英語で「参加する」という動詞を思い浮かべようとした時、あなたの脳内にはどんな単語が浮かびますか?文章ではなく単体で問われるとちょっと難しいかもしれませんね。実は、英語で「参加する」という意味を持つものはいくつかあるので、適切に使い分けられなければいけません。それぞれが持つニュアンスをきっちり理解すればさほど難しいことはないので、自分で例文を作りながらじっくり覚えていきましょう。

joinは一般的な「参加する」

「参加する」という英語の中で、もっとも一般的で汎用性が高いのはJoinです。遊んでいる子どもたちの輪に入れない子を誘う時、Join us!などと言うのはネイティブにとって聞き馴染みのある表現。

このように、Joinには同じ目的を持つグループの一員になるという意味が含まれていることに意識を向けていきましょう。

Aさん
We are going out next Sunday. Would you like to join us?
訳)次の日曜、私たち出かけるんです。一緒に来ませんか?
Aさん
My brother decided to join the music group in his college.
訳)うちの弟、大学の音楽グループに入ることにしたんだって。

Joinの後には、参加する対象となるものをそのまま続けるだけでOKです。参加すると言っても、そのグループ内にいるかいないかは問われません。

attendは「出席する」

「参加する」という意味の中でも、Attendは特に「出席する」という意味合いが強い動詞です。ですから、イベントや会議などに参加する時に使えますね。参加し、さらにその場にいることが重視されます。

ただ、日常会話ではAttendよりも単に「行く」という意味でGo toを使うことが多いので、カジュアルな会話で良いならあまり難しく考えすぎない方が良いでしょう。

Aさん
I need to attend a large business meeting next month….
訳)私、来月仕事で大きな会議に出席しなきゃならないんだ・・・
Aさん
My daughter attends the drum class every Saturday.
訳)私の娘は毎週土曜日にドラム教室に行くんです。

これらの例文は、AttendをGo toに置き換えても成り立ちますよね。ネイティブならGo toを使うという場面もあるので、彼らがどの単語を選んで話しているかをよく聞いて真似することが英語上達の近道になります。

take part inは「積極的に参加する」

「参加する」という単語は中学生のうちにいくつか出て来るのですが、そのすべての訳が「参加する」になっているので学生は違いを教えられることなくただただ暗記する羽目となります。例えばこTake part inも、熟語としてただ暗記します。

しかし、この熟語には他の人と一緒に参加することや、積極性を持って参加するというニュアンスが込められています。熟語を良く見てみると、「役割」という意味を表すPartが含まれていることからも、役割を持つほど積極的にかかわるという意味を連想できます。

ですから上記でご紹介したJoinやAttendとは少し異なることがわかりますよね。また、Joinよりは少しフォーマルな言い方になるので、カジュアルすぎない場面で使うのにふさわしいです。

Aさん
Why don’t we take part in the volunteer activity?
訳)ボランティア活動に参加してみない?
Aさん
I was so proud to take part in the project.
訳)私はそのプロジェクトに参加できてとても誇らしい。

participate inはフォーマルな言い方

日本語では「参加する」と、他の単語と同じ訳になってしまうのがParticipate inという熟語。こちらは同じ「参加する」という意味でも、フォーマルな言い方であることが特徴です。一般的に、長い単語、難しい単語を使っているものはフォーマルな言い方になることが多いですね。

意味合いはTake part inと同じなので、そのお堅いバージョンと覚えておきましょう。

Aさん
Do you participate in the class discussion? I think the level is a bit high.
訳)あなたはあの授業のディスカッションに参加しますか?少しレベルが高いと思うのですが。

Aさん
My boss said that I should participate in the meeting.
訳)上司が私にミーティングに参加すべきだと言ったんです。

involveは「関与する」

Involveは、「参加する」という訳でしっくりくることもあれば、「関与する」と言った方がニュアンスが伝わりやすいこともあります。能動態として使うこともできますが、受動態にして「巻き込まれる」というように表現する方法も使われます。

」には「巻き込む」「関与させる」という意味があり、「get (be) involved」のように受動態にすることで「関与する」「巻き込まれる」という意味になります。熟語にはget involved inがあり、inの後は名詞でも動詞でもどちらを入れることもできます。

Aさん
I got involved in the anti-war movement.
訳)私は反戦運動に参加しました。
Aさん
What do you think if I get involved in supporting crime victims.
訳)もし私が犯罪被害者支援のサポートに参加するとしたらどう思う?

inは前置詞ですから、名詞はそのまま入れれば良いですが、動詞は上記の例文のように-ing形にしてからくっつけます。

(be) engaged inは「取り組む」

be engaged inは、「参加する」という意味以外に「取り組む」や、「関与する」、「従事する」という意味を持っています。どの日本語がふわさしいかは文脈を読んで決めることになるでしょう。

Aさん
The company is engaged in an effort to recycle the plastic bags.
訳)この会社は、ビニール袋をリサイクルする取り組みに従事しています。
Aさん
Most people in the area are engaged in agriculture.
訳)その地域のほとんどの人は、農業に取り組んでいます。

なんだか「参加する」という意味を持つ動詞は、前置詞inを使うことが多いですね。これもひとつの傾向として覚えておくと暗記しやすそうです。

まとめ

「参加する」という意味を持つ英語、たくさんありましたね。どれも日本語だと「参加する」と訳して構わないものですが、ニュアンスを理解するとそれ以上の情報をゲットできるようになります。目的を同じくするグループに参加することに重きを置くのか、それとももっと積極的に参加することを表したいのか、これらによっても使うべき単語は異なります。また、今回は熟語として使う動詞も多かったので、前置詞を間違えないようセットで覚えてしまいましょう。例文を作れば語順の練習にもなりますよ!