気がついたら一年のうち半分が過ぎていたり、近所や親戚の子供がいつのまにか大きく成長していたときなどに、「時間が経つのは早いなあ」という意味で「光陰矢の如し」という諺(ことわざ)を使いますよね。
英語にも「時間が経つのは早い」を意味する、「Time flies」という慣用表現があります。
日本語の「光陰矢の如し」と、ちょっと難しい言い回しをするのに対して、英語の「Time flies」はとてもシンプルですよね。
この記事では、そんな日本語の「光陰矢の如し」を、英語ではどんな場面で使われるのか、そして英語を話す外国人に、日本語の「光陰矢の如し」について軽く話したり説明する時に使えるフレーズを例文付きで紹介します。
この記事を読み終わる頃には、英語で「時間が経つのは早いなあ」を意味する「光陰矢の如し」を適切に表現できるだけでなく、英語を話す外国人に日本語の「光陰矢の如し」について英語で話すことができるようになっているのでぜひ最後まで読んでください。
「time flies」で「光陰矢の如し」を意味できる
光陰矢の如しは英語で「Time flies」と言います。
直訳すると「時は飛ぶ」になりますが、「時間は飛ぶように速く過ぎるね」のニュアンスで「光陰矢の如し」を意味します。
例文↓
- We often hear people say that time flies.
人々が「光陰矢の如し」と言うのをよく耳にする。 - Your daughter is already 10 years old! Wow… time really flies.
あなたの娘さんはもう10歳なんですね!あぁ…「光陰矢の如し」とは本当ですね。 - Time flies, and before we know it, the children have grown up and are starting families of their own.
「光陰矢の如し」であり、気づけば子供たちは成長し、自分たちでも家族を持ち始めています。
また「光陰矢の如し」の元々の意味である「時が過ぎるのは速く感じる」や「時間はあっという間に過ぎる」という使われ方もします。
諺(ことわざ)としての使い方以外にも、そのままの意味でも使うというわけですね。
例文↓
- Time flies when you are having fun.
楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうね - The time flies so fast and life is a moment when I looked back.
本当に時間の流れって早くてね、振り返ると一瞬なのよ。 - When you’re engaged in an activity you love, time flies by, and hours feel like minutes.
好きな活動に没頭していると、時間が経つのが本当に早くて、数時間の経過が数分のように感じられます。
【注意】筆者が就職活動をしていた際、筆記試験であるSPIで、選択肢に「Time flies like an arrow.」という表現があったのを見たことがあります。
「Time flies like an arrow.」は、日本語の「光陰矢の如し」をそのまま英訳したような表現ですが、実際英語ではこういう言い方はされません。いわゆる「ダミーの選択肢」というやつです。
日本語の言い方に引っ張られずに、「英語ではTime fliesと表現する」としっかり覚えておきたいですね。
日本語の「光陰矢の如し」を英語で説明するには?
英語を話す外国人と交流していると、諺(ことわざ)としての「光陰矢の如し」について話題に挙がることもあるでしょう。
「英語ではTime fliesでシンプルな言葉なのに、なんで日本語ではこんなに難しい字を使うの?」と聞かれたりもするでしょう。
本項では日本語の「光陰矢の如し」を英語で説明する時に、わかりやすく伝わる言い方を紹介します。
「光陰」は英語で?
「光陰矢の如し」の「光陰」は、直訳するとLight and darkになります。
Light and darkは「光と暗闇」の意味になりますが、「光陰矢の如し」の「光陰」は「昼と夜」の意味で使われます。
なので意訳するなら「Days and nights」が妥当でしょう。
日数が過ぎるのをDays and nightsで表現して、「日数が経つのは早い」転じて「時が経つのは早い」を表現しているのを説明できると良いですね。
訳)「Time flies」を意味する、「光陰矢の如し」の「光陰」は、「昼夜」を意味します。
訳)「昼夜」はそのまま「日」を意味しますので、日が経つのが早い、つまり時間が経つのが早いことを意味しています。
訳)日本人はこんな風に「光陰矢の如し」を表現するんですね。
「矢」は英語英語で?
「光陰矢の如し」の「光陰」が「昼夜(つまり時間)」を意味することを説明できたら、次に外国人は「矢のごとしって、何?」と疑問に思うかもしれませんね。
「矢のごとし」は、英語にすると「Like an arrow」です。
「Like a ~」で「〜のようだ」を意味し、Arrowが「矢」を意味するので「矢のごとし」が「Like an arrow」になるわけです。(ちなみに弓はBow)
「矢のごとし」というのは、つまり速いものの例えとして「矢(Arrow)」を使っているわけですね。
今の感覚だと、速いものを「弾丸(Ballet)」に例えるイメージが近いでしょう。(ちなみにイギリスでは新幹線を「Ballet train」と言うようです。英会話教室の英国ネイティブ講師から直接聞いた話です。)
訳)「Time flies」を意味する、「光陰矢の如し」の「矢の如し」は、「矢のように速い」ことを意味します。
訳)速いものの例えとして、「矢のようだ」と、日本人は言うわけですね。
今の人は「矢」よりも「弾丸」で例えるかもしれませんね。
訳)日本人はこんな風に「光陰矢の如し」を表現するんですね。
まとめ
この記事では、「時間が経つのは早い」ことを意味する「光陰矢の如し」の英語表現について例文付きで紹介しました。
ここまでお読みのあなたは、日本語の「光陰矢の如し」が、英語ではどんな場面で使われるのかについて、そして英語を話す外国人に、日本語の「光陰矢の如し」について軽く話したり説明するために必要な知識とフレーズを十分に知っているでしょう。
この記事でお伝えした内容が、あなたの英語表現をより豊かにできれば幸いです。