英語を頑張ったらお菓子。
毎日続けたらゲーム。
英語学習のモチベーションとして、ご褒美を取り入れる家庭も少なくありません。
一方で、「物で釣るのは違うのでは」と悩む保護者の方も多いでしょう。
私は、毎日の英語学習にご褒美を用意することには、少し慎重な考えを持っていました。
とはいえ、英検に合格したときや、長く努力を続けて目標を達成したときには、「よく頑張ったね」という気持ちを込めて、お祝いをするようにしています。
毎日の学習の原動力としてご褒美を使うのではなく、努力の積み重ねを節目で一緒に喜ぶ。
それがわが家のスタイルです。
今回は、わが家が経験した「ご褒美との向き合い方」を振り返りながら、子どものやる気を長く育てるために大切だと感じたことをお伝えします。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 毎日の学習にお菓子などのご褒美を用意すると、「頑張ること」より「もらえるもの」に意識が向いてしまうことがある。長く続ける力にはつながりにくい。
- 日々の学習では、結果だけでなく努力の過程に目を向けて認めることが、子どもの自信につながる。「前より読むのが早くなったね」といった声かけが効果的。
- 大きな目標を達成した節目では、家族で一緒に喜ぶ経験が「やればできる」という自信を育てる。英検合格などの体験がその積み重ねになる。
ご褒美で失敗したこと

わが家では、毎日の学習に対して「できたらお菓子」「続いたらプレゼント」というご褒美制度は取り入れていません。
ただ、英語を始めた頃、なかなか気持ちを切り替えられない日に、お菓子やアイスをきっかけにすることはありました。
「まずはアイスを食べてエネルギーチャージしよう」
「少し糖分を取ったら頭も働きやすくなるかもしれないね」
そんな気持ちで、学習を始めるための小さなきっかけとして考えていました。
最初のうちは、気持ちを切り替える助けになっていたと思います。
しかし、少しずつ子どもの反応に変化が出てきました。
「今日のお菓子は?」
「えー、これだけかー」
最初は楽しみにしているだけだった言葉が、次第に、
「今日は甘いのは嫌」
「もっとないの?」
というように、少しずつ要求が増えていきました。
本来は、英語を始めるためのサポートとして用意していたものです。
それが、いつの間にか「英語を頑張ること」よりも「何をもらえるか」に意識が向いているように感じました。
もちろん、子どもが悪いわけではありません。
毎回同じ流れが続けば、それを期待するのは自然なことです。
ただ、このまま続けていくことに、少し違和感を覚えるようになりました。
本来は「英語を始めるきっかけ」として用意していたものが、いつの間にか「ご褒美があること」が学習の前提になってしまう。
これでは、長く続ける力にはつながらないのではないかと思ったのです。
そこで、ご褒美を学習のきっかけにする方法はやめ、子ども自身が「できた」と感じられる経験を増やすことを意識するようになりました。
ご褒美でうまくいったこと

毎日の英語学習では、ご褒美を用意する代わりに、小さな成長を一緒に喜ぶことを大切にしました。
「前より読むのが早くなったね」
「この単語、覚えていたね」
「最後まで集中できたね」
できた結果だけを見るのではなく、そこに至るまでの努力や過程にも目を向けるようにしたのです。
子どもにとって、親が頑張りを認めてくれることは、大きな励みになります。
そして、その積み重ねが「自分は頑張ればできる」という自信につながったと感じる出来事がありました。
それが、初めての英検受験です。
達成を祝う経験が子どもの自信になった
わが家では、毎日の学習に対してご褒美を用意することはありません。
その代わり、大きな目標を達成したときには、その努力を家族で一緒に喜ぶようにしています。
大切にしているのは、何かを買うことだけではありません。
そこに向かって努力した時間を振り返り、「よく頑張ったね」「嬉しいね」と伝えることです。
その経験が、子ども自身の「次も挑戦してみよう」という気持ちにつながっているように感じています。
英検合格で得た「やればできる」という感覚
娘にとって、英検5級は初めて挑戦する検定試験でした。
それまで小学校の外国語授業で英語に触れる機会はありましたが、英検の学習はまた別の難しさがありました。
覚える単語も増え、初めて見る問題形式にも戸惑いました。
毎日学習を続けることも、決して簡単ではありませんでした。
勉強を続ける中で、何度も心が折れそうになることもありました。
「今日はやりたくない」
「もう無理かもしれない」
そんな日もありました。
それでも、少しずつ学習を積み重ね、試験日を迎えました。
合格がわかった日のことは今でも忘れられません。
「やってよかった!」
「次も頑張る!」
その言葉を聞いた瞬間、私は心から感動しました。
合格できたこともうれしかったですが、それ以上に、自分の力で目標を達成できたという実感を、本人が持てたことが大きかったのだと思います。
また、祖父母に会った際にも、合格までの頑張りをたくさん褒めてもらいました。
「毎日頑張っていたもんね」
「最後まで続けたのがすごいね」
と声をかけてもらったことで、娘自身も、自分が積み重ねてきた努力を改めて実感できたのだと思います。
苦しい日もありながら最後までやり切ったことを、家族や祖父母と一緒に喜び合えた時間は、「頑張ってよかった」と思える機会になりました。
英検4級で実感した、積み重ねの力
4級の学習では、覚える内容も増え、思うように進まない日もありました。
それでも、5級に挑戦した経験や、その努力を家族で喜んだ時間が、本人の中に少しずつ積み重なっていたのだと思います。
1年前に5級を受けたときとは、明らかに様子が違っていたのを覚えています。
試験直前、私はあえて「大丈夫?」と心配するような声かけはしませんでした。
不安を取り除こうとするよりも、ここまで努力してきた自分自身を信じてほしかったからです。
そこで、
「問題集も過去問も一問一答も全部2周やった。ここまでやれることは全部やったから、大丈夫!」
と伝えました。
すると長女も、
「うん、大丈夫」
と、短い言葉で返しました。
その表情を見たとき、私は大きな成長を実感しました。
5級のときとは違い、
「ここまで頑張ってきたから、あとは力を出すだけ」
そんな気持ちが伝わってくる表情でした。
「自分ならできる」
そう自分自身に言い聞かせるような、頼もしい姿がそこにありました。
5級への挑戦で得た経験が、確かに次の力になっているのだと感じました。
そして、無事に4級に合格。
合格後は、本人が行きたがっていたカフェへ出かけ、「おめでとう!」と家族みんなで喜びました。
わが家にとって大切なのは、努力してきた時間を一緒に振り返り、「頑張ってよかった」と感じること。
その経験の積み重ねが、次の挑戦へ向かう力になっているのだと思います。
努力の過程を一緒に喜ぶ

この考え方は、英語学習に限ったものではありません。
わが家では、子どもが頑張った節目には、必ず家族でお祝いするようにしています。
展覧会に作品が選ばれたときや、学校で表彰されたときも、「よく頑張ったね」と一緒に喜びます。
そのときに意識しているのは、結果ではなく、そこに向かって努力した時間や、途中で諦めずに取り組んだ姿を認めることです。
子どもにとって、「頑張っている姿を見てもらえていた」と感じられる経験は、大きな力になるのだと思っています。
まとめ|ご褒美はアリ。ただし大切なのは使い方
英語学習におけるご褒美は、すべてが悪いものではないと感じています。
大切なのは、「何のために用意するのか」ということです。
わが家では、毎日のご褒美よりも、子どもの努力や成長を一緒に喜ぶことを大切にしています。
目標を達成したときには、家族で「頑張ったね」と振り返る時間を作っています。
それは「頑張ったら何かがもらえる」という仕組みではなく、努力してきた過程を認め、自分の成長を実感するための時間です。
ご褒美は、子どもの努力や成長を一緒に喜ぶためのもの。
そう考えると、英語学習との向き合い方も少し変わってくるのではないでしょうか。
大切なのは、お子さんが「また挑戦してみよう」と思える関わり方を、それぞれのご家庭で見つけていくことなのだと思います。
