会話の中で「いつも」「頻繁に」「ときどき」など、自然に頻度を表していますよね。頻度を伝えながら会話を進めることによって、細かなニュアンスを伝えられるようになります。
日本語で頻度を表す言葉はいくつも種類があるように、英語にも頻度を表す表現が複数あります。頻度を表す英語表現は度合いによっていろいろな使い分け方があるので、理解したうえで使うことが大切です。
そこで今回は、頻度を表す英語表現について解説していきます。ぜひ最後までご覧ください。
頻度は副詞で表す
単語ごとに文法上の形態や機能、意味などを区分けしたものを「品詞」と言いますよね。
名詞や動詞、形容詞、接続詞などが挙げられるでしょう。
その中でも「頻度を表す英語表現」は「副詞」に分類されます。
「副詞」は名詞以外(動詞や形容詞、形容動詞など)を装飾できる役割があります。むずかしく感じるかもしれませんが、頻度を表す英語は副詞に分類されると覚えておきましょう。
頻度を表す英語一覧
頻度を表す英語はたくさんあるのですが、よく使われるものを表にまとめると以下のようになります。
日本語 | 英語 | 頻度 |
いつも | always | 100% |
一般的に
普段は |
generally
usually |
90% |
頻繁に
定期的に いつもではないが |
frequently
not always regularly |
80% |
よく
しばしば |
often | 60-70% |
ときどき | sometimes | 50% |
たまに | occasionally | 30-40% |
まれに
|
rarely
infrequently |
15-20% |
めったにない | seldom
hardly ever almost never |
5-10% |
決してない
一度もない |
never | 0% |
頻度を表す英語をまとめてみましたが、あくまで目安という点に注意しましょう。
というのも、日本語でも「ときどき」「まれに」「たまに」などの表現は人にとって感覚が違いますよね。
英語も同じように、「いつも:always」「決してない:never」の二つ以外は人によって感覚が異なります。つまり、話す人の感覚によって必ずしも上の表のパーセンテージに当てはまるとは限らないのです。
頻度を表す英語の位置
文中で頻度を表す副詞を置く位置は基本的にふたつのパターンとなっています。ただ、助動詞が入った文章の場合は基本のルールが変わるので、一つひとつ解説していきます。
ルール1:一般動詞の前
一般動詞を使った文章の場合、動詞の直前に置くのが基本です。中には文頭に置くケースもありますが、まずは動詞の直前に置くと覚えておくとよいでしょう。
否定形や疑問文の場合でも、位置は変わりません。
わたしは普段8時に起きます。
私は普段8時に起きません。
あなたは普段8時に起きますか?
ルール2:be動詞の後ろ
be動詞とは「am・are・is」のことですが、be動詞を使った文章の場合、動詞の後ろに置くのが基本です。
彼女は普段忙しいです。
彼女は普段忙しくありません。
彼女は普段忙しいですか?
否定形や疑問文の場合でも、位置は変わりません。
例外:助動詞を使った文章
先ほど一般動詞を使った文章の場合、頻度の副詞は動詞の直前に置くのが基本だと解説しました。
しかし、「must」「can」「will」「should」などの助動詞を使った文章の場合、助動詞と一般動詞の間に副詞を置きます。「助動詞→副詞→一般動詞」の順になりますね。
わたしはいつも助けを使うことができます。
頻度を表す英語の例文と注意点を解説
ここでは、頻度を表す副詞の注意点を解説しつつ、例文を紹介します。
「always」
alwaysは「いつも」という意味の定番の表現ですよね。
たとえば、習慣となっている物事に対して使われます。
わたしはいつも7時に起きます。
「usually」「generally」
alwaysの次に頻度の高い副詞が「usually」「generally」です。
「generally」が「一般的に」という意味で用いられるのに対し、「usually」は「普段は」という意味になります。
これのほうが一般的に好まれています。
わたしは普段、朝に散歩をします。
「often」
「しばしば」という意味で60-70%くらいの頻度を表せるのがoftenですが、人によって感覚に幅があります。
また、「very often」とするとoftenよりもやや頻度が多い印象となります。微妙なニュアンスを表現したいとき使える表現です。
彼はしばしばセミナーに行きます。
「sometimes」
日本語でいう「ちょうど半々」といった50%くらいの割合を表現できるのがsometimesです。
sometimesは「ときどき」という意味ですが、最後の “s”がなくなってsometimeになるだけで「いつか」という意味に変わります。間違えないよう注意しましょう。
ときどき電話をください。
いつかまた会いましょう。
「seldom」「hardly ever」「almost never」
「seldom」「hardly ever」「almost never」は使い方に注意しなければならない表現です。
というのも、「seldom」「hardly ever」「almost never」は「めったにない」という否定の意味を持っています。そのため、否定文でこれらの副詞を使うと「二重否定」となり、「めったにない→頻繁にある」と意味が変わってしまうのです。
わたしはめったに肉を食べません。
彼はめったに怒らないです。
「never」
頻度が0%のときに使われるのが「never」です。「決してない」「一度もない」と可能性を強く否定しているニュアンスがあります。
わたしは一度もアメリカに行ったことがないです。
まとめ
いかがでしょうか。
今回は頻度を表す英語表現について解説しました。
頻度を表す英語は「副詞」という品詞であり、文章の中でどの位置に置くかが基本的に決まっています。
ただ、数が多いので一気に覚えるのはむずかしいかもしれません。とくに「頻繁に」「めったにない」などの意味を持つ副詞は複数あるので、少しずつ感覚を掴みましょう。
ぜひ今回の記事を参考に、頻度に関する英語を会話で活用してみてくださいね。