「答えは英語で何て言うの?」
「answer以外の単語も使い方もわからない」
「そもそも正しい答え方を知らない」
英語を勉強していて、このように困った経験はありませんか。
「答え」を意味する英語は “answer” の他にもいろいろあります。単語は聞いたことがあるけど、使い方はよくわからないといった人も多いでしょう。
今回は、「答え」を意味する英語に加えて、「答え」を使った頻出フレーズや質問に対する正しい答え方を解説します。
「答え」を表す3つの英語表現
「答え」を意味する英語は大きく分けて3種類あります。
- 「答え」全般に使える “answer”
- 「応答」や「返事」と訳される “reply”
- 「素早い反応」という意味を含む “response”
どれも「答え」を表す英語ですが、微妙なニュアンスの違いで使い方が異なるため注意が必要です。
それではひとつずつ確認していきましょう。
「答え」全般に使える “answer”
「答え」を表す代表的な英語が “answer” です。
質問や命令、呼びかけなどに対する「答え・返答」を意味します。
「アンサー」として日本語でも馴染みがあり、次に紹介する “reply” よりもカジュアルで口語的な表現です。
「電話に出る」の「応える」にも “answer” を使います。幅広い場面で使いやすい英語なので、まずは “answer” を覚えておくのがおすすめです。
Sorry, I have my hands full right now. Could somebody answer the phone?
訳)ごめんなさい、今手が離せないの。誰か電話に出てくれる?
Do you know the answer to last question?
訳)最後の問題の答えは分かりますか?
Jessica could not give an answer to his question.
訳)ジェシカは彼の質問に答えられなかったわ。
「応答」や「返事」と訳される “reply”
“reply” は、答える動作そのものを表し、相手の質問や要求に対して「応じること」を意味する英語です。
おもに文字による「返答」としてよく使われます。日本語でも、メールやSNSなどの返事を「リプライ」と呼ぶのでわかりやすいでしょう。
Mia called her boyfriend’s name, but he didn’t reply.
訳)ミアは恋人の名前を呼んだが、返事はなかったの。
We will try to reply within 3 days.
訳)3日以内ご返答いたします。
Oh my God! Taylor Swift replied to my tweet!
訳)うそでしょ!テイラースイフトが私のツイートにリプライしてくれたよ!
「素早い反応」という意味を含む “response”
“response” は、「素早い反応」という意味を含み、3つのなかで最も堅い表現の英語です。
迅速な対応や応答のことを指し、ビジネスの場面でもよく使われます。
“response” は “respond” の名詞形ですが、ネイティブは動詞の “respond” (応える)もよく使うのでどちらも覚えておきましょう。
Thank you for your quick response.
訳)早速のご返信ありがとうございます。
It is very important to respond to your boss quickly.
訳)上司にはすぐに返答することがとても大切だよ。
In my opinion, people who respond quickly can manage time effectively and do their job well.
訳)レスポンスの早い人は、時間の使い方が上手で仕事ができると思うわ。
「答え」を使った頻出フレーズ
「答え」にまつわるさまざまな頻出フレーズを紹介します。日常会話やビジネスシーンで使いやすい表現をまとめました。
「(答えは)特にありません」
質問に対して「特にありません」と答えたいときに使える表現を紹介します。
Do you have any questions?
訳)何か質問はありますか?
Not particularly.
訳)特にありません。
他にも “I’m ok.” や “Not really.” “Nothing.” などがあるので、一緒に覚えておくと便利です。
「答えやすい質問」
「答えやすい質問」と言いたいときには次のようなフレーズを使います。
Feel free to start with the easier question.
訳)答えやすい質問から始めてくださって結構です。
These questions were not hard to answer.
訳)これらの質問に答えるのは難しくなかった(答えやすかった)。
「答えに詰まる」
思わず「答えに詰まってしまった」ときは、下記のような言い方で伝えましょう。
Sorry, I’m a bit [little] at a loss for an answer.
訳)ごめん、ちょっと答えに詰まっているの。
The answer is not coming to me right now.
訳)今すぐは答えが出てこないよ。
「答えが出る」
「答えが出る」=「結果が出る」や「達成する」という意味で使われる表現を紹介します。
You will get the results in one week.
訳)あと1週間で答え(結果)が出るよ。
Unfortunately, Olivia could not find the answer.
訳)残念ながら、オリヴィアは答えを出せなかったわ(見つけられなかったわ)。
“get there” (目的を達成する)を用いた表現もあります。
You’re finally getting there! Good job!
訳)やっと答えが出たのね!よかった!
「答えになっていない」
相手の答えに満足いかなかった場合には、次のような表現で伝えるのがおすすめです。
That doesn’t answer the question.
訳)それじゃ答えになってないんだけど。
You’re not answering our question.
訳)質問の答えになってないよ。
“Aren’t you~?” に正しく答えるコツ
英語を学習している日本人がつまずきやすいのが、 “Aren’t you~?” や “Don’t you~?” で始まる否定疑問文です。英語の “Yes” と “No” が日本語訳と逆になることから、混乱して間違った答え方をしてしまう人も少なくありません。
日本語で「~したくないんじゃない?」「~ではないんでしょ?」などと訳される否定疑問文に対して、正しく答えるコツを解説します。
【1】Aren’t you having fun at this party?
訳)このパーティー、楽しんでいないんじゃない?
Yes, I’m having fun.
訳)いや、楽しんでいるよ。
No, I’m not having fun.
訳)うん、楽しくないね。
【2】Don’t you want to go camping next Sunday?
訳)日曜日、キャンプに行きたくないんでしょ?
Yes, I want to go.
訳)いや、行きたいよ。
No, I don’t want to go.
訳)うん、行きたくないな。
否定疑問文に正しく答えるコツは、
通常の疑問文に置き換えて答えるようにすること。
たとえば、上記の例文なら
【1】“Are you having fun at this party?”
【2】“Do you go camping next Sunday?”
と変換して考えてみましょう。
英語の答え方はとてもシンプルなので、どんな質問文であっても、肯定文では “Yes” 、否定文では “No” となります。常に自分を主軸に考えて答えるのがポイントです。
まとめ
「答え」を意味する英語と頻出フレーズ、否定疑問文の正しい答え方を解説しました。
「答え」の英語で最もよく使われるのが “answer” です。文書やメールなどの「返事」には “reply” 、 “response” は「素早い反応」という意味を含んでいます。
同じ意味の単語でも微妙に違ったニュアンスがあるため、それぞれ正しく理解して使い分けることが大切です。
否定疑問文は、 “not” を除いた通常の疑問文として答えると間違いません。
今回紹介した例文を参考に、答えのバリエーションを増やし英会話に自信をつけていきましょう。