誰かが彼の英語学習についてこんなことを言ったとします。
He’s very keen to learn English.
これは、どういう意味なのでしょう?
この記事では、ネイティブがよく使う表現keenについて取り上げます。その意味や正しい使い方を紹介しますので、ぜひ英会話に使えるようにしていきましょう。
keenの意味と読み方
さて、keenを使えるようになると、自然な英会話のフレーズが一つ増えます。さっそく、keenが持つ意味、読み方などをみていきましょう。
keenの意味
keenには形容詞、名詞、動詞の意味があります。
このなかで使われることが一番多いのは以下の意味である形容詞でしょう。
形容詞keenの意味はおもに以下2つになります。
1. 鋭い
2. 熱心な
熱心ということから「熱中して」や「熱望して」としても使われます。ちなみに、名詞のkeenは「号泣」、動詞では「泣き叫ぶ」という意味があります。いずれにしても、半端ない著しいニュアンスを持つ単語ですね。
ここで、keenのニュアンスが分かる例を挙げてみます。keen無しとkeenあり、どのような違いがあるか確認しましょう。
He’s a fan of Kabuki.(彼は歌舞伎のファンです。)
He’s a keen fan of Kabuki.(彼は熱心な歌舞伎のファンです。)
keenを使うことでただのファンではなく、いかに大ファンで熱烈に歌舞伎を応援しているかを伝えることができます。
これがkeenを使う一例であり、使いこなすことで会話の幅が広がるということで皆さんにぜひ覚えてほしい理由となります。
keenの読み方
感覚鋭く物事を見聞きできる状態だったり、熱心さを持ち、情熱的な態度を表すkeen。keenの発音はケーンではなく、キーンがカタカナ語の読み方になります。
keenはブリティッシュ英語?
アメリカ英語でもkeenを使いますが、アメリカではeagerやexcited、interestedに置き換えて使用されます。形容詞eagerには「しきりに~したがる」「熱心な・待ちきれない様子の」といった意味があります。
keen toの使い方
ここからは、keenの使い方の解説になります。まず、ひとつ目はkeen toのパターンです。
keen toで「しきりに~したがっている」
何かをしたいというときの英語は、皆さんご存知のwant toという表現があります。しかし、何かをしたくてたまらないという強いニュアンスの場合にはwantよりもkeenが適切です。熱心・熱望という意味を持つkeenならではです。
訳)私たちの間の問題について、彼女と話し合いたいと思っている。
この例文ではwantではなくkeenが使用されているため、主語「私」の強い気持ちが表現されています。問題解決のため、ぜひとも話し合いをしたがっているというわけです。
否定形not keen to
keenを使うことで熱望を表現できますが、人生、時には乗り気でないときもありますね。ここではkeen toを否定形で使う際の例を紹介します。上の例文を変化させてみましょう。
訳)私たちの間の問題について、彼女と話す気はありません。
一気にトーンが下がりました(汗)
この例文のように、keenを使うと熱意がない=その気がない、というニュアンスを伝えることができるのです。
keen onの使い方
次にみていくフレーズはkeen onです。前置詞onになるとどのように使うのか紹介しましょう。
keen onの後ろには動名詞
be keen onという基本パターンに追加するのは動名詞で、be keen on+動名詞という形にします。
動名詞とは、動詞+ingにし名詞として使う用法でした。eat=eating/watch=watching/study=studyingといった形です。
訳)彼は本場の食べ物を食べることに熱心だ。
authenticには本物の・正真正銘のなどの意味があり、食べ物に関してはその国の本場の食べ物を指します。イタリア人が作る本格的なイタリア料理が大好きといったときにkeen on eating authentic Italian foods.のようにします。
訳)私は自分でケーキを作ることに夢中になってますよ。
keen onを使うことでケーキ作りに熱心だというニュアンスになります。買ってくるのではなく手作りですね。
ご自分で熱心にしていること、夢中になっていることをbe keen on+動名詞のパターンで表現できるようになりましょう。
keenの意味 – スラング
keenはネイティブにスラングとしても使われています。さて、その意味はどんなものなのでしょう?
スラングkeenで「熱心だ」
好き以上に熱心なことを表現できるのがkeenです。
例えば、英語学習へのモチベが高くて毎日オンライン英会話を利用して外国人と会話をしているんです、と言った人に「それはとても熱心だね」と言うのであれば、You’re so keen.のように使います。
自分の熱心さを伝えるときにもI’m keen/I’m very keen.にすることでlikeと異なるレベルの好きを表現できます。
スラングkeenで「魅力的」
keenがスラングになると「魅力的だ」と表現するために使われます。魅力的ということで、格好いい、すごいなども示します。置き換えの単語にはattractive/appealingがあります。attractiveはみなさんご存知かもしれませんが、特に見た目などが「感じの良い・魅力的な」、そしてappealingにも「魅力的な・好ましい」といった意味があります。これらをスラングkeenでも表現できるのです。
be keen toの使い方
冒頭のHe’s very keen to learn English.に戻り、ここではbe keen toの使い方を紹介します。
be keen toの後ろには動詞
be keen toという基本パターンに追加するのは動詞で、be keen on+動詞という形にします。
強い希望を表すbe keen toですが、ここで例文をたくさんみていき、使い方に慣れるようにしましょう。
訳)ロンドンを再び訪れたいと強く思っているんだ。
訳)色々な食べ物を試してみたいです。
訳)彼は他の国の文化を知ることに熱心だ。
訳)彼女は術後、すぐに仕事に就きたいと考えています。
どの例文も主語の強い思いや希望を含めた英文になります。「意思の強さ」の意味を持つdeterminationという単語がありますが、keenを使うことでこういったニュアンスを伝えることができます。
まとめ
形容詞keenの意味はおもに以下2つになります。
1. 鋭い
2. 熱心な
強い意志や熱望を表現するときにネイティブがよく使う単語がkeenです。みなさんが熱心にしていることは何ですか?ぜひ、keenを使用して自分を表現する英文を作ってみてください。そして、外国人とのコミュニケーションにぜひkeenを使いましょう。みなさんが何に強い興味を持っているのか伝えることができます。
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