アイドルに夢中のファン、アニメの大ファン、というように子どもも大人も「ファン」という言葉を使います。

ファンの英語にはfanとfunと2つの単語がありますが、誰かのファンというときにどちらを使うか知っていますか?
ところで、このファン。他にも日常生活でよく使うものの英語表現でもあります。

そこで、この記事では「ファン」を取りあげます。短いながら、覚えておくと英会話に便利な言葉ファンを使いこなせるようにしていきましょう。

扇,うちわ;扇風機,送風機

扇,うちわ;扇風機,送風機

まずは、扇(おうぎ)や団扇(うちわ)、そして扇風機や送風機の英語表現についてみていきます。どれをとっても風を送るためのものですね。
これらを表す英単語は名詞「fan」です。発音はファン、単数でa fan、複数形でfansになります。

それぞれを例文とともに、詳しくみていきましょう。

涼をとる扇やうちわの英語表現

涼をとるための小道具である扇、またはうちわ。日本の暑い夏には必須アイテムです。伝統的なもの、カラフルなもの、子ども用にキャラクターが入っているものなどなど、多くから選ぶことができます。

扇はfanまたはfolding fanで表現

まず、扇です。扇は細い竹からなる骨と紙などの素材で作られていて、折りたためるタイプは特に扇子(せんす)と呼ばれています。扇子はきちんとした着物を着るときにも使えます。
英語ではfanでもよいのですが、小さくたためて外出時にも便利な扇子は折り畳む状態であることからそれに見合った表現があります。それが「折り畳める・折り曲げる」という意味のfold(フォールド)を使った「folding fan」というフレーズです。

Aさん
A folding fan is convenient for carrying because it’s compact.
訳)扇子はコンパクトなので持ち運びに便利です。
Aさん
I bought some folding fans as a souvenir for my host family in Canada.
訳)カナダのホストファミリーへのお土産に扇子を買ったよ。

日本の美しい文化、扇子はアートとも言えますし軽いということで海外へのお土産におすすめです。

Aさん
I always have my folding fan in summer.
訳)夏場は常に扇子を持っています。

うちわはfanで表現

一方、うちわは折りたたみ式ではなく四角や楕円などの形、竹などでできている持ち手がついているところが扇との違いです。また扇子と比べてカジュアルな使い方をするため、着物には扇子、浴衣にはうちわとなります。花火大会に浴衣を着るとき、うちわを帯の後ろに挿したりしますね。ちょっと斜めにさすところが粋な感じです。
うちわの英語表現はfan、またはhand fanやpaper fanになります。

Aさん
It’s lovely to see people in yukata putting a fan into their obi belt at the back.
訳)浴衣の人たちが後ろで帯に扇子をさしている姿って素敵です。

~姿はin ○○で表現します。ここでは浴衣姿をin yukataですが、スーツ姿ならin suitになります。帯はそのままobi belt(おびベルト)で伝わります。

歌舞伎の舞い扇もファン?

外国人が興味をもつ伝統文化の歌舞伎には舞い扇(舞い扇子)という扇が使われています。ゴージャスなカラーと素敵な柄入りで役者がよく使います。
固有名詞であること、歌舞伎が世界でも知られていることから舞い扇はkabuki dance fanで通じるでしょう。

扇風機や送風機の英語表現

暑さを感じるときに扇風機で涼しんだり、送風機を使ってオフィス内の広い範囲に風を送って快適な環境づくりをするといったことがあります。
これらの英語表現を紹介しましょう。

floor electric fan 一般的な扇風機
desk/table fan 高さが低く机の上などに置いて使う扇風機
ceiling fan 天井に設置する扇風機

また送風機はfanで通じるのに加え、ventilator, blowerやair blowerになります。

(感情を)煽り立てる,かき立てる

(感情を)煽り立てる,かき立てる

fanには「風がモノをひどく揺り動かす」の意味があります。うちわも扇風機も風を送るものですので、この意味に関連性を感じることができます。
さらに、「(感情を)煽り立てる・かき立てる」という意味もあります。
煽り立てる(あおり立てる)とは相手を刺激してある行動をとるよう仕向けるという意味で、すでに怒っている人などを盛んにあおるという表現があります。
fanには対象のものがあって、それを揺り動かしたり煽るというイメージがあるのです。

そんなときに使えるのが「fan the flames」というイディオムです。議論や問題、悪い状況をさらに悪化させるようなことをしたり言ったりすることを言います。

Aさん
The bad response from the person in charge made the customer fan the flames.
訳)担当者の対応の悪さがお客様の感情をあおり立ててしまったのです。

扇風機を表すfanに、このような過激な意味があるとはあまり知られていないかもしれませんね。

扇ぐ

扇ぐ(あおぐ)とは、うちわなどを使って風を起こす行動を指します。寝苦しい夜にうちわで扇いだなどと会話で言えるよう、この機会にfanとセットで覚えてはいかがでしょう。
こんなときは「wave a fan in one’s face」の表現が使えます。waveはご存じのとおり波であり、手を振ると言いたいときにも使われる動詞です。そこで、うちわ・扇子を使って振る→扇ぐとなるのです。

Aさん
It was hot last night so I was waving a fan to my child’s face all night.
訳)昨晩は暑かったから、一晩中こどもの顔をうちわであおいでいたわ。

お母さんは寝不足になっても子どもが眠れるようにしてあげる、それが親心ですね。

愛好家,ファン

愛好家,ファン

ファンと聞けば、愛好家だったり、誰かのファンという表現が頭にすぐ浮かぶでしょう。
この場合もfanを使って様々な表現をすることができます。fanはfanatic(狂信者・マニア)が短縮された形でこれが語源です。

以下、一気に例文を紹介しましょう。

I’m a fan of reggae.
レゲエ愛好家です。

I’m a fan of coffee.
コーヒー愛好家なんだ。

コーヒー派か紅茶派かという会話で使えば、話が盛り上がっていくでしょう。

I’m a fan of you.
あなたのファンです。

Sally is a big fan of you.
サリーはあなたの大ファンです。

ファンというより大ファンと言いたい時には、この例文のようにa big fanやa huge fanにして気持ちを表しましょう。

I used to be a fan of football/baseball.
昔はサッカー/野球ファンだったんだ。

used toは「かつて~したものだ」という意味を持っています。今は違うけど以前はというときにはused to be a fan ofで表現します。

My boyfriend is an enthusiastic fan of Arsenal.
彼はアーセナルの熱狂的ファンよ。

アーセナルはイギリスのフットボールチームです。英国にはフットボールの熱狂的なファンが大勢いて、スタジアムはもちろんパブ観戦でよく盛り上がっています。
enthusiastic(エンスージアスティック)は情熱といった意味が込められているところから、ファンはファンでも熱狂的・狂信的なファンを指す時に使われる単語です。

There are many fans of Japanese animation abroad.
海外には日本のアニメファンが多くいます。

海外でも英語版の漫画が気軽に買えますが、筆者の知り合いにもアニメファンがいてよく知っています。

筋金入りのファンの英語表現は?

ファンはファンでも熱狂的ファンはan enthusiastic fanと紹介しましたが、ここでさらに熱心なファンについてそのフレーズをみておきましょう。

hardcore fan 筋金入りのファン→もうマニアでありファンの中でも中心となるくらいの人を指します。

avid fan 熱心・熱烈なファン→かなり熱狂的なファンでありpassionate fanが類語になります。

海外と日本のファンの違いについてまとめてみた

日本のアニメファンは海外に多く、ジャパニメーションという言葉さえあるほどです。
そして、フランスやイギリスで人気を博したのが「鬼滅の刃/Damon Slayer」です。
パリ市内にあるアニメグッズを扱うお店では鬼滅の刃のキャラクター達のフィギュアなど関連のものが販売され、イギリスでは鬼滅の刃のコスプレで楽しむ人たちが大勢います。
また、鬼滅の刃主題歌を歌うLiSAもアニメ好きの間で一気に人気が高くなりました。この辺のグッズ集めや追っかけに似た行動は日本とさほど変わらないかもしれませんね。

ところが、ファンに対するビジネスを積極的に行なう日本に対して、海外では事情が違っています。
ライブやコンサートに出かけること、音楽配信アプリなどで好きなアーティストの曲を聴く、InstagramやTwitterでファンの人の日常をチェックする、この辺は行なわれるものの、グッズ販売や交流会などで触れ合う機会は日本が圧倒的に多くなります。その大きな違いは「アイドル」戦略なのかもしれませんん。ジャニーズや乃木坂46などは完璧にビジネスモデルとなっていますが、海外ではこれほどまでのビジネス化は見られません。
海外と日本の大きな違いは、ファンに対するビジネス戦略と言えそうです。

まとめ

今日紹介した「ファン」はいずれもfunではなく、fanのほうでした。
fanには誰々のファンという使い方に加え、扇子や扇風機、そしてfan the flamesで感情を煽り立てるという意味まであることが分かりました。
生活のなかで使える英語をぜひ増やしていきましょう!