ビジネスの場では、相手の取り組みや成果に対して敬意を示し、「ぜひ見習いたい」「大変勉強になりました」と伝えたい場面があります。こうした称賛は、お礼だけにとどまらず、信頼関係の構築や前向きな協力関係につながります。
英語では、過度に持ち上げる表現よりも、具体的な学びや行動への意欲を伝えることがポイントです。

本記事では、英語ビジネスメール・メッセージ(Slack・Teams・Chatworkなどのビジネスチャットで使う短い英文)で「お手本にしたい」「勉強になった」「模範としている」といった目標共有の気持ちを自然に表現する方法を紹介します。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 英語で「目標にしたい」と伝える際は、具体的な行動・成果・学びを明示することで、自然で説得力のある表現になる。
  • 「follow your example」「learned a lot」「benchmark」など、目的(行動・学び・評価)に応じて表現を使い分けることが重要。
  • 称賛だけで終わらず、今後の活用意欲や行動につなげる一言を添えることで、前向きなビジネスコミュニケーションになる。

目標共有を伝える際の注意点

目標共有を伝える際の注意点

称賛や学びを伝えるときは、丁寧さと具体性のバランスが重要です。相手に好印象を与えるためのポイントを確認しましょう。

① 具体的な点を挙げる

「目標としています」だけでは抽象的で、社交辞令のように聞こえることがあります。どの点が参考になったのかを具体的に示すことで、誠意が伝わります。成果、進め方、判断力、コミュニケーションなど、行動レベルで言及するのが効果的です。

② 過度なへりくだりは避ける

日本語の「ご指導のほどよろしくお願いいたします」「未熟ですが」といった強いへりくだりは、英語では不自然です。英語では、「学びを得た」「参考にしたい」と前向きに伝える表現が好まれます。

③ 今後の行動につなげる

称賛だけで終わるよりも、「今後の業務に生かしたい」「自分のチームでも取り入れたい」といった意欲を添えると、実務的で前向きな印象になります。

目標共有のフレーズ

目標共有のフレーズ

ここでは、ビジネスメールで実際に使える表現を、場面ごとに紹介します。会議後のお礼、他社事例への感想、社内でのフィードバックなどで活用できます。

「お手本にさせていただきます」

相手の仕事の進め方や姿勢を見習いたいときに使います。

follow your example

具体的な行動やプロセスをお手本にしたいときに使います。実務的で、ビジネスメールでも自然な表現です。

I would like to follow your example in how you structured the client presentation.
クライアント向け資料の構成方法について、ぜひお手本にさせていただきたいと思います。

take ~ as a model

個人の行動というより、チームや組織の取り組み、仕組み、考え方をお手本にしたいときの表現です。ややフォーマルで、会社間・部門間の文脈に向いています。

Your team’s approach to project management is something we would like to take as a model for our own operations.
貴チームのプロジェクト管理の進め方を、当部門でもお手本にさせていただきたいと考えております。

consider ~ a role model

相手個人の姿勢やリーダーシップなど、人物そのものへの尊敬を表す表現です。
少しフォーマルで、評価・推薦・上位者への敬意の場面に向きます。

Many of our team members consider you a role model for your approach to client communication.
顧客対応の姿勢において、弊社チームの多くのメンバーが貴殿を模範と考えております。

「大変勉強になりました」

会議・研修・共同プロジェクトの後に、学びや気づきを伝える表現です。感想を述べるだけでなく、得られた知見を伝えるとビジネスらしい印象になります。

I learned a lot from ~

幅広く使える、素直で自然な感謝表現。新しい知識や実務の学びがあったことをシンプルに伝えます。フォーマルすぎず、日常のビジネスメールや打ち合わせ後にも使いやすい表現です。

I learned a lot from the way your team handled the issue so efficiently.
今回の問題に迅速に対応された御社の進め方から、多くのことを学ばせていただきました。

I gained valuable insights

「重要な気づき・深い理解を得た」というニュアンス。考え方や戦略面での学びがあったことを強調できます。ややフォーマルで、会議・プロジェクト・講演後などに適しています。

Through this project, I gained valuable insights into your workflow and decision-making process.
本プロジェクトを通じて、御社の業務フローや意思決定プロセスについて多くの学びを得ることができました。

decision-making=「he process of deciding about something important, especially in a group of people or in an organization」(Oxford Learners Dictionaries

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It was a great learning opportunity

「とても良い学びの機会でした」と、経験そのものへの感謝を表す表現。研修、共同プロジェクト、新しい業務への参加など、機会を与えてもらったことへの謝意を含みます。

It was a great learning opportunity to work with your team on this initiative.
今回の取り組みで貴チームとご一緒できたことは、大変良い学びの機会となりました。

That was very informative

「情報量が多く、有益だった」という意味。説明・報告・プレゼンなど、内容が分かりやすく役立ったことを評価する表現です。比較的カジュアル寄りですが、ビジネスでも使用可能です。

Thank you for the detailed presentation. That was very informative and helped us better understand the implementation process.
詳細なご説明ありがとうございました。大変有益で、導入プロセスの理解が深まりました。

「模範とするところでございます」

ややフォーマルな場面で、企業姿勢や長期的な取り組みに敬意を示すときに適しています。頻用は避け、重要な場面で使うと効果的です。

model after ~

相手の方法や構成を参考にし、具体的に取り入れて再構築するニュアンスです。業務プロセス、研修制度、システム設計などを模倣としたい場合に使われます。

We are considering modeling our customer support workflow after your approach.
カスタマーサポートの運用について、貴社の方法を模倣とするところでございます。

follow the example of ~

考え方や実践姿勢など、方向性や行動レベルで学ぶという柔らかい表現です。

We aim to follow the example of your company in strengthening our sustainability initiatives.
サステナビリティへの取り組み強化において、御社の実践を模倣としたいと考えております。

initiative=「a new plan for dealing with a particular problem or for achieving a particular purpose」(Oxford Learners Dictionaries

consider ~ a benchmark

相手の成果や水準を、評価の基準や目標ラインとして設定するニュアンスです。品質、業績、サービスレベルなど、数値・成果・パフォーマンスの比較場面に適しています。

We consider your customer support system a benchmark for our own service improvements.
貴社のサポート体制は、当社のサービス改善における模範とさせていただいております。

まとめ

相手を評価するだけでなく、具体的な学びと今後の活用意欲を伝えることが、目標共有のポイントです。過度にへりくだるのではなく、敬意を示し、前向きな姿勢を表現しましょう。

「お手本にしたい」「模範としている」といった一言は、関係性を深め、次の協力につながる前向きなメッセージになります。ふさわしい場面で、ぜひ活用してみてください。

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anna 英語教育コンテンツライター / English Education Content Writer
新聞記者としての取材・執筆経験を経て、英語教育分野を中心に活動するライター。英文学専攻および国際交流経験を活かし、英語学習や異文化理解に関する情報を発信している。