「ESAT-JのパートCって一番難しいって聞いたけど本当ですか?」
「絵を見て英語で話すなんて無理です…」

実際に中学3年生を指導していると、最も不安の声が多いのがESAT-JのパートCです。

パートCは、単語だけや短い答えでは対応が難しい問題です。
しかし、形式とポイントを理解すれば、確実に得点源にできます。

この記事では、

  • パートB・Dとの違い
  • パートCの具体的な内容
  • どんな力が求められているのか

を現場目線でわかりやすく解説します。

ESAT-J パートDとの違い|Cは「決まった流れ」、Dは「自由な意見」

ESAT-J パートDとの違い|Cは「決まった流れ」、Dは「自由な意見」

まず押さえておきたいのが、パートCとパートDの違いです。

パートDの特徴

  • テーマに対して自分の意見を述べる
  • 正解は一つではない
  • 自由度が高い

たとえば”Do you think students should use smartphones at school?”のように、自分の考えを述べます。
文の内容は自由なので、多少文法が乱れても「話し切る」ことが大切です。

パートCの特徴

一方、パートCはまったく性質が異なります。

  • 4コマのイラストを見てストーリーを英語で説明する
  • 絵に沿った内容を言わなければならない

つまり、自由に話せるパートではありません。
絵の内容から大きく外れると、評価に影響します。ここがDとの大きな違いです。

ESAT-J パートBとの違い|Bは1文、Cは複数文

パートBとの違いも重要です。

パートBの特徴

  • 聞かれた質問に答える形式
  • 基本は1文でOK
  • 瞬発力が大事

たとえば”What do you usually do after school?”と聞かれたら、”I usually play soccer.”これで十分です。

パートCの特徴

しかしパートCは、

  • 4コマ全体を説明する
  • 1コマにつき複数文が必要
  • 流れを意識しなければならない

つまり、文章量が圧倒的に多いのです。ここで言葉が止まってしまう生徒が多いのも事実です。

ESAT-J パートCの内容|4コマのナレーション形式

英検4級スピーキングテストの基本情報

ESAT-JのパートCは、4コマのイラストを見て英語でナレーションする問題です。

出題の流れ

  • 4コマのイラストが表示される
  • 準備時間が与えられる
  • その後、録音開始
  • 制限時間内にストーリーを説明する

求められる力

  • 絵の内容を正確に把握する力
  • 時系列で話す力
  • 過去形を使えるかどうか
  • 接続詞を使って話をつなげる力

例えば、

  • 1コマ目:少年が遅刻しそう
  • 2コマ目:走っている
  • 3コマ目:友達にぶつかる
  • 4コマ目:二人で笑う

このような流れを、

Aさん
He was running to school because he was late.
Then he bumped into his friend.
After that, they laughed together.

のように説明できるかが問われます。

パートCは確かに難しく感じますが、実は「型」があります。

ESAT-J パートC 問題|練習用サンプル

【現場教師が解説】ESAT-J パートCとは?4コマナレーションの内容・他パートとの違いを徹底解説

試しに以下の練習問題を解いてみましょう。

【練習問題】

  • 1コマ目:男の子が公園でサッカーをしている
  • 2コマ目:ボールが飛んでいき、女の子に当たりそうになる
  • 3コマ目:男の子が謝る
  • 4コマ目:女の子が笑って一緒にサッカーをする

【モデル例】

Aさん
The boy was playing soccer in the park.
Then the ball flew toward a girl.
He said sorry to her.
After that, they played soccer together.

決して難しくありません。短くても十分に伝わります。
多くの生徒は「長く話さないといけない」と思い込み、沈黙してしまいます。

参照:令和7年度 中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)問題と解答例

ESAT-J パートC対策|本当に効果がある練習法

今年度、対策授業を行なった中3生15名の傾向を見ると、伸びた生徒に共通していたのは次の3点です。

1コマにつき最低2文作る練習

1コマにつき2文作れれば、4コマで8文話せます。それだけで評価は安定します。

時制を徹底する

パートCでは、物語として説明する場合、過去形を使うことが多くなります。

  • was / were
  • played
  • went
  • saw

ここが崩れると評価が落ちます。

「誰が」「何している」を瞬時に言う練習

  • 絵を見て「誰が」「何をしている」を思い浮かべる
  • 主語→動詞の順番で英語にする
  • 写真を見て1枚5秒で2文の日本語を考える

この練習を繰り返した生徒はA評価を取っています。

ESAT-J パートCのコツ|得点を上げる具体テクニック

【保存版】ESAT-J練習問題でスピーキング対策|中3が今すぐ取り組むべき効果的な練習法とは?

  1. 過去形を意識する
    “He come in.” ではなく”He came in.”ここを直すだけで評価が一段上がります。
  2. 接続詞を使う
    Then「そして」
    After that「その後」
    Because「なぜなら」
    So「だから」
    →これだけで流れが自然になります。
  3. 過去進行形を使えると強い
    “He was playing soccer.” “She was crying.”
    →これが言えるとA評価に近づきます。

ESAT-J パートCの評価基準|A評価とB評価の違いを徹底解説

TOEICは解き方で決まる!全パートのコツとスコアアップ戦略を徹底解説

ESAT-JパートCは4コマのイラストを見て物語を英語で話す問題です。同じ内容でも、A評価とB評価では「何が違うのか」。実際の回答例をもとに整理します。

A評価レベルの特徴

A評価の答案は、多少の細かなミスがあっても、文として成立し、最後まで一貫して話せています。

解答例
Last week, I was at the bus station, and then I saw two people with their mobile phones. I think (正しくはthought) they lost (正しくは were lost). They wanted to go to the mountain, so they asked me.I told them how to get there.

この答案のポイントは3つです。

  1. 時制がほぼ過去形で統一されている(was / saw / thought / wanted / asked / told)
  2. 主語+動詞の形が崩れていない(I was / They wanted など)
  3. 話が最後まで完結している。

文法が完璧でなくても、構造が安定していればA評価に届きます。

B評価レベルの特徴

一方、B評価にとどまる答案では、時制や文構造の乱れが目立ちます。

Last week, at the bus station I…I met my friends. We looking (正しくは were looking) for bus…er… they looking for bus not (正しくは they could not ) find it. I wanted help (正しくは to help) because…

この場合、

  1. 「not find」のように動詞が抜けている
  2. 文が途中で終わっている
  3. 言い直しが多く不安定

といった点が減点要素になります。

評価を分けやすいポイントは、主に次の3つです

  • 時制のミスの数
  • 動詞の抜けがあるか
  • 主語+動詞で文を作れているか

今年指導した中3生15名を見ても、A評価を取った生徒は「完璧」だったわけではありません。過去形を意識し、1コマにつき2文以上話し、最後まで話し切る。この基本を守れた生徒がA評価を取っています。
A評価は才能ではなく、型を守った練習の積み重ねで十分狙えます。

参照:中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J YEAR 3)採点基準

まとめ|お決まりの型を知れば怖くない

パートCは、

  • 4コマナレーション形式
  • 過去形が重要
  • 1コマ2文が目安
  • 接続詞で流れを作る

この4点を押さえれば、十分に戦えます。
そして何より、日頃から英語を声に出す環境があるかどうかです。これが最大の差になります。
家庭でスピーキング練習が難しい場合は、Kimini英会話で毎日話す習慣を作ることが近道です。話すことに慣れれば、パートCは怖くありません。