仕事でよく使う「書類」ですが、これは英語で何と言えば伝わるのでしょうか。会社に英語を使う外国人の人がいなくても、メールでやりとりをしていると「資料を添付しましたのでご確認ください。」など、使う機会が増えますよね。英語だと、どのような資料なのかによって単語が異なるのでたくさんの英単語を覚える必要があります。基本となるものから限定的用法をするものまで広くご紹介するので、以下を参考にしてみてください。
material
とりあえず、英語で「資料」と言いたいのであれば、Materialを覚えておけばOKです。一般的な資料として幅広く使える英単語なので、どんな書類であっても間違いと捉えられる確率は低くなります。ただ、ニュアンスとしては何かの判断を下すための基礎となる書類なので、細かく言いたいならこのような微妙な意味合いにも注意しましょう。
Materialには「資料」の他にも「生地」や「題材」、「原料」といったまったく別の意味もあるので、ネイティブが言った時にはその文脈から本当に「資料」を意味しているのかを判断する必要があります。
どうしてこんなにも別の意味を持っているのかと不思議に思うかもしれませんが、しかしこの全部に共通点があります。それは、何かのベースとなるものを示していること。「生地」、「題材」、「原料」、すべてそうではありませんか?資料も、何かのベースだという意味が込められていることがここでわかりますね。
I’m not sure where to find the reference materials.
訳)どこで参考資料を見つければいいのかよくわかんないよ
Have you check the Internet yet?
訳)ネットではもう調べた?
data
日本語でもデータと言うように、「資料」はDataでもOKです。この場合は、数値的な資料であったり、科学的な資料であるニュアンスが強いですね。この感覚は日本語のデータと同じなのでわかるのではないでしょうか。そのため非常に使いやすい単語となります。
This data shows that our products is sold out!
訳)このデータによれば、私たちの商品は売り切れたことになる!
Thank you Mr. Smith!!
訳)ありがとうございます、スミスさん!!
paper
Paperと言えば「紙」ですが、ここから派生して「資料」という意味にもなります。ただ、他にも「証明書」や「論文」の意味も持っているため、やはりPaperと言われた時にもそれが「資料」を指しているのかは文脈から判断しなければいけませんね。
企画書や提案書などはbriefing paperで通じます。これは「発表資料」とも訳せますね。
source
Sourceというと、「原因」、や「根源」といった意味になりますが、研究に関する一次資料や二次資料といったニュアンスで使いたいならSourceが適切です。その場合、primary sourcesやsecondarysourcesと言います。
よくセットで使われる単語はそのまま決まった言い回しとして覚えてしまった方が早いので、こちらはprimary sourcesと何度も言って覚えてしまいましょう。
file
こちらも日本語になっていますね。ファイルは、記録や書類などを整理してまとめた資料のことを言います。
ちなみに、お医者さんが使うカルテは英語でmedical fileと言ったりもします。カルテはドイツ語なので注意したいですね。
I’m sorry, Let me show his medical file.
訳)すみませんが、ちょっと彼のカルテを見せてもらえませんか?
Alright. Here you are.
訳)了解。どうぞ
resource
Sourceとかなり似た単語ですが、Resourceは教育関連の「資料」に使われるという大きな特徴があります。「学習資料」ならa learning resourceと言いますし、資料室ならresource roomです。
学校で馴染みがあるものならResourceと覚えておくと楽ですね。
information
「資料」は、突き詰めれば「情報」ではありませんか?だからInformationも「資料」と訳せます。何かのデータも情報ですし、「詳細」や「報告」という意味もあります。
会社の内部資料と言いたいのであれば、Internal information from the companyと言います。
document
ドキュメントはパソコン内でよく見る言葉でしょうか。「資料」ですが、日本語としてはどちらかというと「書類」のニュアンスの方が近いですね。
a confidential documentと言えば「機密文書」になります。
handout
Handoutは、学校で配られるプリントという意味で覚えた方もいるでしょう。よって、「資料」の中でも配布するものという意味合いが強くなります。
もしかしたら日頃から、「お手元のハンドアウトをご覧ください」と英語で言っている人もいるかもしれませんね。
「資料」にまつわる英語表現
ここからは、日本語で「資料」と訳せないこともないけれど、別の和訳の方が通じやすい似たような英語を一気にご紹介します。どれも資料と一括で言い表せそうですが、もっと細かく言うなら別の表現が良いはず。よく使う英語をピックアップしたので参考にしてみてくださいね!
- agenda…アジェンダ、課題
- brochure…パンフレット
- contract…契約書
- invoice…請求書
- note…メモ
- order confirmation…発注確認書
- quote, estimate … 見積もり
- report…報告書
まとめ
「資料」と日本語で一言で片付けられるものも、英語で言おうと思うとこんなにもたくさんの単語があったのですね・・・!覚えるのが大変そうですが、基本的にはMaterialさえ覚えておけばあらゆる場面で使えるので安心してください。それぞれの単語には特徴があり、教育に関する資料を特に意味するものもあれば、配るための資料という細かな違いもありました。これを意識しながら使えるようになったなら、もうネイティブの領域です!