先日、新しい家に引っ越しました。そこには石敷きの小さな庭があって、数ヶ月するとその下から草が少しずつ生えてきました。「このままいけば芝生みたいになるかな?」と淡い期待を抱いて放っておいたら、ただの草ボーボー状態に…。芝生のようにきれいに維持するには、日々のお手入れが大切だと痛感した今日この頃です。

さて、そんなわけで今回のテーマは「芝生」です。英語で芝生を言い表す際は主に2つの表現が使われますが、それぞれのニュアンスが異なります。この記事では、それらの違いについて、詳しく確認していきます。

また、記事の後半では「人工芝」や「芝刈り機」の英語名、「隣の芝は青い」の英語での言い方についても取り上げるので、ぜひ参考にしてください。

それでは、早速始めていきましょう!

「芝生」は英語で何て言う?

「芝生」は英語で何て言う?

「芝生」は英語で “lawn” と ”grass” のいずれかで表されます。これらの単語はそれぞれに表す芝生のニュアンスが異なるので、状況に応じて使い分ける必要があります。

以下で、1つずつ詳しく確認していきましょう。

芝生の生えた敷地全体を表す”lawn”

芝生が敷き詰められた土地を表す際は、”lawn” が適しています。発音記号は「lɔːn」、カタカナだと「ローン」です。

そもそも「芝生」という日本語は、「えているところ(土地)」を表します。そのため、「芝生が生えている」と言うのは「頭痛が痛い」のように本来は誤りなのですが、現代の日本語では慣例的に良しとされています。

lawn はそんな本来の「芝生」という日本語とほぼ同じく、芝生が生えている土地を表します。a lawn と単数形で言った場合は「1つの芝生(庭)」というまとまった広さのある空間を、lawns と複数形にしたら、複数ある土地を意味します。

lawn は特に、住宅の庭や公園などの手入れされた芝生を指すため、ただの草原は lawn とは言えません。そのような場合は “grassland(グラスランド)” と呼ぶのが適切です。

Aさん
I have some grass growing in my yard, so if I leave it alone, will it become a lawn?
訳)庭に草が生えてきたから、このまま放っておけば芝生になるかな?
Bさん
No, those are just weeds, so even if you let them grow, it won’t turn into a lawn.
訳)いや、それはただの雑草だから、伸ばしたとしても芝生にはならないよ。

 

土地に生えている芝(草)を表す “grass”

芝生という土地でなく、そこに生えた芝(草)を表すのが “grass” です。発音記号は「ɡræs」、カタカナだと「グラス」となります。ガラスを表す glass と発音が似ているので、l と r をしっかり区別するよう注意しましょう。

grass は芝生に生えている植物としての草を意味します。その際、1本1本を個別に認識するのは不自然なので、複数本をまとめて grass と、不可算名詞として表します。そのため、芝生の意味で a grass や grasses と言うのは誤用なので注意しましょう。

grass は生い茂っている草を幅広く表すため、芝生に限らず、牧草地や草原(grassland)などとして使われることもあります。人の手によって短く刈り揃えられた grass が lawn になるイメージです。

以上をまとめると、芝生という土地について話すなら lawnを、芝生に生えている草について話すなら grass が適切といえるでしょう。

Aさん
Still, I was curious, so I let the grass grow for a few months. How does it look?
訳)それでも気になったから、数ヶ月草を伸びるがままにしておいたよ。どう?
Bさん
This is no longer a yard, it’s more like a vast grassland…
訳)これはもう庭というより、広大な草原みたいだ…。

 

Aさん
Maybe I should consider getting some sheep then.
訳)羊でも飼ってみちゃおうかな。

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「人工芝」や「芝刈り機」など、芝生の関連表現を英語で言ってみよう

「芝生」は英語で何て言う?

ここからは、「人工芝」や「芝刈り機」など、芝生に関連する英語表現について、詳しく確認していきましょう。

「人工芝」in English

サッカー場などで使われる、人工的に敷き詰められた「人工芝」は、英語だと “artificial turf(アーティフィシャルターフ)” と呼ぶのが一般的です。

ここで使われている artificial は「人工」という意味で、turf は「芝生」の意味ですが、このように人工的な芝生の際によく使われます。

先述の lawn や grass と違って、turf では芝生の上張りがイメージされるため、カーペットのように敷き詰める人工芝と相性がよいようです。

Aさん
I got tired of it, so I covered the yard with artificial turf.
訳)もう疲れたから、庭に人工芝を敷き詰めてみたよ。
Bさん
That’s great! Let’s play soccer!
訳)いいじゃん。サッカーしようよ!

 

「芝刈り機」in English

「芝刈り機」は英語で “lawn mower(ローンモアー)” と言います。そのまま「芝生(lawn)を刈る(mow)機械(-er)」という意味構成です。

アメリカなどでは、住宅の庭に広大な芝生が広がっていることが多く、それを手で刈るのはあまり現実的ではありません。そのため、mow という単語自体に「機械で芝を刈る」というニュアンスが込められていて、“mow the lawn” と言うだけでも「芝刈り機を使う」という意味になります。

反対に、「手で芝を刈る」と表現したいときは ”cut the grass” と言えばイメージが伝わりやすいでしょう。

Aさん
I’m tired of cutting the grass by hand. I want to get a lawn mower.
訳)手で草を刈るのはもうしんどいから、芝刈り機が欲しいよ。
Bさん
That’s a good idea. Let’s go check them out at the home improvement store next time.
訳)そうだね。じゃあ今度ホームセンターに見に行こうか。

 

「隣の芝生は青い」in English

「隣の芝生は青い」という諺(ことわざ)は、英語だと “The grass is always greener on the other side of the fence.” と言います。

足りない部分を補って直訳すると「フェンスの反対側から見える芝はいつも、(自分の家の)庭より緑に見える」となります。「他人の物が自分の物より魅力的に見える」という意味の比喩として使われる表現です。

日本語と英語では諺の言い回しが違うことが多いですが、これはほとんど同じですね。それもそのはずで、もともとは英語の翻訳として日本でも広まったものなんです。

日本では緑色を青と言いますが、英語で blue と言うと文字通りの青色を表すので、くれぐれも The grass is always bluer などと言わないように注意しましょう。

Aさん
The grass is always greener on the other side of the fence.
訳)隣の芝生はいつも青く見えるなぁ。
Bさん
Actually, our lawn is not well-maintained, so it’s brown.
訳)実際、うちの芝生は手入れしてないから茶色いもんね。

 

まとめ

今回は「芝生」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

芝生は英語で “lawn” か “grass” を使って表します。芝生という土地に着目するなら lawn が、そこに生えている芝(草)に着目するなら grass が適切です。

今回ご紹介したことを参考に、英語でも芝生を適切に表現していきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!