子どもの英語学習を始める時、
「まず何から取り組めばいいのか」
「どの順番で進めると英語が身につくのか」
と迷う保護者の方も多いのではないでしょうか。

わが家でも、娘たちの英語学習を続ける中で、さまざまな方法を試してきました。
その中で感じたのは、英語力を伸ばすためには「何を学ぶか」だけではなく、「どの順番で学ぶか」も大切だということです。

今では、AIを活用することで、以前なら先生とのレッスンが中心だった「英語を使う練習」を、家庭でも気軽に取り入れられるようになっています。

今回は、小学生の娘たちとの英語学習を通して感じた、「英語が使えるようになるまでの伸びる順番」について紹介します。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 英語力を伸ばすには「知る(インプット)」「試す(AIで練習)」「伝える(先生との会話)」という段階を踏むことが大切。
  • 単語や表現をまず知ったうえで、AIとの練習で間違いを恐れず気軽に「使ってみる」経験を積み重ねることが、次のステップにつながる。
  • 最終的には先生やALTとの実際の会話を通して「伝わった」という実感を得ることで、知識が「使える英語」へと変化していく。

まずは基本のインプットで英語の土台を作る

まずは基本のインプットで英語の土台を作る

英語を使うためには、まず言葉や表現を知ることから始まります。
これは、AIが身近になった今でも変わらない、英語学習の基本です。

わが家でも、単語帳やオンライン英会話の教材を使いながら、少しずつ英語に触れる時間を作ってきました。
ただ、最初から完璧に覚えようとしていたわけではありません。

長女が使っていたのは、漫画で楽しく学べるタイプの単語帳でした。

最初の頃は、単語の読み方を間違えていることもありました。
また、ページを開いていても、英単語より漫画のイラストを楽しそうに眺めていることもありました。

その様子を見ていると、つい、
「せっかく単語帳を開いているなら、ちゃんと読んでほしい」
「正しい読み方を教えた方がいいのでは」
と声をかけたくなることもありました。

しかし、そこで注意するよりも大切にしたのは、まず英語に触れる時間を嫌なものにしないことでした。

単語を一つ覚えることだけではなく、「今日も単語帳を開いた」「英語に触れた」という経験そのものが、長く学習を続ける土台になると考えるようになりました。

正しい発音や意味を確認することも大切です。
しかし、最初の段階では完璧さを求めすぎず、「英語に触れることが当たり前になる環境」を作ることを意識しました。

例えば、

  • like
  • want
  • favorite

こういった単語も、単独で覚えるだけでは会話の中で使うことは難しいものです。

  • I like 〜.
  • I want 〜.
  • My favorite〜.

上記のように、実際に使われる形で何度も触れることで、少しずつ「使える表現」へ変わっていきます。

オンライン英会話の教材などで同じ単語や表現に何度も出会うことで、少しずつ知識として定着していきました。

AIで「使ってみる」練習を増やす

AIで「使ってみる」練習を増やす

インプットで英語の知識を増やした後に大切だったのが、覚えた英語を実際に使ってみる時間でした。

わが家でAIを活用するようになったきっかけは、私が積極的に取り入れようと考えたからではありません。

ある日、私がキッチンで家事をしていると、ダイニングにいる長女から、いつもとは少し違う声が聞こえてきました。

「初めての先生と話しているのかな」
と思い、画面をのぞいてみると、そこには見たことのないAIキャラクターがいました。

画面の中のキャラクターが英語で質問をして、長女がそれに答えている様子を見て、「なにこれ?」「誰なの?」と驚いたことを覚えています。

AIなら、先生とのオンライン英会話とは違い、自分のペースで何度でも答える練習ができます。
今では、姉妹ともに、その日の気分に合わせてAIとの英語練習をしています。

娘たちにとっては、画面の中の相手と会話することが、特別なものではなく、コミュニケーションの一つとして受け入れられているように感じます。

一方で、親世代にとっては、AIと会話する学習方法に少し不思議な感覚を持つ方もいるかもしれません。
私自身も、初めて娘がAIと英語で話している姿を見た時は、「これで本当に会話の練習になるのかな…」と少し戸惑いました。

ただ、娘が楽しそうに画面に向かって英語を話している様子を見て、「今の時代はこんなふうに英語学習が進められるのか」と面白さも感じました。

先生とのオンライン英会話は、人とのコミュニケーションを学ぶ大切な時間です。
その中で、少し気分が乗らない日や、まずは英語を口に出す練習をしたい時には、AIなら気軽に取り組むことができます。

ただ、AIとの会話だけで英語力が身につくわけではありません。
必要なのは、インプットで覚えた英語を、実際に使ってみる経験を増やすことです。

AIは、間違いを恐れずに英語を試せる、新しい時代の練習場所の一つなのだと感じています。
そして、その練習が次のステップである先生との会話につながっていきました。

最後は先生との会話で「伝わる経験」を積む

AIを活用して英語を使う練習ができるようになった今でも、わが家では先生との会話を大切にしています。
なぜなら、英語は単なる知識ではなく、人と気持ちをやり取りするための手段だからです。

AIとの練習では、自分のペースで何度も英語を試すことができます。
一方で、人とのやり取りだからこそ身につく力もあります。

実際の会話では、相手の表情や反応を見ながら、「どう伝えたらわかりやすいかな」と考えたり、相手の言葉を聞いて返答したりする必要があります。

長女も以前は、知っている英語があっても、実際の場面になると「なんて言えばいいのかわからない」と言葉が止まってしまうことがありました。

しかし、すぐに大きな変化があったわけではありません。
少しずつですが、自分から英語を使おうとする姿が見られるようになりました。

オンライン英会話のレッスンでは、先生からの質問に対して考えながら答えたり、自分で英文を組み立てて伝えようとしたりする場面が増えていきました。

先生は、子どもが言葉を探している時には待ってくれたり、伝えたい内容に合った自然な表現を教えてくれたりします。
そして、自分の発言に相手が反応してくれることで、「英語で伝わった」という実感を得ることもできます。

以前、レッスン後に長女が、
「今日、結構英語で言えた!」
と嬉しそうに話してくれたことがありました。

覚えた英語をAIで試し、少し自信をつけ、先生との会話で実際に伝えてみる。
その経験を積み重ねることで、英語が少しずつ「知っているもの」から「使えるもの」に変わっていったのだと感じています。

学んだ英語が別の場所でもつながる瞬間

学んだ英語が別の場所でもつながる瞬間

オンライン英会話で先生と会話する経験に加えて、学校の授業やALTの先生との関わりも、大切な実践の場になっています。

学校には、普段一緒に過ごしている友達や先生がいて、子どもにとって安心できる環境があります。
その中でALTの先生と実際に英語でやり取りする経験は、オンライン英会話とはまた違った学びがあります。

長女が、
「外国語の授業で、知っている表現がいっぱい出てきた」
と話してくれたことがありました。

家庭で覚えた英語、AIで練習した英語、先生との会話で使った英語。
それぞれの経験が、学校という別の場所でもつながっていることを感じた瞬間でした。

英語は、決まった教材の中だけで使うものではありません。

日常のさまざまな場面で「知っている」「聞いたことがある」「言えた」という経験を重ねることで、少しずつ自分の言葉になっていくのだと思います。

まとめ|英語は『知る・試す・伝える』の流れで育っていく

英語学習では、つい「早く話せるようになってほしい」と思ってしまいます。

しかし、娘たちの学習を通して感じたのは、いきなり会話練習を増やすのではなく、段階を踏むことの大切さでした。

まずは、単語や表現を知ること。
次に、AIなども活用しながら、覚えた英語を実際に試してみること。
そして先生との会話を通して、相手に伝える経験を積むこと。

この流れを繰り返すことで、英語は少しずつ「知っている知識」から「自分で使える言葉」へ変化していきます。

AIが身近になった今、英語を練習する方法や場所は広がっています。
ただ、選択肢が増えた今だからこそ大切なのは、覚えた英語を使って「伝わった」と感じる経験を重ねることです。

英語は、誰かと気持ちを伝え合うためのツールです。
「知る・試す・伝える」という流れを意識しながら、その子に合った形で英語に触れる機会を増やしていくことが、少しずつ「使える英語」につながっていくのではないでしょうか。

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KatoTomomi 英語教育ライター / English Education Writer
英語教育を専門的に学び、言語習得理論に基づいた学習法を研究。塾講師として受験英語や英検対策の指導経験を持つ。現在は小学生2人の母として家庭での英語教育を実践しながら、Kimini英会話で子ども向け英語学習や家庭学習のノウハウを発信している。