日々日常的に食べている食材の中で、今回フィーチャーするのは「きゅうり」です。きゅうりは日本でも海外でもよく食べられていますが、海外のスーパーに行くと巨大なきゅうりを見かけてびっくりすることも!地元の人にとってはただの日常でも、海外旅行に行くとスーパーもかなり魅力的でついつい写真を撮ってしまうほどです。そんなきゅうりですが、英語ではCucumberで通じるのでしょうか。
きゅうりは英語でCucumber
きゅうりはもちろん英語でCucumber。日本語で英語を習うと、たまにこんな単語はネイティブは使わないよというものがあるのですが、きゅうりに関しては大丈夫です。一般的で、よく使われる単語です。
英語圏には数十種類ものきゅうりがあるので、それぞれの言い方を少し見てみましょうか。
- english cucumber:一般的なきゅうりで種無しもある。
- slicing cucumber:光沢ある緑のもの。厚い皮があり苦みがある。
- pickling cucumber:酢漬け(ピクルス)に用いられる。
- Japanese cucumber:日本のきゅうり。
ここに日本のきゅうりとありますが、最初に述べたように日本のきゅうりはイギリスの普通のスーパーで見かけるものと比べると小さいです。逆に、ニンジンは西洋の方が小さくて日本の方が大きかったり、見た目で野菜の種類は見分けられるけれど、大きさが全然違うということもありますよ?
ですから、日本のあのきゅうりを特段に表現したいとなれば、Japanese cucumberの方が適切です。しかし、相手が日本のきゅうりを知っていないとあまり意味がないので説明することになりますね。
ちなみに豆知識ですが、ナマコはsea cucumberと言うことを知っていましたか?あれがきゅうりと表現されるとは驚きですが、西洋のきゅうりのサイズが大きいことを知っていると、まあ納得できるという表現になります。
名詞ですから、例文を作るのは簡単ですね。一応以下に載せておきます。
I didn’t know that cucumbers in England were huge!
訳)イングランドのきゅうりが巨大だなんて知らなかった!
Then put a slice of cucumber here.
訳)じゃあここにスライスしたきゅうりを入れて。
Gherkinもきゅうり!
きゅうりはCucumberで良いのですが、実はもうひとつ言い方があります。それがGherkin。発音はガァキンです。Cucumberに比べると小ぶりで、酢につけて保存するようなきゅうりのことを言います。
特にイギリスではきゅうりのことはGherkinと言うことが多く、種類がCucumberではないものが多く流通してします。植物や動物、食べ物を言葉で表現するにはその種類を正確に知っておく必要がありますが、しかし日常会話で、かつきゅうりのように簡単な名詞であれば多少違う表現を使っても相手は察してくれるでしょう。
Gherkinが酢漬けにするきゅうりだと知ると、どうしてもピクルスを思い浮かべませんか?きゅうりをピクルスにするのであれば、Gherkin picklesと言います。
Picklesだけでは伝わらないことがあるので、Gherkin picklesやPickled gherkin、Pickled cucumberと言うようにしましょう。英語圏でいうところのPicklesとは、漬物全体を指すためきゅうりのあのピクルスを思い浮かべてもらえないのです。
マクドナルドのハンバーガーの中に入っているピクルスは、味にアクセントを食わせてくれるので好きな人も多いのではないでしょうか。ピクルスを和食風に言うならお漬物になりますかね。
Add gherkins to this salad.
訳)きゅうりをサラダに入れて。
Here’s a shopping list. Oh! And don’t forget to buy gherkins.
訳)これが買い物リストね。あ!あときゅうりを買うのを忘れないで。
きゅうりを使った有名な英語表現
では最後に、きゅうりを使った有名な英語表現をご紹介して終わりにしましょう。ちょっと面白いのが、
「as cool as a cucumber」というイディオム。
直訳で意味は理解できてしまいますね。「きゅうりのように冷たい」という意味です。しかし、ここで言う「冷たい」は「クール」というような意味合いを持っているので、「冷静だ」という訳の方で覚えておきましょう。悪い意味ではなく、ただ感情を大きくしない人であるという意味合いが強いです。
He was as cool as a cucumber.
訳)彼はとても冷静だった。
和訳する時に「きゅうりのように冷静だった」と言うと、突然のきゅうりに違和感がわくので訳す時にはあまり言及せず、単なるイディオムとして使う場合が多いです。言語が違えば意訳が大事な理由がわかりますね。
まとめ
きゅうりはCucumberでOKですが、イギリスでは種類が違うのでGherkinという単語を使うこともあると覚えましたね。また、ピクルスはPicklesだけでは漬物全体を表すため、きちんとGherkin picklesなどときゅうりという名詞を添えることが大切でした。海外に行ったら、ぜひスーパーによって野菜や果物が日本のものとどう違うのかに注目してみてください。それだけで結構発見があって面白いです!