「〜といえば」を英語で言うと、「Speaking of~」や「A reminds me B」などの表現を使って言うことができます。

「〜といえば」という表現は、例えば会話の中で出てきた「勉強」という話題について「勉強といえば、前の試験はどうだった?」などの話題を繋げる役割を果たしたり、「ペットといえば猫だよね」のように一般的な共通認識を共有する使い方がされたりもします。

そして英語では、話題を繋げる「〜といえば」と、一般的な共通認識を共有する「AといえばB」とでは別々の表現をします。

この記事では、そんな「〜といえば」を意味する英語表現と、適切な使い方を紹介します。

「~といえば」を意味する英語表現

「~といえば」を意味する英語表現

「〜といえば」を意味する英語表現には主に以下の表現が使えます。

Speaking of ~ / Talking of ~

「Speaking of ~」を使うことで「〜といえば」を表現できます。

主に会話の中で出てきた物事や話題に触れて、「今〇〇の話題が出たけど、〇〇といえば〜」といった感じで使われます。

例文↓

  • Speaking of Summer, where did you go this year?
    夏といえば、今年はどこに行きましたか?
  • Speaking of travel, have you ever been to New York?
    旅行といえば、ニューヨークに行ったことがありますか?
  • Speaking of Christmas, when are we going to have a party?
    クリスマスといえば、私たちはいつパーティーをするのですか。

また「Speaking of ~」と似た表現に「Talking of ~」があります。

Talking of ~も、先に出た話題に対して「〇〇といえば〜」を意味する表現で、Speaking of ~と使い方も似ているのでセットで覚えてしまいましょう。

例文↓

  • Talking of soccer, Did you watch the game yesterday?
    サッカーといえば、昨日の試合を見ましたか?
  • Talking of weather, how is it in England this time of year?
    天気といえば、イングランドの今の天気はどうですか?
  • Talking of travel, have you ever been to Kyoto?
    旅行といえば、京都に行ったことがありますか?

A is about B

「A is about B」を使って「AといえばBだ」を表現できます。

「Speaking of ~」や「Talking of ~」が、先に出た話題に対して思い出したように使われるのに対して、「A is about B」は世の中の共通認識や、話している相手との間にある共通認識を指して言う場合が多いです。

例文↓

  • Spring is about Cherry blossoms.
    春といえば桜だ。
  • Summer is about watermelons.
    夏といえばスイカだ。
  • Beethoven is about the most famous classical composers.
    ベートーヴェンといえば最も有名なクラシック作曲家だ。

When it comes to ~

「When it comes to〜」は、もともとは「〜のことになると」の意味ですが、文章によっては「〜といえば」のニュアンスで使われることもあります。

Speaking of~やTalking of ~のように、会話の中から出てきた内容にも、A is about Bのように一般的な共通認識にも使えるのでとても便利な表現ですよ。

例文↓

  • When it comes to Italian cuisine, pizza is one of my all-time favorites.
    イタリア料理といえば、ピザが私の大好物の一つです。
  • When it comes to action movies, Tom Cruise is a name that instantly comes to mind.
    アクション映画といえば、トム・クルーズの名前がすぐに思い浮かびます。
  • When it comes to traveling, Paris is one of the most romantic cities in the world.
    旅行といえば、パリは世界で最もロマンティックな都市の一つです。

「〜といえば…を思い浮かべる」を意味する英語表現

「〜といえば…を思い浮かべる」を意味する英語表現

「〜といえば」を使った表現には、上述した「会話の中から出てきた表現」や「一般的な共通認識」に対して言う表現の他にも、「〜といえば…を思い浮かべる」といった使い方をする場合もあります。

本項では「〜といえば…を思い浮かべる」を表現できる英語を紹介します。

A reminds me of B

「A reminds me of B」を使って「AといえばBを思い浮かべる」を英語で表現できます。

Remindは「思い出させる」を意味し、Meが「私に」を意味するので「私に〜を思い出させる」の使い方になるイメージですね。

例文↓

  • The smell of freshly baked cookies reminds me of my grandmother’s kitchen.
    焼きたてのクッキーの香りは、祖母のキッチンを思い出します。
  • The sight of cherry blossoms reminds me of the beautiful springtime in Japan.
    桜の花を見ると、美しい日本の春を思い浮かべます。
  • The sound of waves crashing on the shore reminds me of the relaxing days I spent at the beach.
    波が岸辺に打ち寄せる音は、ビーチで過ごしたリラックスした日々を思い浮かべさせます。

A makes me think of B

「A makes me think of B」も「AといえばBを思い浮かべる」を意味する英語表現です。

「Make me ~」が「私に〜させる」を意味し、「Think of ~」が「〜を考える」を意味するので「Aが私にBを考えさせる=AといえばBを思い浮かべる」という意味で使われるわけですね。

例文↓

  • The melody of this song makes me think of my childhood days.
    この曲のメロディーは、私にとって子供の頃を思い浮かべさせます。
  • The aroma of coffee always makes me think of early mornings and a fresh start to the day.
    コーヒーの香りはいつも早朝と新しい1日の始まりを思い浮かべさせます。
  • The sight of the Eiffel Tower makes me think of my unforgettable trip to Paris.
    エッフェル塔を見ると、パリでの忘れられない旅行を思い浮かべさせます。

まとめ

この記事では、「〜といえば」を意味する英語表現を、それぞれのニュアンスや適切な使い方ごとに紹介しました。

ここまでお読みのあなたは、先の話題に出てきたことについて「〇〇といえば〜」の表現と、「AといえばB」といった一般的な共通認識を共有する表現を、英語でも適切に使い分けできる知識が十分に備わっているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。