英検準1級は難易度が高く、日本英語検定協会によれば大学中級程度のレベルの試験です。
扱われる単語も難しく、日常会話ではあまり目にしないものも含まれています。
だから社会人になってから受験した私でさえ、単語を覚えることにとても苦労しました。
そこで今回は、同じように英検準1級の単語を覚えるのに苦戦している受験者に向けて、合格した私がどのように単語を覚えたかを共有します。
ただしどの方法が覚えやすいかは個人差があるため、私のやり方が合わない人もいるでしょう。
そのため私だけでなく、私が講師時代に指導した生徒(小学生や中学生を含む)が、どのようにしたら単語を覚えやすいと言っていたかを思い出しながら、その体験談も交えてお届けします。
ぜひ参考にしてください。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 単語の覚え方に正解はなく、自分に合う方法を見つけるのがカギ:合格者本人と指導した生徒の体験をもとに、英検準1級の単語を覚える7つの工夫を紹介。
- 意味のつながりを作ると記憶に定着しやすい:簡単な言葉への言い換え、ストーリー、コロケーション、接頭辞・語源を手がかりに覚える。
- 実際に使い、耳や目でも覚えるのが効果的:英作文や英会話でアウトプットし、音声・動画や画像検索で補うと印象に残りやすい。
その1:簡単な単語に置き換えて覚える

難しい英単語を克服するには、日本語訳そのものを「自分が理解しやすい噛み砕いた言葉」に変換して覚えるのが効果的です。
なぜなら、単語帳に載っている「大学レベル」の難解な和訳をそのまま丸暗記しようとしても、日本語の意味自体が頭に入らず記憶に定着しにくいからです。
例えば、“coherent(首尾一貫した)”という単語の場合、小中学生の生徒には「話が最初から最後までちゃんとつながっていること」と言い換えて教えるとイメージを掴んでくれました。
もちろん、これは大人にも応用できます。
自分で噛み砕くのが難しい場合は、ChatGPTなどのAIに「小学生でもわかる言葉で説明して」と頼むと分かりやすい定義を作ってくれるため重宝します。
難しい概念を、簡単な言葉へ一度ラベリングし直すステップを挟むことこそが、記憶の定着率を上げる近道です。
その2:ストーリーの中で覚える
単語を単体で暗記するのではなく、文章やストーリーの文脈の中で覚えるアプローチもオススメです。
人間は、意味のつながりがない単語の羅列より、文脈や背景と結びついた情報の方が思い出しやすいことがあります。
実際に私自身も長文読解の過去問を読み込む中で、分からない単語が出てくるたびに前後の文脈から意味を推測し、文章のストーリーと一緒に記憶に刷り込んでいきました。
単語帳の丸暗記で行き詰まった生徒たちも、ストーリー仕立ての例文や物語の中で触れることで自然と意味をインプットできるようになりました。
文脈の中で出会った単語は生き生きとしたイメージとして記憶に残るため、本番の長文読解でも意味を思い出せるようになります。
その3:言葉のかたまり(コロケーション)で覚える
英単語は単体で覚えようとせず、相性の良い「言葉のかたまり(コロケーション)」ごとセットで覚えるのも有効です。
理由は、英検準1級レベルの単語は特定の動詞や名詞、前置詞と結びついて使われる傾向が強く、フレーズで覚えた方が実際の試験で思い出しやすくなるからです。
例えば“mitigate(軽減する)”という単語なら単体で覚えるよりも、“mitigate the risk(リスクを軽減する)”という自然な組み合わせごと口に出して暗記します。
私や指導した生徒たちも、この「セット覚え」を取り入れたことで、語彙問題だけでなく英作文(ライティング)の解答スピードも向上しました。
単語を単体ではなく「よく使われるセット」として脳に保存しておくことが、実践的な語彙力を伸ばすカギとなります。
その4:作文や英会話で積極的に使う

覚えた単語を自分のものにするには、英作文やオンライン英会話などで実際に使ってみるアウトプット学習が欠かせません。
受動的に「見る・聞く」だけのインプット学習よりも、自分の頭で考えて「使う」アクティブな刺激を与えた方が、無理なく覚えられるからです。
私は英検準1級の対策中、その日に覚えた難易度の高い単語を3つほどピックアップして英作文を書いていました。
最初は使うのに勇気がいりますが、一度実践で使えた単語は自分の語彙として深く定着し、忘れにくくなります。
インプットした知識を即座に「使う」体験に変えることこそ、単語の定着率を大きく高める有効なトレーニングです。
その5:接頭辞や語源で覚える
暗記の効率を高めるには、単語をパーツに分けて「接頭辞(先頭につくパーツ)」や「語源(言葉の成り立ち)」から意味をつかむ方法も役立ちます。
語源のルールをいくつか覚えておくと、初めて見る単語でも、パーツの組み合わせから意味の方向を推測しやすくなるからです。
例えば“un-(否定)”や“con-(共に、という解釈のひとつ)”といったパーツを知っておくだけでも、まったく手がかりのない状態よりは覚えやすくなります。
ただし、接頭辞だけで意味が決まるわけではないので、推測の補助として使うのがよいでしょう。
論理的に考えるのが得意な中高生の生徒にも、この方法は「暗記の負担が減った」と好評でした。
すべての単語をゼロから力任せに覚えるのではなく、語源を手がかりのひとつとして使うと、学習の効率が上がりやすくなります。
その6:音声や動画の中で覚える
文字を追うだけのテキスト学習に限界を感じたら、音声や動画コンテンツを活用して五感で覚えるスタイルに切り替えてみましょう。
人によっては視覚情報(文字)よりも、耳から入る聴覚情報や動画の映像展開と一緒に記憶する方が脳に残りやすいからです。
実際にテキストでの単語暗記に苦戦していた私の生徒の中にも、YouTubeの解説動画や英語ニュースの音声と一緒に単語をリピートすることで、一気に暗記効率が上がったケースがありました。
正しい発音やリズム、スピーカーの感情の乗った声と一緒に覚えることで、単語が強い印象となって記憶に残ります。
文字だけでの暗記で行き詰まっている場合は、ぜひ音声や動画を活用した「聴覚アプローチ」を取り入れてみてください。
その7:画像検索で覚える

定義だけではピンとこない英単語は、画像検索にかけて覚えてみるのもオススメです。
人によっては、抽象的な意味を言葉で理解しようとするより、写真やイラストなど「絵」と結びつけたほうが覚えやすいからです。
私自身も“deteriorate(悪化する)”や“vulnerable(脆弱な)”などがなかなか定着しなかったとき、Google画像検索で関連するイメージを眺めて、言葉と絵をセットで確認していました。
すべての単語に効くわけではありませんが、説明を読んでも頭に残らない「厄介な単語」には、絵で補う方法が助けになることがあります。
まとめ:覚え方に正解はないが自分に合った覚え方を見つけるのがカギ!
英検準1級の単語学習において重要なのは、万人に共通するたった一つの正解を求めるのではなく、「自分に一番合った覚え方」を早く見つけ出すことです。
人間には視覚優位・聴覚優位・言語優位などそれぞれの特性があり、効果的なアプローチは一人ひとり異なるからです。
私自身の経験や生徒たちの学習の様子を見てもそのことは明らかでした。
今回紹介した、
- 簡単な言い換え
- 文脈・ストーリー
- 言葉のかたまり(コロケーション)
- 作文・英会話でアウトプット
- 接頭辞・語源
- 音声・動画
- 画像検索
という7つの工夫の中から、まずは直感で気になったものをいくつか試してみてください。
色々と試行錯誤を重ねる中で、自分自身が一番ストレスなくスッと頭に入るスタイルを確立できた時、合格への道が一歩近づくでしょう。
【参照サイト】
