「その他」という英語表現、意外と思い浮かばないものではありませんか?英語だと、「それ以外の」という意味でotherやanotherが使われたりしますし、それ以外の表現もあります。ここで、otherやanotherの違いを復習しておきたいなという方は、ぜひおさらいしておきましょう。似ているものだからこそ一緒に覚えられるというメリットはあるのですが、似ているからこそ混同しやすいというデメリットも発生します。今回はそのデメリットをはねのけましょう!
other / others
otherには、「他の」や「別の」といった訳があります。そして単数形でも複数形でも使える名詞にもなります。どちらにしても、複数あるものの中から、既に選んだものを取り除いた残りのいくつかを指しており、余ったもの、つまりその他という意味になります。
otherはその後ろにくる名詞が必ず複数形になるので、指しているのは複数の「その他」であるという特徴があります。otherの後が空欄になっている問題などがあれば、それは単数を選ばせようとするひっかけ問題である可能性も多いです。
以下は、現在の公立中学校に通う2年生が習う表現、「Some~, others…」という表現を含む例文です。ちなみに、こちらの表現はコンマをピリオドに変えて2文で同じ内容を表すこともできますよ!
Some people use cars, others use bikes.
訳)何人かの人は車を使い、他の人は自転車を使います。
the other / the others
先ほどotherとothersをご紹介したので、ここでtheのあるなしが出てきては混乱するかもしれませんね。ですが、きちんと理解すれば案外使い分けは簡単です。
theが付いているということは、特定のものを表しているということ。つまり、the otherやthe othersを発した本人と、それを聞いた聞き手の両方がそれが指し示すものについて共通の認識があるということになります。
the otherの場合、単数形ですから2つのものから選んで残った1つのものを指します。一方、ther othersは複数形ですから、1つ選んだ後に残ったすべてのものを指します。
つまり、特定のものであることを覚え、単数か複数かで意味合いを判断すれば大丈夫なわけです。
One is very cute, and the other is very cool!
訳)1つはとても可愛くて、もう1つの方はカッコいいです。
Your opinion about earthquake is more important than the others’.
訳)あなたの自信に対する意見は他のどれよりも重要なんです。
another
anotherは、「もう一つの」「もう一人の」という形容詞です。そしてanotherの後には可算名詞かつ単数名詞が来ます。単語を分割してみると覚えるのは簡単です。
anotherはa/anとotherが組み合わさってできたものです。ということは、冠詞がaであり、単数形を表すことが容易に想像できますよね。
Would you like another cup of tea?
訳)もう一杯お茶をどうですか?
「など」を表す英語表現
では、other関連の単語以外で「など」と、「その他」を表すにはどんな英単語が適切なのでしょうか。私たちも意外と使っている、あるいは意味がわかるものがあるのでまずはそれをサッと思い出せるようにしていきましょう。
etc
etsは皆さん使ったり見たりしているのではないでしょうか。エトセトラと発音し、省略せずに書くと「et cetera」となります。使い方としては、文章の中に何か言葉を並べて最後にコンマを置き、その後にetcで締めるという感じです。
We made tamago-yaki, yakisoba, takoyaki, etc.
訳)私たちは卵焼きや焼きそば、たこ焼きなどを作った。
and so on
こちらは中学英語レベルなので覚えやすく使いやすいフレーズです。こちらもetcのように、先に何かものを並べてから最後に付け加えることで「など」という意味を表すことができます。
ただ、ちょっとした決まりがあってこのフレーズは人に対しては使いません。うっかりすると忘れて使ってしまいそうですが、使うのは文の最後なので、それまでにパッとこのルールが思い浮かんだら別の表現に変えましょう。
In Scotland, I studied English, German, Spanish, and so on.
訳)私はスコットランドで英語、ドイツ語、スペイン語、その他もろもろを学びました。
まとめ
「その他」を表す表現を英語でスムーズに言いたいなら、まずはotherにまつわる表現をすべてしっかりと定着させてみましょう。使う単語は同じであったり似ていたりしても、ネイティブならきちんと使い分けますからね。単語が似ているとちょっとした違いを意識しなくなってしまうこともありますが、それでは上のレベルには行けません。混同しないように何度も練習して頭に残す方法が一番の英語上達の近道です。また、それ以外で使う「その他」を表すフレーズは聞き馴染みがあるものもあったので、英語でも聞ける、言える、書ける、読めるようにしておきましょう。常に英語の4技能を意識していればおのずと英語の総合力は上がっていきます。