先日、行きつけのたこ焼き屋さんオリジナルのキャップを購入しました。中央にタコが刺繍されているのですが、これを被っていれば未来永劫たこ焼き1つをオマケしてくれるとのこと。これほどまでにテンションの高まるオマケは初めてです。

ということで(?)、今回のテーマは「オマケ」です。

オマケという日本語の表す意味を3つのパターンに分けたうえで、それぞれに対応する英語表現を詳しく解説していきます。これを読めば、英語でもオマケを自由自在に表現できるようになりますよ。

それでは、早速始めていきましょう!

そもそも日本語の「オマケ」ってどういう意味?

日本語の「オマケ」、漢字では「御負け」と書きます。なぜこのような漢字なのかというと、もともとは商人が客との駆け引きに負けて、追加の商品をあげたり値段を下げたりする行為を指していたからだと言われています。

このような由来から、現在「オマケ」という日本語は少なくとも以下の3種類の意味で使われています。

  • 景品や付録など、商品やサービスに無料で付いてくるもの

例:「雑誌を買ったらバッグがオマケで付いてきた」

  • 売買する際に値段を割り引くこと

例:「いつも買ってくれてるから、ちょっとオマケしておくね」

  • 発言した際に情報を追加すること

例:「急な雨でビショビショだし、おまけに財布も落としたみたい」

オマケを意味する英語を理解するためには、これら1つひとつの意味ごとに分けて考えることが重要です。

それでは、3つの意味のオマケをそれぞれ英語で何と言うか、詳しく確認していきましょう。

オマケ in English その1「無料で付いてくるもの」

オマケ in English その1「無料で付いてくるもの」

無料のオマケ①:free gift

“free gift” は無料でもらえるオマケを幅広く意味する表現です。

具体的な物品名を添えて “free drink(オマケの飲み物)”、”free toy(オマケのおもちゃ)” などと表現することもあります。ちなみに、よくある「無料の試供品」の場合は “free sample” です。

Aさん
This PC comes with a free gift!
訳)このパソコンにはオマケが付きます。

無料のオマケ②:freebie

“freebie” は無料で付いてくるオマケ全般を意味するスラング的な表現です。上述の free gift とほぼ同じ意味ですが、こちらの方がカジュアルな印象があります。同じ品物でも、店側は free gift、客側は freebie と呼ぶようなイメージです。

Aさん
I love freebies!
訳)オマケって大好き!

無料のオマケ③:bonus

“bonus(ボーナス)”というと日本では特別な賞与を意味するのが一般的ですが、無料で付いてくるオマケの意味でもよく使われる表現です。

bonus の語源をさかのぼると、ラテン語の「思いがけない贈り物」という意味の単語に行き着くので、むしろ賞与よりオマケの方がしっくり来るくらいですね。

物品としてのオマケはもちろん、”bonus stage(ボーナスステージ)” や “bonus track(ボーナストラック)” など、オマケ的コンテンツを表すこともあります。

Aさん
Have you clear the bonus stage yet?
訳)おまけステージもうクリアした?
Bさん
Of course!
訳)当然さ!

無料のオマケ④:extra

「余分な、余剰の」という意味を表す形容詞である “extra” もオマケを意味して使われます。

“extra points(おまけポイント)”、”extra coins(おまけコイン)” といったように「extra 〇〇” と具体的な物品名を添えるだけでなく、”extras” と単体でオマケを表現することも可能です。

Aさん
If you buy this futon cover right now, we will give you extra one!
訳)今ならこの布団カバーを購入してくれたお客様に、同じものをもう1つプレゼント!

無料のオマケ⑤:giveaway

“give away” は直訳すると「(物を)放り投げる」という意味。そこから転じて「無料で物をあげる」という意味になり、縮まったかたちの ”giveaway” は「オマケ」を表すようになりました。日本語の「持ってけドロボウ」に近いニュアンスですね。

Aさん
We have giveaways for participants.
訳)参加者には景品を用意しています。

無料のオマケ⑥:Buy 1, Get 1 Free

1つ買うともう1つがオマケで付いてくるサービスのことを “Buy 1, Get 1 Free” と言います。

海外ではポピュラーなサービスで、中には「自動車を1台買うともう1台付いてくる」なんていうのもあったようです。同じ意味で “Buy 1, Take 1” と表記されることもあります。

Aさん
Buy 1 refrigerator, Get 1 refrigerator free.
訳)冷蔵庫を1つ買うともう1つ付いてきます。
Bさん
No, thank you.
訳)いや、1つで十分です。

 

オマケ in English その2「値段の割引」

オマケ in English その2「値段の割引」

値引きのオマケ①:discount

金額をオマケしてもらう場合は “discount” が適切です。

値引きする物を具体的に言う場合は “discount 〇〇” と動詞で使いますが、”give me a discount” で「オマケして」とお願いすることもできます。

Aさん
Can you give me a little discount?
訳)ちょっとオマケしてくれない?

値引きのオマケ②:good deal

“good deal” は直訳すると「良い取引」。そこから「お買い得」という意味合いを表すようになり、少し遠回しにオマケを要求する際にも使うことができます。

Aさん
Could you give me a good deal?
訳)金額をオマケしていただけませんか?

オマケ in English その3「情報の追加(おまけに)」

オマケ in English その3「情報の追加(おまけに)」

おまけに①:in addition

「そのうえ」「加えて」と同じように情報を付け加える「おまけ」の場合は、”in addition” が万能で使いやすいです。in addition 単体でも使えますし、”in addition to 〇〇(〇〇に加えて)” という使い方も可能です。

Aさん
He is handsome. In addition, he is rich.
訳)彼はハンサムだし、おまけにお金持ちなの。

おまけに②:on top of that

“on top of that” はネガティブな情報を付け加える際に使える表現です。「弱り目に祟り目」「泣き面に蜂」といった慣用句に近いニュアンスですね。

Aさん
It is so cold today. And on top of that, it started to rain.
訳)今日はとても寒いし、おまけに雨が降り出しました。

おまけに③:what’s more

“what’s more” は日常会話でカジュアルに情報を付け加える際に便利な表現です。

ポジティブな情報とネガティブな情報どちらの場合でも使えますが、ネガティブな場合は特に “what’s worse” と言うこともあります。

Aさん
I was able to get up early today, and what’s more, my father gave me bonus allowance.
訳)今日は早起きできたし、おまけにお父さんがお小遣いをくれたんだ。
Bさん
The early bird gets the worm.
訳)「早起きは三文の徳」ってやつだね。

 

まとめ

今回は、「オマケ」というテーマでお話をしてきました。

日本語のオマケという言葉は意味が広く、英語で同じことを表現するためには、状況に応じて適した表現を選ばなければなりません。

今回ご紹介したことを参考に、ぜひ英語でもオマケを積極的に表現していきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!