それぞれの個性がある、英語力上達のペースは人それぞれ、このように私たちは「それぞれ」という言葉をよく使います。
この「それぞれ」の英語表現を知れば、英会話に役立つのではないでしょうか?
そこでこの記事では、英語「それぞれ」を色々なパターンで紹介しましょう。
「それぞれの」の英語
英語それぞれの一つ目は「それぞれの」からみていきます。
例えば、日本語では以下のような言い方があります。
「それぞれの考えがあるだろう」
「それぞれのペースでやりましょう」
次では、これらが英語でどのような表現になるのかみていきます。
「それぞれの」にはeach
eachは皆さんにもお馴染みの単語かもしれません。eachは形容詞であり「それぞれの」に加え、「一つ一つの・めいめいの」の意味があります。他にも代名詞や副詞としての働きも持ちます。
まずは「それぞれの」はeachで表現できるところをおさえてください。
使い方ですが、each cupのように「each+名詞」のパターンになります。それぞれのというときは一つ一つのことを言い表すため、名詞はあくまでも単数にする点もしっかり覚えましょう。
eachを使った「それぞれの」の例文
例文を見ながら、eachの使い方にどんどん慣れていきましょう。
I watered each plant.
訳)それぞれの植物に水やりをしました。
Each student has a different character.
訳)それぞれの学生は異なる性格をしています。
Let’s see if each person can do this exercise.
訳)それぞれの人がこのエクササイズをできるか見てみましょう。
それぞれの植物・それぞれの学生・それぞれの人というときにeachを使うことが分かりましたね。
「人それぞれ」の英語
筆者が住むイギリスでは、本当に”人それぞれ”という表現がぴったりの文化があります。個性を伸ばすという点で、人と同じでなくてよい、人のことを気にしすぎない、人それぞれで良い、このことを日々感じます。小学校から、クラス内でトップクラスなど生徒達が学業の状態によって成績別に分かれるところに渡英後にびっくりしたことを覚えています。しかし、進んでいる子はその子たちに必要な学習内容を得ること、遅れがちな生徒はついていけなくなることを避けるためにも自分に必要な先生のサポートを受けるというやり方は理にかなっていると感じます。
「人それぞれ」の英語表現はいくつか考えられます。以下でそれぞれを紹介します。
「人それぞれ」の英語
人それぞれというときは、個人の考えや状況を尊重する背景があることが多いのではないでしょうか?
人それぞれの好み、人それぞれの考え方、人それぞれの英語上達のペースなどなど、物事を全体で捉えず、個人にフォーカスすることになります。
depends on
depends on(ディペンズ オン)はぜひ覚えたいフレーズです。dependはもともと、依存する、頼る、当てにするという意味であり、depend onの形でネイティブがよく使う表現です。(on以下にくる物事)によって・左右されるというニュアンスで使われます。
このフレーズを「人それぞれ」に使った例文をみてみましょう。
To marry or not to marry, it depends on what people think.
訳)結婚するかどうかは、その人の考え方次第です。
人生で結婚するかしないかの選択は、人それぞれだという意味になります。
The timing to start learning English depends on the person.
訳)英語学習を始めるタイミングは人それぞれだ。
どんなタイミングでも、その人がしたいと考えたときがその時であり、それは人によって異なります。
everyone
everyoneと言えば、すべての人、一人残らず、あらゆる人の意味を持つ代名詞です。人それぞれなのに、なぜeveryoneを使うのでしょう。
それは、everyoneを主語にしながらも、英文の後半ですべての人は○○だという内容を入れることで表現できます。
It’s ok that everyone has a different opinion.
訳)誰もが違う意見を持っていて問題ない。
Everyone has a different routine each day.
訳)誰もが自分の日の異なるルーティンを持っている。
differentをキーワードに、違う意見を持つことも、異なる日々の過ごし方も「人それぞれ」ということを表す例文になっています。
their own
人それぞれをtheir ownで表すことについても紹介しましょう。上の例文ではdifferentがキーワードになっていましたが、この部分をtheir ownに差し替えてみましょう。
It’s ok that everyone has their own opinion.
訳)誰もが自分の意見を持っていて問題ない。
Everyone has their own routine each day.
訳)誰もが自分の日のルーティンを持っている。
ownの持つ「自身の・自分の・自らの」の意味が、人それぞれの意見や生活ルーティンという意味にしているんですね。
「人によって違う」の英語
それは人によって違うよ、なんて言うことがありませんか?
例えば、それは食べ物の好みから、性格からくる人間関係で起こる辛いことの受け止め方など様々でしょう。
Everyone is different
Everyone is different.このフレーズで、ズバリ「人によって違う」ということを表現できます。
Everyone is differentと言うことはその瞬間に、人は違って当たり前、自分や周りにいる人たち、または世間一般を通して、人はそれぞれ違うということを認める意見を述べることになります。日本ではなかなか受け入れられない部分はあるかもしれませんが、国際人としては一つの大切な考えとなります。
「それぞれに」の英語
次のそれぞれは「それぞれに」の英語をみていきましょう。
それぞれに行って駅で集まろう、それぞれにアドバイスをもらった、など個人対象の行動を示すのが「それぞれに」ですね。
「それぞれに」にはto each
それぞれにって、英語で何て言うんだろう?と悩まれた人も、実際にto eachで言い表せると知れば納得がいくでしょう。
ここで使われている前置詞toですが、〜の・〜へ・〜の方向に向かってという意味があります。
An training agenda has been given to each.
訳)それぞれにトレーニングの課題が与えられた。
The English teacher gave homework to each.
訳)英語の先生はそれぞれに宿題を出しました。
「それぞれ別々に」の英語
それぞれ別々に出発した、めいめいにお取りくださいのような表現に使われるのが「それぞれ別々に」です。
「それぞれ別々に」を表すseparately
「それぞれ別々に」を英語にするとき、”別々に”という言葉がキーワードになります。”別々に”は、複数のものをまとめて扱わないことを示すseparatelyを使います。
Can we pay the bill separately?
訳)料金をそれぞれ別々に支払うことはできますか?
We want to donate money to the charity separately.
訳)それぞれ別々にそのチャリティに寄付をしたいです。
「それぞれ別々に」を表すrespective
respective(リスペクティヴ)は「それぞれの・各自の・個別の」といった意味を持つ形容詞です。
People at the party came with their respective wives or husbands.
訳)パーティの参加者はそれぞれ別々に妻や夫と一緒に来ていた。
Each student has a respective dream for the future.
訳)学生一人ひとりがそれぞれ別々の夢を持っています。
まとめ
本記事では、日常の会話によく使う「それぞれ」の様々な英語表現を紹介しました。こう言いたいんだけどどう言えばいいのか分からない、という英語をどんどん減らしていきましょう。減らすには、学んだらすぐに使う、意識して何度も使うのがコツです。引き続き、英語学習をやっていきましょう!