インバウンド観光の回復や日本文化への関心の高まりにより、国内のエステサロンでも外国人のお客様を接客する機会が増えています。
そんな今、「英語で自分の仕事を伝える力」は、エステティシャンとしての価値をさらに高め、活躍の場を世界に広げるための強力な武器になります。
この記事では、英語での自己紹介の仕方や日本ならではのサービスの魅力、さらに海外との制度や考え方の違いについてわかりやすく解説します。
日本のエステティシャンを英語で説明するには?

外国人のお客様に自分の仕事を伝えるとき、難しい単語を使わなくても大丈夫。
ここでは、エステティシャンが使いやすい基本の英語フレーズをご紹介します。
自分の仕事をシンプルに紹介する
まずは「どこで・何をしているか」を短い文章で伝えてみましょう。
日本のサロンでエステティシャンをしています。
フェイシャルとボディマッサージをしています。
相手が「esthetician」という言葉を知らない場合は、「I do beauty treatments(美容の施術をしています)」でもOKです。
美容の施術をしています。
日本らしい“おもてなし”を英語で説明する
「日本ならでは」の接客スタイルや技術についても、以下の言葉で伝えられます。
日本では「おもてなし」の心を大切にしています。思いやりのある丁寧な接客を意味します。
お客様のご要望をきちんと理解できるように、丁寧にお話を伺います。
お客様にリラックスして、特別な時間を過ごしていただけるよう心がけています。
資格の有無について伝える
海外と違い、日本では国家資格がないことも以下のように説明できます。
日本では国家資格は必要ありません。
でも、多くのエステティシャンは私も含めて、専門学校などでしっかり技術を学んでいます。
エステティシャンが英語力をつけると得られるメリットとは?

エステティシャンに少しの英語力があるだけで、施術中のやり取りや商品の説明がスムーズになり、お客様の安心感や満足度も大きく変わってきます。
ここでは、エステティシャンが英語を使えるようになることで得られる実践的なメリットを3つご紹介します。
施術中のやり取りがスムーズになる
施術中の具合を確認したり、使用する化粧品について説明する際など、簡単な英語でのやり取りができるとお客様は安心してあなたに任せることができます。
ご気分はいかがですか?圧はちょうどいいですか?
この製品はアルコール不使用で敏感肌にも安心です。
化粧品の成分やケアの簡単な説明ができる
使用するアイテムや施術の内容を一言添えて説明できる力も、信頼感につながります。
とくに敏感肌やアレルギーが心配な方には、事前に説明を添えることで施術がスムーズに進みやすくなるでしょう。
このクリームは乾燥や赤みに効果があります。
本日は保湿と鎮静を中心に行います。
文化・習慣の違いをふまえた心づかいができる
英語力と同じくらい大切なのが、「文化の違い」への配慮。たとえば、肌の露出や施術者の性別、成分(アルコール・動物由来)の確認など、事前にひとこと確認できる英語があると安心です。
また、日本ならではのチップ不要の文化を伝えるフレーズも準備しておくとスムーズです。
本日、女性スタッフが施術を担当しますが、ご不安はございませんか?
こちらの製品はアルコールフリーで、動物由来成分も含まれておりません。使用してもよろしいでしょうか?
日本ではチップの習慣はございません。本日はご来店ありがとうございました。
海外のエステティシャンとの違い
日本と海外では、エステティシャンに関する資格制度や美容に対する考え方が大きく異なります。
ここでは、特に重要な3つの違いを紹介します。
資格制度の違い
日本には国家資格がなく、主に民間資格やサロン内研修が中心です。
一方で、アメリカ・カナダ・オーストラリアなど多くの国では、公的なライセンス制度が整備されており、エステティシャンになるには一定の研修と試験の合格が必須です。
- 日本:国家資格なし。スクールやサロンが発行するディプロマが中心。
- 海外:州・国ごとのライセンス制。260〜1500時間以上の研修+試験合格が義務(例:アメリカ・ニューヨーク州では1,000時間)。
例文:
多くの国でライセンス取得が必須とされるのに対し、日本では民間資格やサロンでの研修が基本です。
施術へのアプローチの違い
日本では「美白」「小顔」「痩身」といった見た目の変化を重視した施術が人気。
一方、欧米では「アンチエイジング」や「リラクゼーション」など、内面や健康を含めたウェルネス志向のサービスが主流です。
この考え方の違いを理解しておくと、外国人のお客様へのカウンセリングもより的確に対応できます。
例文:
欧米のエステティシャンはウェルネスや肌の健康に注目する一方、日本のサロンは痩身や美白などの見た目を重視します。
英語で広がる!エステティシャンのキャリアパス実例集

「英語ができるようになったら、どんな未来が待っているんだろう?」
そんなあなたのために、英語力を活かして活躍できる具体的なキャリアの道をご紹介します。
国内でのキャリアアップ例
外資系ホテルスパで一流の接客を身につける
世界中から訪れるお客様を相手に、五つ星ホテル内のスパで働くチャンス。英語での接客はもちろん、国際的なマナーやサービススキルも磨かれます。
豪華客船のセラピストとして世界を巡る
クルーズ船内のスパで施術を担当。働きながら世界中を旅でき、各国の文化や価値観に触れられるのが大きな魅力です。
富裕層向けのインバウンドサロンで働く
訪日外国人のVIPに向けたプライベートサロンなどで、高単価な施術を提供するセラピストとしても活躍できます。
海外で活躍する例
現地の資格を取得して海外就職
アメリカやオーストラリアなどでは、州ごとのライセンス制度があります。必要な学習と試験をクリアすれば、現地のデイスパやリゾートホテルで働くことが可能。
日本ならではの「おもてなし」と繊細な技術は、海外でも高く評価されます。
グローバル美容ブランドの技術トレーナー
日本のコスメ・美容機器メーカーの海外部門で、現地スタッフに日本式の施術や知識を教えるポジションも。語学と美容スキルの両方を活かした、やりがいのあるキャリアです。
まとめ
日本のエステティシャンは、その丁寧な接客と高い技術力で世界から注目されています。
そこに「英語力」が加わることで、次のようなキャリアの可能性が広がります:
- 外資系ホテルスパや豪華客船で勤務
- 海外のサロンやリゾート施設で就職
- 国際ブランドの技術トレーナーとして活躍
- 富裕層向けサロンで英語対応
英語が話せる=世界に通用する自分をつくる第一歩。接客の幅が広がるだけでなく、お客様との信頼関係もより深まります。
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