「appleの読みがアップルになっちゃう」
「英語っぽく読めないけど、このままで大丈夫かな?」
子どもが英語を話し始めると、カタカナ発音が気になること、ありますよね。

特に小学校の外国語活動が始まる頃から、「発音、大丈夫かな?」と意識し始めるご家庭も多いのではないでしょうか。

私自身、「発音は早いうちから意識したほうがいい」と頭ではわかっていました。
でも実際に子どもと向き合うと、理想通りにはいきません。

だからこそ今感じているのは、正しく発音させることより、英語の音に楽しく慣れていくことのほうが大切だということ。

今回は、そんなわが家の試行錯誤をもとに、家庭でできるカタカナ発音との向き合い方をお伝えします。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 子どものカタカナ発音は自然な成長過程のひとつであり、最初から完璧な発音を求めすぎる必要はない。
  • 発音矯正よりも「英語の音に楽しく慣れること」が大切で、歌・絵本・オンライン英会話などを通して耳を育てていくことが効果的。
  • 「正しく話す」よりも英語を怖がらず続けられる環境づくりを優先することで、自然な発音や自信につながっていく。

カタカナ発音は「悪いこと」ではない

最初にお伝えしたいのは、カタカナ発音そのものを否定しなくていい、ということです。

英語を学び始めた子どもの多くは、日本語の音を土台にしながら英語を覚えていきます。
これはごく自然なこと。

特に小学生になると、すでに日本語の読み書きが定着しているので、英語をカタカナ変換しながら理解する場面も増えてきます。

たとえば、”orange”を「オレンジ」、”ice cream”を「アイスクリーム」といったように、日本語として普段から使っている言葉ほど、英語の音そのままで読むのは難しいものです。

これは、日本人として育っている以上、ある意味当然のことなのです。

カタカナ発音を「細かく直しすぎていた」時期

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私は「発音は早いうちから意識したほうがいい」と思っていたため、オンライン英会話を始めた頃は、つい細かく直しすぎてしまっていました。

「その”r”ちょっと違う」
「今の”th”惜しいなあ」

すると娘は、ことあるごとに

「そんなのわかんない」
「うまく言えるわけないって」
「もう英語やだ」

と言うことが増えてしまいました。

そのときに反省したのは、小学生の英語学習では、「正しく言うこと」よりも、まず「英語を使うことを怖がらないこと」が大切だということです。

そのため現在は、

  • まずは楽しく話す
  • 間違ってもOKにする
  • 少しずつ耳を育てる

この順番を意識しています。

発音より先に「英語の音に慣れること」が大切

小学生になると、日本語の読み書きがしっかり定着しています。
そのため英単語を見たときに、

  • ローマ字読み
  • カタカナ変換
  • 日本語として知っている音

で理解しようとすることが増えていきます。

“cute” → 「キュート」
“study” → 「スタディ」
“coffee” → 「コーヒー」

日本語でも普段から使っている言葉ほど、知っている音が先に浮かびやすいものです。
これは、日本語をしっかり身につけているからこその自然な反応でもあります。

その一方で、オンライン英会話や英語の歌などを通して、英語の音をそのまま聞く経験を積んでいると、少しずつ英語らしい音を真似しようとする様子も見られるようになりました。

もちろん、最初から完璧に発音できるわけではありません。
それでも、英語の音に触れる時間を重ねることで、日本語の音だけで処理しない耳は少しずつ育っていくのだと感じています。

だからこそ、「きれいに発音させなきゃ」と焦るより、まずは英語の音に楽しく触れることを大切にしています。

カタカナ発音をやわらかくする3ステップ

3ステップ

わが家でもいろいろ試行錯誤してきましたが、特別な発音練習をしなくても、英語の音に自然に慣れる環境を作ることで、少しずつ変化を感じるようになりました。

ここからは、わが家で実際に取り入れてよかった3つの工夫をご紹介します。

STEP1:英語を聞く時間を増やす

まず意識したのは、英語の音を聞く機会を増やすことでした。
発音は、口の動きよりも先に耳で覚えていく部分が大きいと感じています。

わが家では、

  • 英語絵本の読み聞かせ
  • 英語の歌を流す
  • オンライン英会話

などを、生活の中に少しずつ取り入れていました。

特に意識していたのは、子どもが楽しめるものを選ぶことです。
子どもが自然に絵本を開いたり、歌を口ずさんだりできるような、興味のある英語を中心にしたことで、少しずつ英語を口にする場面が増えていきました。

STEP2:英語の音をそのまま真似する

次に意識したのは、発音を練習することより、まず聞いた音をそのまま真似してみることでした。

小学生は、日本語でのコミュニケーションがある程度できる分、「英語も正しく話さなければ」と感じやすい時期でもあります。
そのため、「正しく発音しよう」と意識しすぎると、緊張して声が出にくくなることもありました。

そこでわが家では、練習という雰囲気を強く出さず、遊びの延長のような感覚で英語に触れることを意識していました。

たとえばオンライン英会話のあとに、

「先生みたいに言ってみよう」
「もう一回聞いて真似してみよう」

と、親子で一緒に声に出してみたり、会話をそのまま繰り返して遊んだりしていました。

特に英語の歌や短いフレーズは、リズムごと真似しやすく、自然に英語らしい音に触れやすいと感じています。

「ちゃんと発音して」と伝えるより、「一緒に言ってみようか」と声をかけるほうが、子どもも気軽に声を出しやすいようでした。

STEP3:「カタカナで覚えすぎない」を意識する

もうひとつ意識していたのは、カタカナ発音を無理に矯正するというより、カタカナに頼りすぎないことでした。

特に英単語を覚えるときは、ついカタカナを書きたくなってしまいますが、日本語の音として定着しやすくなることもありました。

もちろん、最初からカタカナを完全になくす必要はありません。

ただ、次のポイントを意識すると、カタカナ読みだけに偏りにくくなったように感じています。

  • まず音声を聞く
  • 英語の音を真似する
  • 意味をイメージで覚える

特に小学生は、すでに知っている日本語が多い分、英語を日本語の音に置き換えて理解しやすい時期でもあります。
そのため、すぐに発音が変わるわけではなく、時間がかかることも少なくありません。

それでも、発音を一気に直そうとするより、英語の音に触れる機会を少しずつ増やしていくこと。
その積み重ねが、自然な発音につながっていくのだと感じています。

発音矯正より大切な、続けられるやり方

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実際に子どもの英語学習を続けてきて感じるのは、早ければ早いほどいいというわけでもない、ということです。

わが家も、特別に英語漬けの環境だったわけではありません。
習い事や日々の生活がある中で、無理のない範囲で少しずつ英語を続けています。

娘2人の姿を見ていて感じるのは、「英語=怖いもの」にならなかったことが、大きかったのではないかということです。

小学生の英語は、つい先取りしたくなるものです。

「今のうちに単語を増やしたほうがいいかも」
「発音矯正も早めにしたほうがいいのでは?」

そう考えているうちに、いつの間にか親のほうが熱心になりすぎてしまうこともあります。
これは英語に限らず、子どもの学習ではよくあることかもしれません。

実際、私も「頑張らせたい」という気持ちが先に立ち、目の前の子どもの気持ちが見えなくなっていた時期がありました。

だからこそ今感じているのは、子どもの英語学習は、一度で正解にたどり着くものではないということです。
子どもによって合う方法も、楽しいと感じるポイントも違います。

試しながら、迷いながら、親子で少しずつ形を見つけていくものなのだと思います。

そして何より大切なのは、続けられるやり方を見つけること。
カタカナ発音を急いで直すより、まずは英語の音に楽しく触れ続けることが大切です。

まとめ|英語らしい発音は、聞く経験の中で育っていく

実際に家庭で英語を続ける中で感じたのは、発音は急いで矯正するものというより、英語の音に触れる中で少しずつ育っていくものだということです。

特に小学生は、「できた」「伝わった」という経験を積み重ねながら、自信をつけていきます。

そのため、正しく発音させることを急ぐより、まずは英語の音をたくさん聞き、聞こえた音をそのまま真似してみること。
そして、間違いを責めすぎず、「英語って楽しい」と感じられる環境を作ることが大切なのだと感じています。

カタカナ発音が気になることはあっても、英語の音に触れる時間を重ねていくことで、子どもの耳や発音は少しずつ変わっていきます。

焦って直そうとするのではなく、楽しみながら英語に触れ続けること。
その積み重ねが、自然な発音につながっていくのだと思います。

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KatoTomomi 英語教育ライター / English Education Writer
英語教育を専門的に学び、言語習得理論に基づいた学習法を研究。塾講師として受験英語や英検対策の指導経験を持つ。現在は小学生2人の母として家庭での英語教育を実践しながら、Kimini英会話で子ども向け英語学習や家庭学習のノウハウを発信している。