「単語は読めるのに、発音がなかなかきれいにならない」
「聞くとわかるのに、言ってみるとカタカナっぽくなる」
「どうしたらいいの? このままで大丈夫かな?」

そんなふうに感じたことはありませんか。

これは、娘2人の英語学習を見てきた中で、私自身が何度もぶつかってきた悩みです。

でも振り返ってみると、発音はあるタイミングでぐっと変わりました。
特別な教材を増やしたわけでも、急にできるようになったわけでもありません。

ほんの少し、やり方を変えただけでした。

今回は、わが家の経験をもとに、発音が伸びる子に共通する「音読」と「真似」のポイントをお伝えします。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 発音は「才能」よりも、音読の繰り返しと“真似する習慣”によって少しずつ整っていきます。
  • 意味を理解してから読むよりも、まずは聞いた音をそのまま真似することで、英語らしいリズムや音のつながりが身につきやすくなります。
  • 完璧を目指すより、「通じた!」「真似できた!」という経験を積み重ねることが、発音への苦手意識を減らす近道になります。

「ちゃんと読めているのに、なんか違う」時期

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長女がオンライン英会話を始めたのは小3の後半です。

最初の頃は、単語は読めるし、簡単な文も言えるという状態でした。
一見すると、順調に進んでいるように見えていました。

でも、聞いていてどこか違和感がある。
いわゆる「カタカナ発音」が抜けない状態でした。

当時の私は、「どうやったらきれいな発音になるんだろう?」と悩み、発音のコツを調べたり、「ここはこう読んだほうがいいよ」と声をかけたりと、自分なりに試行錯誤していました。
ただ今振り返ると、一つひとつの音を意識させすぎてしまい、かえって不自然な読み方になっていた部分もありました。

どれも間違いではなかったはずです。
ただ、決定的な変化にはつながりませんでした。

このときの長女は「読めているけれど、音としては身についていない」状態だったのだと思います。

文字を見て、日本語の感覚で一つひとつ音にしていく。
その読み方が自然と身についていたからこそ、英語特有のリズムや音のつながりまでは再現できていませんでした。

オンライン英会話で感じた発音の変化

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変化が出始めたのは、オンライン英会話を続けていく中でした。
特に大きかったのは、先生の発音をそのまま真似する時間が増えたことです。

レッスンでは自然に、

  • リピート
  • 言い直し
  • もう一度チャレンジ

が繰り返されます。

レッスン後には「今日習ったフレーズをもう一回真似してみよう」と促し、どんどん声に出すことを意識していきました。

最初はうまく発音できなくても、「似せよう」とする回数が増えていき、気づいたときには、音のつながりやリズムが少しずつ変わっていました。

さらに、はっきりと変化を実感したタイミングがありました。

長女が英検5級を受けたときです。
それまで気になっていたカタカナ発音が、かなり自然な音に近づいていました。

また、家で音読をしていても、以前のような「区切りすぎ」や「日本語っぽいリズム」が減っていたのです。
学校の授業で使うスピーチ原稿やスピーキングテストの練習をしていたときにも、その変化をはっきり感じました。

繰り返しの音読で、発音は変わり始めた

この頃から意識していたのが、音読のやり方です。
実際に効果があったのは、同じものを何度も繰り返すことでした。

3回、5回、ときにはそれ以上、ひたすら繰り返すことで、リズムやイントネーション、音のまとまりが少しずつ定着していきました。

音読の宿題が大切だという話は、日本語でもよく聞きますよね。
文章を繰り返し声に出して読むことで、漢字の読み方や送り仮名、イントネーション、ナレーション部分とかぎかっこ部分の読み分けなども、少しずつ身についていきます。

英語も同じように、言語としての積み重ねが大切です。
だからこそ、繰り返し声に出して読むことには、しっかりと意味があります。

一度うまく読めることよりも、何度も口にすること。
その積み重ねが、発音の土台をつくっていくのだと感じました。

音を真似ることから始めると、発音は整っていく

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繰り返しの音読で変化を感じる中で、もう一つ大きかったのが、取り組む順番の見直しでした。

以前は、意味を理解してから正しく読む、という流れを大切にしていました。

長女の場合、ある程度単語の意味もわかり、日本語のカタカナの読み方も頭に入っているからこそ、どうしても「知っている音」に引っ張られてしまう場面が多くありました。

そこで意識的に変えたのが、講師の発音をそのまま繰り返し真似することです。

レッスンの前には、
「1回でうまく言えることはないよ」
「納得できるまで、まずは同じように言ってみよう」
と声をかけていました。

細かい意味や理解はあえて後回しにし、まずは音をそのまま真似することを優先しました。

講師が「リピートしてみて」と声をかけてくれたときには、しっかりと真似をして、その場で何度も声に出すことを意識していきました。

最初は少しあいまいでも、音を先に体に入れて、そのあとで意味を結びつける。
この順番にしたことで、発音の崩れがぐっと減っていきました。

たとえば “I want to go” も、「アイ・ウォント・トゥ・ゴー」と一語ずつ区切るのではなく、少しずつ区切りを減らして、音をつなげていくように意識する。
最初から完璧に言えなくても、繰り返すうちに、自然と英語特有の音のつながりに慣れていきました。

子どものタイプによって、取り組み方はそれぞれ違う

次女(現在小2)は、年中からオンライン英会話を始めています。

聞いた音をそのまま真似することに抵抗がなく、意味を深く考える前に口に出すことがとても自然にできるタイプです。
レッスンの中でも、講師の発音をそのまま繰り返し、何度も声に出すことが習慣になっていました。

そうした積み重ねの中で、発音も無理なく身についていったように感じています。

長女は、「ちゃんと理解してから進めたい」という気持ちが強く、ひとつひとつ確認しながら取り組むことが多いタイプです。
意味や内容をしっかり押さえようとする姿勢はとても大切なものですが、その分、発音よりも正しさに意識が向きやすい場面もありました。

その様子を見ている中で、発音については少し関わり方を変えてみようと思うようになりました。
「まずは音をそのまま真似してみる」ということを意識的に取り入れていったことで、少しずつ音の出し方に変化が見られるようになっていきました。

子どもによって取り組み方や得意な進め方はそれぞれ違いますが、発音に関しては、音をそのまま真似る経験を重ねていくことが、大きな土台になるのだと感じています。

無理なく続いた音読と真似の習慣

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現在は、とてもシンプルな流れに落ち着いています。

まず音声を聞いて、そのあとすぐに真似をする。
止めずに、流れに乗るようなイメージで続けていきます。

そのうえで、同じフレーズを何度か音読し、最後にもう一度音声を聞いて調整する。
この繰り返しです。

大切にしているのは、完璧を目指さないこと。
きれいに言うことよりも、「似せる」意識を持つだけで十分でした。

長女は6年生になり、学校のことや習い事などで、毎日忙しく過ごしています。
それでも続いているのは、がんばりすぎない形にしてきたからだと思います。

本人の負担にならない程度にしておくことで、無理なく習慣として続けることができています。

そしてもう一つ大きかったのが、「通じた」という実感です。

講師に伝わったり、会話が続いたり、褒めてもらえたり。
そうした経験を重ねる中で、「もっと話したい」という気持ちが自然と生まれていきました。

発音は、正しく言おうとするほど難しく感じてしまうこともあります。
でも、通じる楽しさを感じることで、少しずつ変わっていくものだと感じています。

まとめ:発音はやり方で変わる

娘2人の経験を通して感じたのは、子どもによって取り組み方や伸び方には違いがあるということです。
そのうえで、発音は最初からうまくできるものではなく、途中からでも整えていけるものだと感じています。

そのために必要だったのは、特別なことではありませんでした。

音読の回数を重ねること。
そして、聞いた音をそのまま真似する習慣です。

それぞれのペースはあっても、この2つを続けていく中で、少しずつ発音は変わっていきました。

「うちの子、カタカナ発音かも…」と感じている方も、心配しすぎなくて大丈夫です。
わが家でも、やり方を少し見直したことで、無理なく変化が見られるようになりました。

まずは今日、1フレーズだけでも大丈夫です。
聞いたままを、そのまま真似してみることから始めてみてください。

その小さな積み重ねが、それぞれのペースで、少しずつ発音を整えていきます。

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KatoTomomi 英語教育ライター / English Education Writer
英語教育を専門的に学び、言語習得理論に基づいた学習法を研究。塾講師として受験英語や英検対策の指導経験を持つ。現在は小学生2人の母として家庭での英語教育を実践しながら、Kimini英会話で子ども向け英語学習や家庭学習のノウハウを発信している。