「午前中のうちにメールの返事を出しておこう」

「頂いたお手紙の返事を書かないと」

ビジネスメールや日常生活において、「お返事を出す」という行動は頻繁に起こります。そんな「お返事」について、英語では何と表現するのでしょうか?また、実際の英会話で返事する時に使われる、「頻出表現パターン」も押さえておきたいですよね。

この記事では、「お返事」にまつわる英語表現についてお伝えしていきます。今すぐ使えるシンプルな鉄板フレーズを集めたので、ぜひご活用ください。

返事にまつわるいろんな意味

日本語では「返事」とひと口に言っても、emailの返事、相手からのアクションに対する反応、お便りの返事など、そこにはいろんなニュアンスが混ざっています。これらのニュアンスを、全て同じ英語で表すわけではありません。それぞれのシチュエーションに応じて適した英語表現を用います。

「返事」を表す英語表現

「返事」を表す英語表現

「返事」を表す英語表現には、主に以下のような表現が用いられます。

  1. Reply
  2. Respond
  3. Get back to
  4. Write back

順番に見ていきましょう。

1.Reply

「返事」という日本語に対して、英語に直訳すると真っ先に思い浮かぶのがこの「Reply」です。

人気のSNSであるTwitterでも、返信機能として「リプライをする」という言い方がされます。

Aさん
I replied to his email.
訳)彼にメールの返事しました。

Replyには、この例文のように動詞として「返事をする」という用法もありますが、名詞として「返事」という使い方も出来ます。

Aさん
I haven’t received a reply from her yet.
訳)彼女からまだ返事を貰っていません。

相手の質問や要求に対して、意見や見解、回答などの言葉を返すという意味で使われます。

2.Respond

Respondは「何らかの反応を示す」という意味で使われます。

これが転じて「返事をする」という意味でも使われます。

Aさん
I asked him, but he didn’t respond.
訳)尋ねたのに、彼は返事をしなかった。

この例文のようにRespondは動詞として使われますが、名詞として用いる場合は「Response」の形で使います。

Aさん
Our campaign got almost no response at all.
訳)キャンペーンには、ほとんど反応がありませんでした

「コール アンド レスポンス」という言葉を聞いたことがあるかと思います。

コンサートなどで壇上の人が合図(コール)を投げかけると、観客側がアクションを起こす(レスポンス)というものです。

この「レスポンス」がまさに「Response」のことで、「コール」に対してアクションを起こして「返事」をしているのがイメージ出来るかと思います。

3.Get back to

Get back toには「返事をする、折り返す」の意味があります。

Replyよりもカジュアルなシーンで使われ、口語表現としても頻繁に使われます。

Aさん
Thank you for getting back to me.
訳)お返事をくださりありがとうございます。

メールに限らず、「またお返事します。」というニュアンスで使われ、相手からの疑問や要望に対して、時間を使って内容を考えて返事をするイメージです。

4.Write back

Write backが表す「返事をする」の意味には、メールや手紙などの「文章で返事をする」というニュアンスがあり、口頭での返事には使われません。

Aさん
Please write back to him as soon as possible.
訳)なるべく早く彼に返事を書いてください。

「書く」を表す「Write」のイメージと直結するわけですね。

英会話などで返事をする時に使える即戦力英語フレーズ

英会話などで返事をする時に使える即戦力英語フレーズ

ここからは、実際の英会話においてこちらが相手に返事を返すときに使える「即戦力フレーズ」をお伝えしていきます。

How are you?調子はどう?に対して使える即戦力英語フレーズ

会話が始まる時、大抵は「調子はどう?」「最近どうしてた?」という話題から入りますよね。

英会話でも同じことが言え、「How are you?」や「How is it going today?」など、「調子はどう?」の問いかけから入ることがとても多いです。

中学校に入学して、英語の授業が始まるとすぐに学ぶ「How are you?」の返しは「I’m fine thank you.」ですが、実際はどのようなやり取りがされるのでしょうか?

オウム返しパターン

この事実を初めて聞く人は信じられないかもしれませんが、アメリカではほとんどの場合「How are you?」に対して「Hi!○○(名前)!How are you?」というように調子はどう?の問いかけに対して聞かれたフレーズをそのまま返します。

実際にアメリカ人に対して「How are you?」に対してどう回答するのかを実験したという面白い動画があるので参考にしてみてください。

確かにこちらから「調子はどう?」と投げかけているのに対して、「やぁ!調子はどう?」とオウム返しされていますよね。

ですので「調子はどう?」と投げかけたこちらが自分の調子を答える形になっていますよね。

同じように、「調子はどう?」と尋ねられた返事として「やぁ!調子はどう?」とオウム返しで聞き返すのはとても自然な返事の仕方です。

調子を伝えるパターン

How are you?と相手に尋ね返されたら、「I’m fine thank you. 」と返す時と同様に、素直に自分の調子を伝えるのがGoodです。

とはいえ、常に調子がFine(良い)わけではないので、頻繫に用いられる自然な返事をいくつか答えられるようにしておきたいですね。

調子がいい時の返事
  • I’m great!
    I’m fineよりも気分が良い時に使えます。
  • Couldn’t be better!
    「これ以上良くならないくらい調子がいいよ!」を表します。
  • Pretty good!
    シンプルな「I’m good!」よりも好調さをうかがわせるのが副詞の「Pretty」です。
普段通りの調子の返事
  • Not so bad.
    「悪くないよ」と伝えることが出来ます。
  • Nothing special.
    「特別なことはないよ」という意味から「いつも通りだよ」の意を伝えることが出来ます。
  • Same as usual.
    「普段と同じ」をシンプルに伝えることが出来ます。
あまり調子が良くない時の返事
  • Not so good.
    「Not so bad」の逆で、「あまり良くないな」という意味です。
  • I’ve been better.
    「前の方が良かったな」という意味です。今はそれほど調子が良くないことをうかがわせることが出来る表現です。

まとめ

この記事では、「返事」にまつわる英語について…

  1. 返事は英語でReplyやRespond、Get back toなどと表現する
  2. 英会話での返事で今すぐ使える頻出パターン

などをお伝えしてきました。

ここまでお読みのあなたは、もう「返事」を表す英語の表現と、実際の英会話で返事をする時に困ることはグッと減っています。この記事でお伝えしたことを活かして、あなたが用いる英語の表現をより豊かにしていただければ幸いです。