fireと言えば火や火事として馴染みがありますが、炎の英語flameはそれほど親しみがないかもしれません。
しかし、flameは炎だけでなく他の意味だったりスラングやイディオムとして使われていることを知っていますか?さて、いったいどんな意味なのでしょう。
この記事では、英語flameについて意味や使い方を解説します。知っておきたいスラングやイディオムについても紹介しましょう。
flameの意味と使い方
flameという単語を知る機会にするため、まずは基本的な意味と語源についてみていきます。
flameの意味と語源
flameの基本的な意味は「炎」です。メラメラと炎が勢いよく燃えているイメージはアニメでもよく使われますが、情念や意気込んだ気持ちが激しく湧き立つことを表現します。また、オリンピックの聖火もthe olympic flameで表現します。flameのカタカナ語の発音はフレイムのようにし、その語源は「小さな炎」という意味を持つラテン語flammulaです。
flameには名詞、そして動詞の意味があります。以下それぞれを挙げ、使い方を例文で紹介しましょう。
【名詞のflame】
炎
光輝(ひかり・輝きのこと)
激情
情熱
訳)炎は美しい。
訳)炎はとても熱い。
訳)彼女は指先で素早くキャンドルの炎を消しました。
douse(ダウス)には「灯火を消す」や、炎上している状況を沈静化するといった意味があります。ぜひ、flameと一緒に覚えましょう。
ちなみに、お誕生日ケーキのキャンドルを吹き消すというときにはblow out candlesという表現が当てはまります。
【動詞のflame】
動詞活用はflame-flamed-flamedになります。
炎をあげて燃える
(感情が)燃え上がる
(顔などが)パッと赤らむ
(ものを)燃やす
(殺菌のためにものを)炎に当てる
訳)暖炉に火が燃え上がった。
訳)ホールにいる大勢の人に近づいたとき、私の顔が赤くなりました。
いかがでしょう?炎をメインに、感情をも表す言葉がflameです。
flameの温度
さて、炎の色は変化し、それによって温度も変わります。これを色温度と呼び、赤が約1,500度、黄色が約3,500度、白約6,500度、そして青色が約10,000度です。
訳)赤い炎は約1,500度です。白く明るいほど温度が高くなります。
flameとframeにご注意
フレイムという読み方をする単語にはflame、そしてframeがあります。後者frameはいわゆるphoto frameのフレームです。frameにも額や枠以外の面白い意味がありますが、本記事のflameと混同しないよう注意しましょう。
in flamesの意味と使い方
さて、in flamesという英語フレーズがあります。ここでは、in flamesの使い方を紹介します。炎の中、なのでしょうか?
in flamesで「炎となって・燃えて」
in flamesの意味は「炎となって・燃えて」です。映画などでも以下の例文のようなシーンがあります。
訳)家は炎に包まれていた。
訳)村全体が炎に包まれている。
go down in flamesで「すべてがダメになる」
in flamesの応用バージョンでgo down in flamesというイディオムがあります。この意味は何かが劇的に「大失敗する・すべてがダメになる」です。炎の中に投げ込むイメージでしょうか?!
訳)このスキャンダルによって、首相の政治生命は失墜した。
flameとfireの違い
ここでは、flameとfireの違いを明確にしましょう。
flameとfireの違い
flame(炎)とは、火のなかの燃料から放出される熱く輝く燃えるガスを指します。このことからロウソクやキャンドルが燃えているとき、芯の上にある明るく熱い炎がflameです。
一方、fire(火)とは、燃料が酸素と化学的に結合し、熱と光を生み出すプロセスを言います。このため、火事や火災もfireで表現します。
訳)炎とは、火の目に見える部分である。
Old flameの意味 – スラング
古い炎?と訳するのでしょうか?old flameというスラングがあります。いったいどのような意味なのでしょう?
old flameで「元恋人」
flame自体にスラングで「恋人・パートナー」の意味があります。そこから、old flameが「元恋人」としてアメリカで使われています。元カノ・元カレ・元パートナーなど以前の恋愛相手、そのなかでも特に、まだ恋愛感情を抱いている相手がold flameです。元恋人にまだ感情の炎がメラメラしている感じ?!でしょうか・・・?!
訳)友達が昔の恋人とデートしているのを見られたんだ。
Go up in flamesの意味- イディオム
さて、最後にflameのイディオムを紹介します。
現代社会に起こりがちである、SNSなどの「炎上」です。
イディオムgo up in flamesで「炎上」
炎だったり、まだ恋愛感情が残っている元恋人など様々な激しめの意味を持つflame、go up in flamesというフレーズになると、実はSNSなどで起こる「炎上」として使われます。例えば、X/旧ツイッターでビッグモーターやウォルト・ディズニー・ジャパンや楽天トラベルの事例、また個人のアカウントでも炎上が起こりましたが、このような状況をgo up in flamesが表現します。
訳)Xでの彼のコメントは炎上した。
訳)私の投稿が炎上してから、私はSNSの使用を一切やめたよ。本当に私、傷ついたので使う意味がないです。
ちなみに、炎上を煽るような人、仕掛ける人のことをflamer(フレーマー=電子掲示板などで、口論に発展するようなことを書く人)と呼びます。
何かを燃やす=炎上する、の捉え方でflameが使用されるイディオムを紹介しました。
まとめ
flameの基本的な意味は「炎」ですが、それに付随し、感情が燃え上がったり、まだ気持ちの残っている元恋人をold flame、またSNSでの炎上まで様々な意味があることを紹介しました。
今回のように、一つの単語を深く理解することが英語学習の楽しさにつながります。生きた英語を学び、自然な英会話ができるようにしていきましょう。
【関連記事】