皆さんは普段、節約を意識していますか?

私は節約が苦手なタイプなんですが、最近は在宅で仕事をしているため、昼に外食せず自宅で米を炊いて食べるのが節約だと思っています。しかし、在宅ワークによって電気代やらの光熱費がかかっていることを思うと、果たして本当に節約になっているのか怪しいところです…。

さて、ということで今回のテーマは「節約」です。英語で節約を何と言えばよいかについて、詳しく確認していきます。

また、節約と似ているけれどニュアンスが違う「倹約」や「ケチ」などの表現についても扱うので、ぜひ参考にしてください。

それでは、早速始めていきましょう!

「節約」は英語で何て言う?

「節約」は英語で “economy” か “saving” で表すことが多いです。

それぞれに少しニュアンスが異なるので、詳しく確認していきましょう。

節約①:economy

「節約」はよく英語で “economy” と表現されます。発音記号は「ɪˈkɒnəmi」で、日本だとよく「エコノミー」と言いますが、実際は「イコノミー」に近い発音です。

economy というと、少し英語に詳しい人なら「経済」の意味が浮かぶかもしれません。経済とは、社会全体でお金のやりくりをすることを表しますが、それを家庭レベルに縮小すると「節約」の意味になります。

実際、economy の語源である “Oikonomia(オイコノミア)” という言葉は、「家を治める」が原義なので、経済よりも節約の方が本来の意味に近いのかもしれません。

ただし、economy は後述する saving と比べると少し硬い言い方なので、日常生活というより、ビジネスシーンなどのかしこまった場面でよく使われます。

Aさん
“Economy” is one of the wise strategies for navigating through daily life.
訳)「節約」は、日々を生き抜くための賢い戦略の1つです。

節約②:saving

「節約」の意味では “saving” もよく使われます。発音記号は「ˈseɪvɪŋ」で、カタカナだと「セイヴィング」と聞こえます。

saving は「守る、救う」という意味で有名な save の名詞形です。何かを守ったり救ったりすると、それによって何かが壊れたり失われたりすることが防げますよね。そこから、save は「蓄える、貯金する、節約する」という意味でも使われるようになりました。

saving 単体でも「節約」の意味で使えますが、より厳密に表したい場合は saving money で「お金の節約」、saving electricity で「節電」、saving water で「節水」などと言うことも可能です。

Aさん
My mother has always been mindful of saving electricity and water.
訳)私の母はいつも、節電や節水に気を使っていました。

「節約する」は英語で何て言う?

「節約する」は英語で何て言う?

ここでは、「節約する」と動詞で表現する場合について確認していきます。

「節約する」の意味でよく使われるのは、以下の3種類の動詞です。

  • economize
  • save money
  • cut down

それぞれにニュアンスや使用頻度が異なるので、違いを詳しくチェックしていきましょう。

節約する①:economize

「節約する」という意味で一般的によく使われるのが “economize(イコノマイズ)” です。

economize は「節約」を表す economy に、「~化」を意味する接尾辞 -ize を付けたもので、対象物をより経済的な形に変化させることを表します。

実際の使用シーンでは、”economize on ~” と on を添えて使うことが多いです。たとえば、”economize on utilities” と言えば「光熱費を節約する」という意味になります。

economize は少し硬い言い方なので、カジュアルな会話ではあまり使われませんが、かしこまって表現したいときには便利な表現です。

Aさん
If you economize on utilities, you can reduce your monthly expenses.
訳)光熱費を節約すれば、毎月の出費を減らせます。

節約する②:save

「節約する」をカジュアルに表現する際に便利なのが “save” です。先述の通り、save には節約の意味があり、発音も簡単で使いやすいことから、日常会話でよく使われます。

漠然とお金を節約する場合は save money と言えばよいですし、具体的な節約対象がある場合は save on ○○で「○○費を節約する」とも表現できます。

また、saving money には「貯金」の意味もあります。節約したお金の大半が貯金にまわされるのは、日本でも海外でも同じということですね。

Aさん
What’s wrong? You look so thin!
訳)どうしたの? ガリガリじゃん!
Bさん
I’m saving on food expenses to save money.
訳)お金を貯めるために食費を節約してるんだ。

 

Aさん
Really? Take care not to overdo it, okay?
訳)まじか。やり過ぎないようにしなよ?

節約する③:cut down

不要な出費を切り詰めるニュアンスの場合、”cut down(カットダウン)” が「節約する」という意味で使われることもあります。

cut down はもともと、木を切り倒すことを意味する表現でした。その後、森林を伐採するイメージから意味が広がり、不要なものや出費をカットする意味でも使われるようになりました。

とはいえ、切り詰め過ぎればどんな森も枯れてしまいます。無理をして不都合が生じないように、cut down のご利用は計画的に行いましょう。

Aさん
I managed to save a lot of money by cutting down on social expenses over the past year.
訳)この1年間交際費を切り詰めた結果、だいぶお金が貯まったよ。
Bさん
Well, it seems like you lost all friends other than me in the process.
訳)その結果、僕以外の友達を失ったみたいだけどね。

 

「倹約家」や「ケチ」など、節約の関連表現を英語で言ってみよう!

「倹約家」や「ケチ」など、節約の関連表現を英語で言ってみよう!

日本語には「節約」に似た表現として「倹約」や「ケチ」、「せこい」などの言い方があります。私たち日本人はそれぞれのニュアンスを使い分けていますが、英語にも似たようなバリエーションがあるのでしょうか。

最後に、そのような「節約」の関連表現について、詳しく確認していきましょう。

「倹約家」in English

「倹約家」は英語で “economist(イコノミスト)” か “thrifty(スリフティ)” と表現します。

economist は、先述のeconomy をもとにした表現なので理解しやすいですね。economist には他に「経済学者」の意味もあります。

そのため、誤解なく「倹約家」の意味をストレートに伝えたいなら thrifty の方が便利でしょう。thrifty は単に節約するのではなく、将来の目標などに向け、賢く資産を増やそうとする人を表します。なお、thrift の形だと「倹約する」の動詞としても使えます。

「ケチ」「せこい」in English

お金を出ししぶる様子をネガティブに表す「ケチ」や「せこい」は、英語だと “stingy(スティンジー)” や “cheap(チープ)” を使って表します。

stingy は、友人など周囲の人に対して、過度にケチな姿勢で接することを表します。また、cheap はもともと「物が安い」の意味ですが、そこからスラング的に「安っぽい人」という意味で使われるようになりました。

節約に励むのも大切ですが、人からケチと言われないよう、身の振り方には気をつけないといけませんね。

「家計」in English

「家計」は英語で “household budget(ハウスホールドバジェット)” や “family finances(ファミリーファイナンシーズ)” などと言います。budget は「予算」、finances は「財政」という意味を表します。

家計のうち、節約したり切り詰めたりできそうな支出内訳の代表例としては、以下のものが挙げられます。

  • 食費:food expenses
  • 光熱費:utilities
  • 通信費:phone bill
  • 娯楽費:hobbies and leisure expenses
  • 交際費:social expenses

未来のために節約することも大切ですが、切り詰め過ぎてQOL(Quality of Life)が下がらないよう、くれぐれも注意が必要ですね。

まとめ

今回は「節約」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

「節約」は英語で “economy” か “saving” で表すのが一般的です。また、「節約する」と動詞で表す際は、”economize”、”save”、”cut down” の3種類がニュアンスに応じて使い分けられます。

節約は、未来の自分や家族のために行うもの。今回ご紹介したことを参考に、日本語でも英語でも、日々賢く節約に励んでいきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!