気温がだんだん下がってくると、スキーやスノーボードなどのウィンタースポーツのシーズンになります。

日本では一年間のうちで限られた期間にしか楽しめない特別なスポーツなので、楽しみにしている方も多いでしょう。

スキーやスノーボードは世界共通の人気スポーツであり、日本のゲレンデは海外の人にも人気のため、「英語で話す機会があった」という人もいるかもしれません。ただ、ゲレンデならではの会話も多いので、「英語で何て言うの?」と言葉が出てこないこともあるでしょう。

そこで今回は、「ゲレンデ」「リフト」など、ウィンタースポーツで使える英語表現を解説します。ぜひ最後までご覧ください。

ゲレンデに行ったときに使える英語

スキーやスノーボードをするときは、「ゲレンデ」に行きますよね。

自然と言葉を使っている方が多いかもしれませんが、そもそも英語なのでしょうか。

ここでは、「ゲレンデ」や「リフト」など、スキーに行ったときに使える英語を解説します。

ゲレンデ

スキーやスノーボードをするために整地された場所のことを「ゲレンデ」と言います。

カタカナで表記するので、英語だと思っている方も多いでしょう。実は「ゲレンデ」はドイツ語の「gelände」が語源となっています。ドイツ語のgeländeは「土地」という意味がありますよ。

そのため、英語では「ゲレンデ」のことを「(ski)slope」「piste」と言います。全く違う単語なので驚く方もいるでしょう。

ちなみに「piste」はフランス語で「整備された土地」を意味します。英語が語源になることは多いですが、フランス語が語源となって英語になることもあるのです。

また、一般の方が滑るようなきれいに整地されたゲレンデのことを「on-piste」、上級者やプロのかたが滑るような自然のままのところを「off-piste」と表現するので、覚えておきましょう。

Aさん
The ski slopes were crowded with snowboarder.
ゲレンデはスノーボードをする人で混み合っていました。

リフト

スキー場内の移動手段として、「リフト」を使いますよね。リフトに乗れば、簡単に山を登ってコースを滑れます。

そんな「リフト」は英語で「ski lift」と言うのが一般的です。ただ、「chairlift」「aerial lift」と呼ばれることもあります。

Aさん
Where do I ride a ski lift?
どこでリフトに乗りますか?

ホワイトアウト

ウィンタースポーツは天候に関する会話も頻繁に行われますよね。単純に「晴れ」「雪」といったことを話すのはもちろん、ゲレンデならではの「ホワイトアウト」などの言葉もあります。

ホワイトアウトは、雪で視界が真っ白になる状態のことです。英語でもそのまま「whiteout」と言います。

アイスバーン

滑面が氷のように固くなっている状態を「アイスバーン」と言います。

スキーヤーやスノーボーダーにとってはうれしくない雪面の状態ですが、「ゲレンデ」と同じくドイツ語が語源となっており、「eisbahn(アイスバーン)」と呼ばれています。

「アイス」が付くのでつい英語かと思ってしますが、「アイスバーン」は英語で「icy slope」というのが正しい表現です。

スキー・スノーボードに関する英語表現

ここでは、スキーやスノーボードに関する英語表現を解説します。

スキーに行く、スノーボードに行く

「スキー」は英語で「ski」「skiing」と言い、「スノーボード」は英語で「snowboard」「snowboarding」と言います。

  • スキーに行く:go skiin
  • スノーボードに行く:go snowboarding

「go to ski」という表現もできそうですが、「go skiing」のように「go~ing」の形にするのが一般的です。

Aさん
Have you ever gone snowboarding?
あなたは今までにスノーボードに行ったことがありますか?
Bさん
I have never been there.
今までに一度も行ったことがありません。
Aさん
If it’s alright with you, would you like to go snowboarding with me this weekend?
もしよければ、週末わたしと一緒にスノーボードに行きませんか?
Bさん
I would very much like to go.
ぜひ行きたいです。

初心者コース・中級者コース・上級者コース

ゲレンデに行ってみると、さまざまなコースが用意されていますよね。日本語では最も簡単なコースを「初心者コース」、難易度の高いコースを「上級者コース」などと表現します。

英語では「初心者コース」をgreen、「上級者コース」をblack diamondと表現するのですが、この呼称は世界基準で決められているので覚えておくと便利です。

Aさん
Let’s go to the black diamond course next!
次は上級者コースに行こう!

そのほか、コースのレベルを以下のように表現することもあります。

  • 初心者コース:beginner course
  • 中級者コース:intermediate course
  • 上級者コース:advanced course

滑りに行こう

スキーに行こうと誘う際、「滑りに行こう」と表現することもありますよね。

「滑りに行こう」を英語で表現するときは、

Aさん
Let’s go to the slopes.
滑りに行きましょう。

となります。また、「Let’s go hit the slopes.」での同様のニュアンスが伝わります。「hit the slopes」は「滑りに行こうぜ」というように軽いノリでフランクなニュアンスがあるので、若者に多く使われる表現です。

道具の英語一覧

スキーやスノーボードでは、道具もたくさん使用されるので確認しておきましょう。

日本語 英語
スキーウェア ski suit
スノーボードウェア snowboard suit
雪の中で動くときに着用する衣服の総称 snow gear / snow suit
ゴーグル goggles
ネックウォーマー neck gaiter
スキー板 skis
スノーボード snowboard
スキーブーツ ski boots
スノーボードブーツ snowboard boots
バインディング bindings
ポール pole

ゴーグルはメガネと同様、一つでも複数形の「-s」をつけて「goggles」と言います。

また、首元を防寒するアイテムに「ネックウォーマー」がありますが、英語では「neck gaiter」と言います。

まとめ

今回は「スキー」や「ゲレンデ」などの英語表現を解説しました。

「ゲレンデ」はドイツ語の「gelände」が語源なので、英語では「(ski)slope」「piste」と言います。さらに「アイスバーン」もドイツ語の「eisbahn」が語源となってできた言葉のため、英語では「icy slope」と表現します。

カタカタ表記なので、つい英語として使ってしまいがちですが、正しい表現を確認してみてくださいね。

また、ゲレンデではコースや道具など、日常会話ではあまり使わない言葉もでてくるので、英語表現を知っておくとスムーズなコミュニケーションが取れます。

ぜひ今回の記事を参考に、ウィンタースポーツを際の英会話に活用してみてくださいね。