ご家庭の洗濯物担当のあなた、今日もおつかれさまです。ありがとうございます。

洗濯物をまとめて、分別して、洗濯機に入れて、干して、畳む、という一連の作業はなかなか骨の折れる作業です。

今日はちょっと休憩がてら、洗濯に関する英語と日本以外の洗濯事情に目を通してみませんか?

「洗濯する」「洗濯物」は英語で?

「洗濯」「洗濯物」は英語でlaundry、もしくはwashingと言います。laundryの方は日本でもコインランドリーでよく見るので親しみがありますね。

「洗濯する」は国によって少しずつ言い方が違うようです。

アメリカでは、laundryにdoをつけて、do the laundryといいます。theを所有格に変えて、「自分の洗濯物をする」do my laundry や「子どもの洗濯物をする」do children’s laundryと言ってもいいですよ。

イギリスでは洗う、という意味を出してwash the clothesを使うことが多いようですし、ニュージーランドではdo the washingという言い方もあるようです。

それぞれの土地の癖がありそうですね。他の人の会話に耳を傾けて学びましょう。

洗濯に関連した英語

洗濯に関連した英語

洗濯と一言で言っても、作業量は何段階にも及びますね。関係する単語や作業の英語を確認しましょう。

「洗濯機」「乾燥機」

「洗濯機」washing machine「乾燥機」dryerです。あまりメジャーではありませんが、「洗濯乾燥機」washer dryer comboといいます。

アメリカでは日本のように静音重視で洗濯機を売り出すことはありません。一軒家で洗濯機を二階に置くときは、足の下にゴムを敷いておくとよいでしょう。集合住宅では、洗濯機の音がうるさくなるので10時以降は洗濯禁止、と決まっていることもあります。

また、ボタン一つで設定が終わる日本の洗濯機とは違い、服の汚れ度、水の温度などを自分で設定する必要があります。

「洗濯洗剤」「柔軟剤」

「洗濯用洗剤」laundry detergent「柔軟剤」softenerといいます。「漂白剤」bleach「しみ抜き剤」stain removerです。

どのブランドや洗剤を選んでも全ての洗濯機でも使える、というわけではないことも多いので、表示に注意する必要があります。

以前は外国の洗剤はにおいがきつく、敏感な方にはつらいことも多かったのですが、最近は無香料の洗剤も出てきていますので安心してください。

「粉末洗剤」powder detergent「液体洗剤」liquid detergent、一回分ずつの「カプセルタイプ」podと呼びます。

大容量で売られているので、量を計るだけでも腕力が鍛えられます。カプセルタイプは洗濯物の量だけ洗濯機に放り込めばいいので楽ですよ。

「洗濯物を溜める」「洗濯物を分別する」

洗濯かごに洗濯物が山盛りに、、、なんてことは誰もが経験しているのではないでしょうか。

「溜まる」pile upまたはaccumulate、それを「分別する」のはseparateを使いましょう。

Aさん
During the rainy season, the laundry has piled up.
訳)梅雨になると洗濯物がたまるんだよね。
Bさん
I know, when it comes a big load, it is such a pain to separate the delicates from the ordinaries, or the whites from the colored.
訳)わかるー。大量になると、デリケートとか白いものとか仕分けするのも面倒くさいのよね。

ちなみに、この会話文にもあるように、洗濯物の量はsmall / big loardで表します。

「洗濯物を干す」「取り込む」

「洗濯物を干す」は、hang the laundryという表現がよく使われます。外干しは最後にoutside、部屋干しは最後にinsideをつけます。「洗濯物を取り込む」は、take in the laundryといいます。

日本のようなステンレスやアルミの物干しざおを見ることはありませんが、ひものような物干しやカーテンレールを工夫して物干しざおにしていることがあります。その場合は、clotheslineと呼びます。

「物干しピンチ」clip and drip hangerといいます。クリップしてだらーんとぶら下がるからでしょうか。面白いですね。

「洗濯ばさみ」単体はclothespinsといいます。洗濯物を洗濯ばさみで押さえるときにはholdputを使いましょう。

Aさん
In Japan, people hang the laundry outside. They use clip and drip hanger and use clothespins to hold the laundry.
訳)日本では洗濯物は外に干して物干しピンチや洗濯ばさみで押さえます。
Bさん
Wow, you will not see something like that in the U.S.A. You can hang your laundry but it should be inside.
訳)そうなんだ。アメリカじゃその光景は見ないね。干すときはみんな部屋干しだよ。
Aさん
So you don’t rush to take in the raundry even when it starts rain.
訳)雨が降っても急いで取り込んだりしなくていいね。

「洗濯物をたたむ」「洗濯物を片付ける」

「洗濯物をたたむ」は、fold the laundryといいます。日本と同じように洗濯物の畳み方にも家庭の特徴が出て面白いですよ。

干していた服をクローゼットなどに「片づける」ことを言いたいときはput away the washed clothesや、put away the clean clothesと表します。

Aさん
Show me how you fold the laundry.
訳)洗濯物の畳み方見せてよ。
Bさん
Huh? o…k…, I do something like this in this way, and this way… and ta-da!
訳)え?いいけど。こうしてこうしてこう!
Aさん
Cool! I like it.
訳)そのやり方いいね!
Bさん
OK, then help me put them away.
訳)わかったから、片付けるの手伝って。

海外の洗濯事情とは?

海外の洗濯事情とは?

アジアでは日本と同じように洗濯機のあとは外に干す、という光景がみられたり、洗濯サービスが優秀だったりしますが、欧米に行くと少し事情が変わります。

例えば、日本では、毎日洗濯機を回す家庭が多いように見受けられますが、欧米ではよほどの大家族でない限り毎日洗濯をすることはありません。洗濯機が日本のサイズよりかなり大きいので、1日分の洗濯物ではちょっともったいないのです。

他の洗濯事情も見てみましょう。

洗濯機事情

借家やアパートに住んだり、中古の家を買う場合は、洗濯機も乾燥機も住居に付いてくることが多いです。たいていは昔ながらのつまみを回して設定するような縦置きの洗濯機が置いてあります。

ずっとそこに置いてあることが多いので、入居してから水が漏れるなどの問題が発生することもよくあります。そのときには、大家さんか管理会社に連絡します。

借家の洗濯機が壊れたり、自分の家を持つなどして自分で洗濯機を選ぶこともあります。洗濯乾燥機はメジャーではなく、洗濯機と乾燥機を別々に買います。その方がパワフルで使い勝手がいいからです。

購入先は日本と同じように家電量販店です。中古も地域のコミュニティーSNSなどに行けばなくはありませんが、あまり聞きません。最新の洗濯機はドラム式がメインです。スマートフォンと連動させて、細かい洗濯設定ができるようになっているものもあります。

都心のアパートだと、アパートのコミュニティ内の洗濯施設か日本のような街のコインランドリーに行く必要があります。コインランドリーで運命的な出会い…なんて映画のシーンを見たことがある方も多いのではないのでしょうか。

洗濯物の乾かし方事情

日本の洗濯物が物干しピンチに一枚一枚、丁寧にピシッと干された光景をみると感動してもらえます。

アメリカの一般的な住宅街では、景観条例により洗濯物を外に干すことが禁止されているので、ほとんどのものを乾燥機に入れます。

オシャレ着やセーターなどは部屋干しをすることもあり、日本と同じようにリビングに物干しが陣取っている姿をたまに目にします。

物干しピンチなどは日本ほど優秀ではありませんし、種類も少ないです。もし、海外移住するときは、余裕があれば洗濯グッズもダンボールに入れて持っていくことをオススメします。

クリーニング事情

ビジネスマンやきれいな服装で教会に行く人たちなどはある程度使用しています。しかし、日本のように日常的にオシャレを楽しんだり、いつもスーツを着たりする感覚はないので、クリーニングの一般的な使用頻度はあまり高くありません

評判のいいところを選ばないと服自体がダメになる可能性も高く、クリーニング屋選びには苦労します。

まとめ

お庭やベランダに洗濯物が干されているあの風景は世界中で見られるわけではありません。そう思うといつもの風景もちょっと特別になるかもしれません。

当たり前と思っていることも、りっぱな日本の特徴です。せっかくなので、英語で説明できるとかっこいいですね。