「この香水の『上品で控えめな感じ』って、英語でなんて言えば伝わるんだろう?」
香りの印象を伝える微妙なニュアンスや、お客様の好みを聞き出すフレーズを知っているだけで、接客の質とお客様の満足度は大きく変わります。
この記事では、香水販売の現場で本当に役立つ英単語から、テスターのご案内、香りの比較まで、具体的なシーンを想定したロールプレイ形式で徹底解説。
今すぐ使える実践的な英語を身につけて、お客様に自信を持っておすすめできるようになりましょう。
接客で使える香水関連の英単語

この章では、外国人のお客様に対応する際に使える「香り」や「香水の種類」に関する基本単語をまとめました。
まずは頻出の単語とその使い方を確認しておきましょう。
「香り」をあらわす表現
「香る」「〜のにおい」といった基礎の英語表現は以下のとおりです。
各単語の違いについても確認しておきましょう。
smell
「におい」全般を表す最も基本的な単語。
良いにおい・悪いにおいの両方に使えるため、文脈に注意が必要です。
この香水は甘い香りがします。
強いにおいに敏感な方もいます。
scent
やさしい「良い香り」を表す言葉。香水や花など、上品な印象の香りにぴったりです。
この香りは爽やかで控えめです。
ジャスミンのやさしい香りが好きです。
aroma
主に自然由来の香り(コーヒー、スパイス、アロマキャンドルなど)に使われる単語。
補足的な知識として押さえておくとよいでしょう。
このキャンドルはラベンダーの落ち着く香りです。
バニラの香りは心地よい気分にしてくれます。
odor
「(不快な)臭い」を意味する単語ですが、ややネガティブな印象を持つため接客では慎重に使用しましょう。
この香水は不快な臭いをカバーします。
強いにおいはなくとても穏やかです。
引用:
香水の使い方に関する表現
お客様に香水の使い方を案内する際によく使われる表現を覚えておくと、より丁寧な接客につながります。
wear perfume
香水を「まとう」「つけている」ことを表すフレーズです。
彼女はいつも軽やかなフローラルの香水をつけています。
文化によっては、香水をつけるのが日常習慣の一部となっています。
apply perfume
香水を「つける」行為自体を指す表現。より具体的な説明や丁寧な案内に適しています。
手首や首に香水をつけていただけます。
香りを長持ちさせるには、脈を感じる場所につけるのがおすすめです。
reapply
香水を「つけ直す」ことを表す単語。香りの持続や携帯用商品の説明にも便利です。
数時間後に香水をつけ直すのがおすすめです。
この携帯用ボトルは、日中のつけ直しに便利です。
layer
異なる香りを「重ねづけする」ことで、自分だけの香りを演出するテクニックです。
この香水は、同じ香りのボディローションと重ねて使えます。
香りを重ねることで、より自分らしい香りを楽しめます。
引用:
「~の香り」を説明する7つの英語表現

ここでは、香りを表す際によく使われる形容詞とそれぞれの使い方を、例文とともにご紹介します。
subtle(控えめな)
控えめでやさしい印象の香りを表す形容詞です。普段使いやオフィス向けの香水に使われることが多いです。
この香りは控えめで、普段使いにぴったりです。
bold(強めで印象的な)
香りに存在感がある、はっきりとしたタイプを表す単語です。ナイトシーンや自己主張をしたい場面に向いています。
スパイシーで印象的な香りをお探しなら、こちらがおすすめです。
light(軽やかな)
軽快で重すぎない香りに対して使います。春夏のカジュアルフレグランスによく合う表現です。
こちらは軽やかで、暖かい季節にぴったりの香りです。
fresh(爽やかで清潔感のある)
レモンやミント、せっけんなど、清潔感を感じさせる香りにぴったりの単語です。
洗いたての洗濯物やせっけんのような、清潔感のある香りです。
sweet(甘い)
バニラやフルーツのような、甘さを感じる香りを説明するときに使います。
この香水は、ほんのりバニラが香る甘いタイプです。
warm(温かみのある)
重すぎず、落ち着きと安心感のある香りに使います。秋冬のフレグランスによく見られる表現です。
温かみのある香りで、くつろぎの時間にぴったりです。
rich(重厚な)
香りの層が深く、香水に高級感や複雑さを感じるときに使います。
こちらは重厚で、洗練された香りです。
ロールプレイ:香水売り場での接客英会話

外国人のお客様への接客では、香水の試し方や香りの特徴、商品の比較など、さまざまな場面で英語が求められます。
ここではシーン別に、実際の売り場で役立つ英会話フレーズをまとめました。
シーン①:テスターをご案内する
お客様が香水を試したい場合のご案内フレーズです。丁寧に順序を伝えることで安心感を与えられます。
こちらの香りをお試しになりますか?
はい、お願いします。
こちらのテスターをご使用ください。まずはこの試香紙に吹きかけてください。
よろしければ、手首にもお試しいただけます。肌との相性もご確認いただけます。
シーン②:香りの特徴を説明する
香りの構成や印象を英語で伝える場面です。香水の個性を簡潔に説明する表現を押さえておきましょう。
こちらはフローラル系にムスクのやさしい香りを加えた香水です。
つけ始めはシトラスの爽やかな香りで、やがて温かみのあるアンバーが残ります。
控えめで上品な香りなので、日常使いに最適です。
シーン③:香りの違いを比べる
複数の香りを比べたいというお客様に対応するシーンです。違いをわかりやすく伝えることがポイントです。
こちらの香りと他のものを比べてみますか?
はい、それは助かります。
こちらは甘めの香りで、先ほどのものより爽やかで軽やかな印象です。
まとめ
この記事では、香水売り場でのインバウンド対応に役立つ実践的な英語表現をご紹介しました。
最初から完璧な英語で話す必要はありません。大切なのは、お客様に香水の魅力を伝えたいという気持ちです。
スタッフ同士の練習や接客マニュアルの作成時に、ぜひ本記事をご活用ください。
「もっと自然に、魅力をうまく伝えたい」と感じることはありませんか?
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