英語は日本語よりもカジュアルな印象を持っている方が多いかもしれません。
しかし、英語でも相手に何かをお願いする場合は、ネイティブ同士でも言い回しに気を付けて表現しているものです。
ビジネスシーンだけでなく、日常会話でも相手に何かをお願いする場合は、言い回しに気を付けなければなりません。
そこで今回は、英語で何かをお願いする際に使える表現を紹介していきます。
基本の表現から、丁寧な印象のある表現までさまざまなフレーズを解説しますので、ぜひ参考にしてくださいね。
お願いするときの基本表現
ここでは、相手に何かをお願いする際の基本表現を紹介していきます。
相手に気持ちよくお願いを引き受けてもらうには、言い回しに気を付けなければならないというのは日本語も英語も同じです。
まずは基本の4つの表現を覚えていきましょう。
favorを使う
相手に対してお願いをするシーンでは、上から目線の表現にならないよう気を付けなければなりません。
そこで便利なのが、前置き言葉です。
日本語でも「ちょっとお願いがあるのですが……」と前置き言葉を挟むことがありますよね。
英語でお願いをするシーンで前置き言葉として使えるのがfavorという単語です。
favorには「願い」「親切」などの意味があり、「need a favor」というフレーズを覚えておくと便利です。
お願いがあります。
その他の表現としては、以下のように使えます。
あなたにお願いをしてもいいですか?
お願いがあるのですが
「Can you ~?」
カジュアルなニュアンスでお願いをするなら、「Can you ~?」というフレーズが便利です。
ただし、canには「できる」という意味があるように、「Can you ~?」と言うと「可能ですか?」「~してくれる?」といったニュアンスで伝わります。
ビジネスシーンのようなかしこまった場合ではなく、親しい友人に気軽にお願いする場合などに使うようにしましょう。
あなたはそれを作れますか?
「Will you ~?」
「Can you ~?」と同様に、カジュアルにお願いをする表現に「Will you ~?」があります。
「Can you ~?」と「Will you ~?」は同じように使われがちな表現ですが、ニュアンスに違いがあります。
Will you make that?
どちらも日本語に訳すと「あなたはそれを作れますか?」という意味になります。
ただし、「Can you ~?」は「それを作る”余裕があるか”」を聞いているのに対し、「Will you ~?」はそれを作る”意思があるか”」を聞いているニュアンスになります。
丁寧にお願いするときの表現
ここでは、丁寧なニュアンスでお願いをする際に使える表現を紹介していきます。
「Could you ~?」
丁寧なニュアンスでお願いする際によく使われるのが「Could you ~?」というフレーズです。
先ほど紹介した「Can you ~?」を過去形にした表現ですが、なぜ過去形にすると丁寧なニュアンスになるのでしょうか。
理由としては、現在形よりも過去形の方が、現実よりも遠くに存在するからです。
もっとわかりやすく表現するなら、「相手の立場を尊重し、距離を保つ効果」が過去形にはあるのです。
そのため、「Can you ~?」はストレートな印象があるのに対し、「Could you ~?」は「もし可能であれば」という柔らかい印象を表現できます。
ただ、「Can you ~?」の過去形のため「可能かどうか」と聞くニュアンスが残っています。
値引きしていただけませんか?(可能かどうかを聞くニュアンス)
「Would you ~?」
「Will you ~?」を過去形にした表現が「Would you ~?」です。
「Would you ~?」も「Could you ~?」と同様、過去形にすることでより丁寧な印象を表現できます。
ただ、「Would you ~?」を使うと、「していただけますか」という意味の中に、“(お願いを引き受ける)意思がありますか”というニュアンスを含む表現になります。
手伝っていただけますか?(意思を聞くニュアンス)
「I was wondering if you could~」
ビジネスシーンでよく使われる表現に、「I was wondering if you could~」があります。
「I was wondering if you could~」=「すいませんが~していただけないでしょうか?」という意味になります。
「I was wondering」は過去進行形のため丁寧なニュアンスを伝えられるのと、wonderには「~かしら」「~かなと思う」と言う意味があります。
wonderを使うことで迷っているニュアンスを表現できるため、お願いしにくいことを相手に依頼する場合などに使いましょう。
すいませんが手伝っていただけないでしょうか?
すいませんが電話していただけないでしょうか?
「I would appreciate it if you~」
ビジネスシーンで頻出の表現は他にもあり、「I would appreciate it if you~」も基本の表現といえます。
「I would appreciate it if you~」は日本語にするなら「~していただけると幸いです」という意味になります。
appreciateは「感謝」という意味の単語のため、お願いを引き受けてもらえると嬉しいという自分の気持ちを込めた表現になりますよ。
何かアドバイスをいただけると嬉しいです。
お時間のある時にお電話をいただけると幸いです。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は、相手に対して何かをお願いする際の英語表現を紹介しました。
英語はカジュアルな印象があるかもしれませんが、相手に対してお願いをする際は丁寧な言い回しが使われています。
ストレートな物言いや、直接的表現で相手に不快感を与えないようフレーズを選ばなければいけませんね。
誰に対して、どのようなニュアンスでお願いするのかによって、表現を使い分けましょう。
また、「Can you ~?」と「Will you ~?」は同じように使われがちな表現ですが、ニュアンスに違いがあります。ニュアンスの違いを使い分けられると、相手とのコミュニケーションがスムーズになりますよ。
ぜひ今回の記事を参考に、お願いする際の英語フレーズを覚えててくださいね。