私たちは日常生活を過ごす中で何かに「所属」しています。
例えば、会社ではそれぞれの部署に所属していますし、学校でも部活動に所属しています。
自分が何に所属しているのか日常会話で話されることも多く、特に自己紹介をするときには必ず話される内容と言えるでしょう。
そのため、所属についての英語の表現方法を知っておくと英会話で必ず役立てることができます。
本記事では、所属に関連した英語表現や会社の役職について使いやすい英語のフレーズをご紹介します。
「所属」って英語でなんて言うの?
「所属」は名詞で、affiliationと言います。
affiliationの意味は、何かのグループに加わっていることや協力していることを言います。
名詞で所属以外にも、加入、提携を意味します。
また、professional affiliationでも「所属」と言う意味がありますが、こちらは会社や学校以外の団体の活動に所属しているときに用います。
あなたは大学でどのサークルに所属していますか。
私の会社は化学の研究のため多くの大学と提携しています。
さらに、どのような活動に所属しているのかを話すときに使われやすいイディオムについても詳しく解説します。
belong to
もっとも使いやすい表現としてbelong to があります。
〜に属する、〜の所有物である、〜に所属する、〜の一員である、ことを意味します。
使える場面も多く、クラブ活動から家族や会社、宗教などの組織など何かのグループの一員であること、そのグループに属していることを表すときに使うことができます。
所有権や主従関係などが関連して所属していることを伝えるときに用いられることが多いでしょう。
最もわかりやすいのが学校などのクラブ活動に所属していると言うことを表すと以下のようになります。
このクラブの名詞を変えるだけで自分がどのような活動に所属しているのか伝えることができます。
トムは高校でバスケットボール部に所属しています。
彼はマーケティング部に所属しています。
belong toには活動する組織に所属しているという意味だけでなく、物が自分の所有物であると言うことも伝えたいときにも用いることもできます。
大きな別荘は友人の家です。
これらの荷物は私のものです。
この犬は誰が飼っているのですか?
a member of、part of
a member ofは、〜の一員、〜のメンバーに所属している、と言うことを意味します。
これは組織からクラブ活動までそこに属している一員であると言うことを表すときに使いやすい表現のひとつです。
ジョングクはBTSのメンバーの一員です。
ジョンは食品開発プロジェクトの メンバーです。
彼は野球チームの主要なメンバーでした。
トムは高校でバスケットボール部に所属しています。
a member ofの言い換えとして用いることができるのが、part ofです。part ofで、〜の一員、組織の一部であることを表すことができます。
ジョンは、私にとって特別な家族の一員です。
会議に参加することは、会社員の仕事です。
affiliate
affiliateは動詞で、所属する、と言うことを表すことができます。
所属であること以外にも、(人や団体を)会員にする、ことも意味します。さらにその活動に提携する、加盟する、という意味もあります。
その語学学校は大学に付属している。
クリニックの多くは、地域内の病院と提携しています。
彼女の会社は去年から他の会社の傘下になりました。
be in
be inで、そこにいる、そこに所属している、と言うことを表現できます。どちらかと言うとカジュアルに使われる表現です。
トムは広報部に所属しています。
人事部の山田太郎です。
その他「役職」にまつわる様々な英語表現
ここでは「所属」に関連して会社の「役職」や「部門・部署」についての英語表現を解説します。
役職について
役職は英語で、positionと言います。positionは名詞で(組織や社会内の)地位、身分を表すことができます。他にも、位置、場所、配置、姿勢など幅広い意味を持っています。
シェシーは来年から取締役に昇格する予定です。
役職に類似した他の表現があります。titleは名詞で(仕事の)肩書き、職名を意味します。
トムの肩書は支店長です。
役職名称は以下の通りです。
役職名 | 英語 |
会長 | Chairperson |
最高経営責任者 | CEO (= Chief Executive Officer) |
最高経営責任者:社長 | President |
副社長 | Executive Vice President |
取締役、役員 | Director/member of the board/board member |
代表取締役 | Representative Director |
顧問 | Advisor |
部長 | General Manager/head of a department |
課長 | Manager / Section Chief |
主任 | Supervisor / Chief |
支店長 | Branch Manager / Branch Office Manager |
部門・部署について
divisionは名詞で(行政や企業の)部、局、課を意味し、働いている部門を表すことができます。
彼は営業部のスタッフです。
ハナコは国際事業部の一員です。
departmentは名詞で(企業の)部、事業部、部門、部署を表します。
他にも(大学の)学部、学科、(政府の)局、部、課についても用いることができ、環境省など〇〇省を表したいときにも使えます。
ジョンは研究開発部で10年間働いています。
その大学にはたくさんの学部があります。
会社の部門名称は以下の通りです。
部門 | 英語表記 |
総務部 | Administration Department / General Affairs Department |
人事部: | Personnel Department / Human Resources Department |
経理部: | Accounting Department |
営業部: | Sales Department |
国際事業部: | International Business Division |
海外事業部: | Overseas Division |
マーケティング部: | Marketing Department |
広報部: | Public Relations Department |
まとめ
「所属」や「役職」に関連した英語表現について紹介しました。
初対面の相手に会う、新しいグループや組織に入るときには必ず自己紹介は必要になります。
私も留学をしていたときは、自己紹介をすることが頻回にありました。
このように自己紹介のときにも使える英語のフレーズを覚えておくと大変便利です。
belong toやa member of、part ofの後に所属しているグループや組織名を入れるだけで自分がどんなグループのメンバーであるのかを表現することができます。
ぜひ英会話の際には参考にしてくださいね。