「ほら、英語やって」
そう声をかけると、「今日はやりたくない」「疲れたから明日にする」と返ってくる。
「今日は休ませようかな」と思う気持ちと、「ここで休んだら、そのままやらなくなってしまうかもしれない」という不安。
そんな気持ちで迷った経験がある方も多いのではないでしょうか。
私自身も、娘たちが英語学習を始めた頃は、「少しだけでもやろう」と声をかけたり、「昨日はできたでしょ」と励ましたりしていました。
しかし、気持ちが乗らないまま始めても集中できず、親子ともに後味の悪い時間になってしまうことも少なくありませんでした。
そんな経験を重ねる中で、まずは子どもの気持ちを受け止めることを大切にするようになりました。
ここからは、実際に娘たちとのやり取りの中で続けてきた声かけをご紹介します。
すぐにすべてが変わるわけではありませんが、親子ともに気持ちよく英語を続けるきっかけになればと思います。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 子どもが英語を「やりたくない」と言う裏には、その日の疲れや気持ちが隠れていることが多い。まずは頑張りをねぎらう声かけが効果的。
- 「今日はどうする?」と取り組み方を子ども自身に決めてもらうと、自分から動きやすくなる。親が先にレッスンする姿を見せるのも効果的。
- 「少しだけだから」「早くやって」と急かす言葉は逆効果になりやすい。気持ちを受け止めてから声をかける方が、結果的に続けやすい。
「やりたくない」にも理由がある

子どもが英語をやりたがらないと、「飽きてしまったのかな」「このまま続けても意味がないのでは」と不安になることがあります。
しかし、小学生は学校で勉強をし、友達と遊び、習い事にも通うなど、毎日たくさんのエネルギーを使っています。
娘たちも、学校行事があった日やクラブ活動が長引いた日は、帰宅するとソファに座ったまま動かなかったり、「今日は休みたい」と一言だけ伝えてきたりすることがありました。
以前の私は、「少しだけでいいからやった方がいい」と考え、何とか机に向かわせようとしていました。
ところが、気持ちが乗らないまま始めても集中できず、お互いに嫌な気持ちになってしまうことも少なくありませんでした。
そんな経験を通して感じたのは、「やりたくない」という言葉の裏には、その日の疲れや気持ちが隠れていることが多いということです。
だからこそ、「やる気を出させよう」とするよりも、「今日は疲れたんだね」と気持ちを受け止めることから始めるようになりました。
すると、「今日は少しだけならやる」と自分から教材を開く日が少しずつ増えていきました。
わが家で実際に使っていた声かけ

特別な言葉をかけるようになったわけではありません。
少し言い方を変えただけですが、娘たちの反応は少しずつ変わっていきました。
「疲れたね」「頑張ったね」
最初の頃は、「5分だけやろう」「終わったら遊ぼう」と、勉強を始める方向へ話を進めようとしていました。
しかし、それでは「やりたくない」の一点張りで終わってしまうことがほとんどでした。
そこで最初にかける言葉を変えてみました。
「学校疲れたね」
「今日も頑張ったね」
まず「お疲れさま」という気持ちを伝えることを意識したのです。
大人でも、仕事から帰ってきてすぐに次のことを頼まれたら、「少し休みたい」と思うことがあります。
子どもだって、一息つきたい気持ちは同じです。
まずは、その日の頑張りを受け止めることが大切なのだと気づきました。
すると長女は、「今日は体育が暑かった」「係の仕事が大変だった」と、その日の出来事を話してくれるようになりました。
話し終える頃には、「じゃあ英語やろうかな」と自分から教材を取りに行くこともありました。
英語を嫌がっていたのではなく、まずは頑張った一日を認めてもらいたかったのだと気づかされた出来事でした。
「今日はどうする?」「いつもより減らそうか?」
私が「今日はこれをやるよ」と決めてしまうことが多くありました。
気持ちが乗らない日は、「やりたくない」と返ってきて終わってしまうことも少なくありませんでした。
そこで、やるかどうかを決めるのではなく、どう取り組むかを娘自身に決めてもらうようにしました。
「今日はどうする?」
「いつもより減らそうか?」
そんなふうに聞くと、
「今日は単語だけ。」
「読むだけならできる。」
と、自分で選ぶことが増えていきました。
もちろん、「今日はやめておく」という日もあります。
それでも、自分で決めた日は気持ちを切り替えやすいのか、「単語だけ」と言って始めたのに、そのまま最後まで取り組むこともありました。
娘が、「今日はここまでならできる」と自分で決めた日は、無理に促した日よりも表情がずっと軽く見えました。
「ママが先にレッスンしてくるね」
わが家では、家族みんなでオンライン英会話に取り組んでいます。
レッスンには私が仕事で使っているパソコンを使うことが多いため、疲れてやる気が出ない日は、あえてこんな言葉をかけていました。
「じゃあ、ママが先にレッスンしてくるね」
「先にパソコン使わせてもらうね」
すると、その様子を見ていた長女が、「じゃあ次は私がやる」と自然に続くことが何度もありました。
もちろん、毎回そうなるわけではありません。
そのままやらない日もあります。
それでも、「早くやりなさい」と急かすより、私が普段どおりレッスンを受ける姿を見せることで、子ども自身が「次はやろうかな」と動き出すことのほうが多かったように感じています。
子どもは親の言葉だけでなく、行動もよく見ているのだと実感しました。
うまくいかなかった声かけ

「この言い方はよかった」と感じることがある一方で、「逆効果だったかもしれない」と振り返る声かけもありました。
私も毎回うまく声をかけられるわけではありません。
疲れている日は余裕がなくなり、思わず急かしてしまうこともあります。
だからこそ、その都度振り返りながら、娘たちに合う関わり方を今も試行錯誤しています。
その中で、できるだけ言わないように意識している言葉があります。
「ほんの少しだけだよ」
以前の私は、
「ほんの少しだけだから。」
「5分で終わるよ。」
とよく声をかけていました。
励ましているつもりでしたが、子どもにとっての「少し」と、私が思う「少し」は違います。
親は5分のつもりでも、疲れている子どもには長く感じることがあります。
そのため、「少しだから」と決めつけるのではなく、「今日はどれくらいならできそう?」と本人に聞くようになりました。
子どもの感覚を尊重するほうが、結果的に自分から取り組みやすくなることが多かったように感じています。
「いいから早くやって」
私は、子どもの話を途中で終わらせ、とにかくすぐに始めることを優先していました。
「今日はすごい疲れた。」
「学校で嫌なことがあって……。」
と話し始めても、
「いいから早くやって。」
「終わってから話そう。」
と言ってしまうことがありました。
時間に余裕がない日もありますが、気持ちを受け止めてもらえないまま始めた勉強は、親子ともに良い時間にはなりませんでした。
わが家では、まず話を聞いてから「今日はどうする?」と声をかけたほうが、結果的に自分から教材を開くことが多かったように感じています。
続けるために必要なこと
娘たちと英語学習を続ける中で気づいたのは、毎日やる気いっぱいで取り組めるわけではない、ということです。
疲れている日や気持ちが乗らない日があるのは、ごく自然なことだと思います。
だからこそ、そんな日に無理に進めるのではなく、その日の様子に合わせて声をかけたり、取り組み方を変えたりしながら続けることを大切にしています。
英語は短期間で結果が出るものではありません。
一日一日の学習量にこだわるよりも、「今日は無理でも、またやってみよう」と思えることが、長く続ける力になるのだと思います。
まとめ|子どもが前を向ける一言を積み重ねよう
子どもが英語をやりたがらない日は、どの家庭にもあるものです。
そんな日は、「どうしたらやらせられるか」ではなく、「どんな言葉なら次につながるだろう」という視点で声をかけるようになってから、わが家の雰囲気は少しずつ変わっていきました。
「学校疲れたね」「今日も頑張ったね」と一日をねぎらうこと。
「今日はどうする?」と子ども自身に選んでもらうこと。
そして、ときには親が先に取り組む姿を見せること。
どれも特別な方法ではありませんが、子どもが「やってみようかな」と思える小さなきっかけになっていました。
子どもの気持ちに寄り添う一言は、すぐに結果が出る魔法の言葉ではありません。
それでも、その積み重ねが、「今日はやってみようかな」と思える気持ちを育み、英語を続ける力につながっていくのではないかと感じています。
