“authentic”は「本物の」「確実な」といった意味で使われる英語表現です。形容詞として使うことができます。

英文や英会話の中でも頻繁に登場する”authentic”ですが「いまいち使い方や意味が分からない。」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで本記事では「”authentic”について詳しく知りたい。」という方に向けて、“authentic”の意味や使い方、”authentic”に似た英語表現の意味や使い方、”authentic”の反対の英語表現の意味や使い方について例文付きで詳しく解説しています。

記事を最後までチェックすれば、”authentic”に関することは一通り分かりますよ。”authentic”について知りたくてこの記事にたどり着いた方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

“authentic”の意味や使い方

“authentic”の意味や使い方

“authentic”には、以下4つの意味や使い方があります。

  • 本物の、正真正銘の
  • 信頼できる、頼りになる
  • 確実な、確かな
  • 認証済みの

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

本物の、正真正銘の

“authentic”には、「本物の」や「正真正銘の」といった意味があり、形容詞として使用できます。物事が偽物や複製ではないことを意味する表現です。似たような製品がたくさん出回っている中で、元であるオリジナルの商品として地位を確立しているものに対して使うこともあります。

例えば、スペイン料理が人気があるという話を聞いたことがある方も多いと思いますが、海外の地域によっては、本物じゃない(正統派じゃない)スペイン料理をスペイン料理として提供しているレストランがあったりします。そんなときに、例文で紹介したような表現が使えます。

例文をいくつか紹介します。

Aさん
Our restaurant serves authentic Spanish cuisine.
訳)私たちのレストランでは本物のスペイン料理を提供しています。

 

Aさん
There are many hard things in this world, but don’t be afraid to be your authentic self.
訳)世の中には辛いこともたくさんあるけれど、本当の自分でいることを恐れないでください。

 

Aさん
This painting is authentic and genuine.
訳)この絵画は正真正銘の本物です。

信頼できる、頼りになる

“authentic”には、「信頼できる」や「頼りになる」といった意味があり、形容詞として使用できます。人に対してではなく、資料や報告書、また制作物などに対して使われる表現です。

例文をいくつか紹介します。

Aさん
The movie’s depiction of a world famous singer’s life seemed quite authentic to me.
訳)その映画の世界的な有名歌手の生涯の描き方は、かなり事実に即している(信頼できる)ように見えました。

 

Aさん
The reports he produces are authentic because they have all the information we need.
訳)彼の作る資料は、必要な情報が揃っているので信頼できます。

確実な、確かな

“authentic”には、「確実な」や「確かな」といった意味があり、形容詞として使用できます。証拠や情報、理由などに対してよく使われる表現です。

例文をいくつか紹介します。

Aさん
In order to obtain authentic evidence, the detective conducted an overnight investigation.
訳)確かな証拠を掴むために、探偵は夜通し調査を行いました。

 

Aさん
If you want to strategize against the other team, you need authentic information.
訳)相手チームに戦略で勝利したいのであれば、確実な情報が必要です。

認証済みの

“authentic”には「認証済みの」という意味があり、形容詞として使用できます。書類の内容の真実性がはっきりしている場合などによく使われる表現です。

例文を紹介します。

Aさん
I need an authentic document to divorce my husband.
訳)夫と離婚するために公正証書が必要です。

「認証済みの書類」という意味から、”authentic document”を「公正証書」という意味で使用することができます。

“authentic”「認証済みの」の動詞形 “authenticate”「本物であることを認証する」も合わせて覚えておきましょう。

例文を紹介します。

Aさん
We offer electronic certificates that authenticate the identity of internet traders.
訳)私たちはインターネット・トレーダーの身元を認証する電子証明書を提供しています。

“authentic”に似た英語表現の意味や使い方

“authentic”に似た英語表現の意味や使い方

“authentic”に似た英語表現について以下5つの意味や使い方について解説します。

  • “true”
  • “real”
  • ”trustworthy”
  • “actual”
  • “genuine”

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

“true”

“true”には、「真実」や「本物」といった意味があり、形容詞として使用できます。話の内容が真実である時に使われることが多いです。

“true”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
Don’t listen to her story as if it were true.
訳)彼女の話は真実だと思って聞かない方が良いです。

“real”

“reai”には「本物」という意味があり、形容詞として使用できます。物事が偽物ではなく本物であることを表す際や、人の関係性などが表面的に装われたものではなく本物であることを表す際などにも使うことができます。

“real”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
That diamond on display at the exhibition is the real deal.
訳)展覧会に展示されているそのダイヤモンドは本物です。

“trustworthy”

”authentic” の意味で、証拠や情報、理由などが「信頼できる」という意味があることを紹介しましたが、その意味での同意語は、まさに”trustworthy”です。

“trustworthy”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
It is said that not even a newspaper always gives trustworthy information these days.
訳)近頃では新聞でさえ常に信頼できる情報を提供しているわけではないと言われている、

“actual”

“actual”には「実際の」という意味があり、形容詞として使用できます。状況や結果などに対して、推定や仮定ではなく実際の出来事であることを表現する時に使われます。

“actual”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
This film was based on actual events that took place over 100 years ago.
訳)この映画は100年以上前に起こった実際の出来事をもとに制作されました。

“genuine”

“genuine”には、「本物」や「本格的な」といった意味があり、形容詞として使用できます。偽物や複製品ではなく本物であることを表す際や、人の感情や性格が見せかけのものではなく信頼できることを表したい時、また料理などに対して本格的であることを表す際など幅広く使うことができます。

“genuine”を使った例文について見てみましょう。

Aさん
These clothes are made of genuine silk.
訳)この洋服は本物のシルクで作られています。

“authentic”と反対の英語表現の意味や使い方

英語学習をする上で、ある単語の意味を確認し、同意語 (synonym) を覚えることも重要ですが、反意語 (antonym) も確認してみることで、元の単語の意味やニュアンスがより深く理解できるということもあります。

今回は、authentic の反意語についても解説します。

  • “unauthentic”
  • “fake”
  • “false”
  • “counterfeit”

それぞれ例文付きで詳しく見ていきましょう。

”unauthentic”

“authentic” は形容詞で、単語の始まりに “un” を付けて、”unauthentic” とすると、「本物でない」という意味になります。

“unauthentic” を使った例文について見てみましょう。

Aさん
This piece of software is designed to help academic institutions detect unauthentic materials.
訳)このソフトウェアは、学術機関が本物ではない素材を検出するのに役立つように設計されています。

“fake”

“fake” は、「本物でない、偽物の」という意味があり、口語的な表現です。

“fake” を使った例文について見てみましょう。

Aさん
This website shows how to spot how to spot fake goods.
訳)このウェブサイトは、偽物の商品の見分け方を示しています。

”false”

先ほど ”authentic” の「信頼できる、真実でない」という意味を紹介しましたが、その反対の意味の英語は、”false”となります。

“false” を使った例文について見てみましょう。

Aさん
He tried to hide the problems by providing false testimony in the court.
訳)彼は法廷で真実でない証言をすることによって、その問題を隠そうとした。

“counterfeit”

“authentic” には “genuine”偽物や複製品ではなく本物である」という意味があると紹介しましたが、その反対の意味を表す表現としては、”fake” 以外に、”counterfeit” が挙げられます。

“fake” は口語的な表現ですが、”counterfeit” は文書などでも使えるかしこまった表現です。

“counterfeit” を使った例文について見てみましょう。

Aさん
It is illegal to sell and purchase counterfeit goods.
訳)偽物の商品を売ったり買ったりすることは違法です。

ブランド物の偽物という意味で、counterfeit goods という表現が使われます。

まとめ

“authentic”の意味や使い方、”authentic”に似た英語表現の意味や使い方、”authentic”の反対の英語表現の意味や使い方について解説しました。”authentic”の意味や使い方について理解できましたでしょうか?

“authentic”の意味や使い方が分かったら、次は英会話などで”authentic”を実際に使ってみましょう。そうすることで、”authentic”がただの知識ではなく、使える英語表現になります。

単語の意味を辞書で調べて、英語の意味だけを日本語で覚えても、実際にその単語をどのように使うのかを確認して覚えていかないと、真の英語力は身に付きません。

今回のように、分からない英単語に直面したら、その場ですぐに調べる癖をつけるようにしてください。地道な作業ではありますが、分からない単語を1つ1つクリアしていくことが、英語力上達への1番の近道です。