皆さんは普段「付箋」を使いますか?

私は読書していて気に入ったフレーズなどがあると、付箋を貼っています。最近の付箋は剥がしても跡が残りにくいので、とても便利ですよね。

さて、そんなわけで今回のテーマは「付箋」です。英語で付箋を何と言うか、「付箋を貼る」や「付箋を剥がす」などの関連表現も含め、詳しく解説していきます。

勉強や仕事、趣味などで付箋をよく使う方は、ぜひ参考にしてください。

それでは、早速始めていきましょう!

「付箋(付箋紙)」は英語で何て言う?

「付箋(付箋紙)」は英語で何て言う?

「付箋(付箋紙)」は英語で “sticky note”、または “post-it” と言うのが一般的です。また、用例としては少ないですが、”tag” “label” と言うこともあります。

それぞれの違いについて、以下で詳しく確認していきましょう。

付箋①:sticky note(スティッキーノート)

英語圏で「付箋」を意味して幅広く使われるのが、“sticky note(スティッキー ノート)” という表現です。また、単に sticky と言うだけで付箋を意味することもあります。

ここで使われている sticky は「粘着性のある、ベタベタしている、くっつく」という意味の形容詞で、note は「覚え書き、メモ」を表す名詞です。つまり、sticky note を直訳すると「(糊がついていて)くっつく覚え書き」という感じになります。

また、ほぼ同じ意味で “self-stick note” という言い方もありますが、少し専門用語的な響きがあるので、sticky note や sticky の方がよく使われます。

Aさん
When studying, many students use sticky notes.
訳)勉強をするとき、多くの学生が付箋を使います。

付箋②:post-it(ポストイット)

日本では付箋のことを「ポストイット」とよく言いますが、英語圏でも同様に “post-it” という表現が使われています。

post-it とはもともと、アメリカの3M社が販売していた付箋紙のブランド名でした。その後、そのブランド名が広く一般に浸透したため、「付箋紙と言ったらポストイット」という感じで、一般名詞のように使われるようになりました。

ちなみに、同様にブランド名が一般名詞のように使われるようになった例として “coke” が挙げられます。コーラは本来 “cola” と綴りますが、コカ・コーラ社(Coca Cola)の愛称 coke が広く浸透し、主にアメリカ英語では coke がよく使われるようになりました。

Aさん
Hey, we ran out of Post-its. Could you grab some at the convenience store?
訳)ねぇ、付箋が切れちゃったから、ちょっとコンビニで買ってきてくれない?
Bさん
Sure. Does it have to be 3M brand?
訳)はーい。3M社製のじゃなくてもいい?

 

Aさん
Any sticky notes will do!
訳)糊付きの付箋なら何でもいいよ!

付箋③:tag(タグ)

糊付けされていない付箋の場合、“tag(タグ)” と表現することもあります。

tag の本来の意味は「下げ札」であり、物に関する短い情報が記載されているものを表します。たとえば、空港でスーツケースに付ける下げ札が tag の代表例です。また、SNSなどで「タグ付け」と言うこともありますが、これも同様のイメージです。

しかし、前述した3M社製のポストイットなどを含め、現代では糊付けされた付箋が多く普及したのもあり、tag を付箋の意味で使用するケースは少なくなったといえるでしょう。

Aさん
The term “tag” is also used for meaning sticky notes, but these days, it’s more commonly used in terms of social media, like “hashtags”.
訳)「タグ」という言葉は付箋紙の意味でも使われますが、最近では「ハッシュタグ」など、SNS用語として使われる方が一般的です。

付箋④:label(ラベル)

tag と同様、糊付けされていない付箋を “label(ラベル)” と呼ぶこともあります。

label と tag はほぼ同じ意味ですが、強いて違いを挙げると、記載されている情報の種類が異なります。

tag の場合は持ち主など、他の物と識別するための情報が記載されますが、label の場合は、製品名や値段など、その物の持つ名前や個性を記載することが多いです。

こちらの場合も、糊付けされている付箋の意味で使われることは稀ですが、余裕があればぜひ覚えておきましょう。

Aさん
This file is so user-friendly with labels for each section.
訳)このファイル、項目ごとに付箋が付いていてめちゃくちゃ使いやすいね。
Bさん
Oh, the effort I put into making it was worth it.
訳)いやー、頑張って作った甲斐があるよ。

 

「付箋を貼る」「付箋を剥がす」など、付箋に関する英語表現

「付箋(付箋紙)」は英語で何て言う?

ここからは、「付箋を貼る」や「付箋を剥がす」など、付箋に関する動作などを表す英語表現を確認していきましょう。

「付箋を貼る(付箋をつけておく)」in English

「付箋を貼る(付箋をつけておく)」は、英語で “put on” を使うのが一般的です。

たとえば「ページに付箋を貼る」を表したければ “put a sticky note on the page” となります。

また、「付箋をくっつける」というニュアンスで “stick” が使われることもありますが、sticky と意味が被るため、put on に比べると使用頻度は低くなります。

Aさん
I put a sticky note on pages with phrases I like while reading.
訳)読書をしていて、気に入ったフレーズがあったページには付箋を貼ってるんだ。
Bさん
I see, I’ll give it a try too.
訳)なるほど、僕も真似してみよう。

 

「付箋を剥がす(付箋を取る)」in English

「付箋を剥がす(付箋を取る)」を表したい場合は、”peel off” や “remove” を使うとよいでしょう。

peel off はシールのようにペリペリと剥がすイメージ、remove は単に除去するイメージです。

Aさん
When I forcefully peeled off the sticky note, the page tore…
訳)力任せに付箋を剥がしたら、ページが破けちゃった…。
Bさん
When removing sticky notes from important books, you should be careful.
訳)大切な本の付箋を取るときは、慎重になるべきだね。

 

「付箋のついた○○」in English

「付箋のついた○○」は、英語で ”○○ with a sticky note” や “○○ having a sticky note” などと言います。もちろん、sticky note を post-it や tag などに変えてもOKです。

Aさん
If you want to know the conclusion, read the pages with the sticky notes first.
訳)結論が知りたい人は、付箋の付いたページを先に読んでください。

まとめ

今回は「付箋」を英語で何と言うかについて、詳しく確認してきました。

英語で付箋は主に “sticky note” や “post-it” と言います。”tag” や “label” が付箋の意味で使われることもありますが、その他下げ札などの意味もあるので、付箋の意味で積極的に使う必要はないでしょう。

付箋は勉強したり、情報を整理したりする際に非常に便利なツールです。今回ご紹介したことを参考に、英語でも色々な場面で付箋を表現していきましょう。

それでは、これからも楽しい英語学習を。

Let’s enjoy!!