身近な動物の名前は英語で早いうちに覚えるものですが、しかしその中でも知っているようで知らない単語って結構あるものです。例えば、皆さんはサイを英語で何と言うのか知っていますか?これ、意外と上級者でも知らないんです。答えは、Rhinoceros。見たことがなければ発音も難しそうだと思うでしょう。有名で知らない人はおそらくいないと言えるくらいの動物ですが、英語となると知らない人が多いです。今回はそんなサイにまつわるお話です。

「サイ」は英語でrhinoceros

先ほども述べた通り、サイは英語でRhinocerosと言います。わかりやすくカタカナで発音を表記すると、「ライナースレス」ですかね。複数形はRhinocerosesです。鼻に1つか2つの角がある動物で、アフリカやアジアに生息する動物です。

Aさん
A rhinoceros looked me.
訳)サイが僕を見つめてきた。
Aさん
I don’ think I’ve seen a white rhinoceros.
訳)白いサイは見たことがない気がする。

ネイティブが使うのはrhino

インドサイはIndian rhinoceros

先ほど、サイは英語でRhinocerosだと言いましたが、ネイティブが使うのはRhinoです。省略形ですね。これはカバと同じで、カバは英語でHippopotamusと言うのですが、これを略して普通はHippoと言います。

私たちも、エアーコンディショナーのことをエアコンと略しますし、略すことが好きな国民性なのでその辺りは理解できるでしょう。長すぎる単語は略して使うのが日常会話での当たり前です。むしろ長い方で言うと、「どうしてそんなに丁寧なの?」とか、「回りくどい」と思われるでしょう。

Aさん
I thought that was rhino horn.
訳)あれはサイの角だと思った。
Aさん
My little son really liked rhinos.
訳)私の息子は本当にサイが大好きなの。

日本の動物園では主にシロサイ、クロサイ、インドサイが飼育されています。これらも含めて、サイ5種類を英語で言ってみましょう。

シロサイはwhite rhinoceros

サイは、有名なものだと5種類います。日本の動物園にいるのはシロサイ、クロサイ、インドサイです。このうち有名なシロサイは、英語だとそのままWhite Rhinocerosと言います。

実はこのシロサイ、クイズ好きな人なら知っているかもしれませんが、ちょっとした英語の勘違いが関わっています。白さいは幅広い口を持っているという特徴があるので、最初はWide Rhinoという名前でした。しかし、このWideをWhiteと聞き間違えた人から人々に知れ渡ってしまい、結果White Rhinoとなってしまいました。それを直訳した日本語はシロサイになったわけです。ですから、実際には白くないのにどうしてシロサイという名前なんだろうという疑問がここで解けるのです。

Aさん
I saw the zookeepers feed white rhinoceros.
訳)動物園の飼育員さんがサイにエサをあげているところを見たよ。

クロサイはblack rhinoceros

シロサイがWhite Rhinoなら、クロサイはBlack Rhinoです。わかりやすいですね。クロサイはシロサイよりも小さめで、角が2本縦並びに生えているのが特徴的です。サイというと顔の中央にあるとんでもない大きな角を思い浮かべる人が多いですが、クロサイは違います。

ちなみにクロサイは、シロサイが発見された後に発見されたため、シロサイを区別を付けるために名付けられました。それがWhiteの対義語であるBlackとは、単純明快ですね。もともとのWide Rhinoで知られていたら、また違った名前になっていたかもしれません。実際身体の色はシロサイよりは濃いので、あながち間違いでもないのですが。

Aさん
I thought that black rhinoceroses have only one horn.
訳)クロサイは角が一本だと思ってた。

インドサイはIndian rhinoceros

インドサイはIndian rhinoceros

インドサイも、その名の通りIndian RhinoでOKです。もちろん生息しているのはインドですが、ネパールにかけても見かけられます。

角は1本、厚い皮膚がたるんでいるのが特徴的です。これらが重なっているので、さらに硬い皮膚となっています。これでは狩りをする天敵も歯を食い込ませることが難しいでしょうね。

Aさん
I go to India next mouth to see Indian rhinoceroses.
訳)来月、インドサイを見にインドに行ってくるんだ。

ジャワサイはJavan rhinoceros

インドネシア、ジャワ島にしかいない貴重なサイはジャワサイと言います。地名が付いている動物は多いですよね。こちらはJavan Rhinoと言います。サイは絶滅危惧種ですが、このジャワサイが最も絶滅の危機に瀕していると言われています。

Aさん
The animal welfare group made an effort to save wild Javan rhinoceroses.
訳)動物愛護団体はジャワサイを救うために尽力した。

スマトラサイはSumatran rhinoceros

スマトラサイもそのままSumatran Rhinoと言います。なんと、4000万年前という想像するのも難しいほど昔から姿を一切変えていないというサイです!つまり、今私たちがスマトラサイを見るなら、それは4000万年前のす姿を見ているのと同じこと。人間の歴史なんてまだまだ全然短いですね。

Aさん
We get a chance to see Sumatran rhinoceroses!
訳)スマトラサイを見る機会をゲットしたぞ!

まとめ

サイは、英語上級者でも知っている人が少ない単語ですが、Rhinocerosは丁寧に言った形で、ネイティブならRhinoと言うことも学びましたね。長いと発音もスペルも覚えるのが難しいですが、省略形なら暗記しやすくなります。ライノーと何度もネイティブの発音を真似して、いざという時に出るようにしておきましょう。サイは絶滅危惧種なので、英語の試験のリーディングなどで題材にされるかもしれませんね。その時に意味が取れるよう覚えてみてくださいね。