「子どもには英語を学ばせたい。でも、自分は英語が苦手だから、何もしてあげられない。」
そんな不安を抱えている保護者の方も多いのではないでしょうか。
私も、子どもの英語学習を続ける中で、「親はどこまで関わるべきなのだろう」と迷うことが何度もありました。
しかし、わが家で子どもたちの様子を見ていると、英語が得意かどうかよりも、「どんな関わり方をするか」のほうが大切なのではないかと感じる場面が増えてきました。
今回は、親が英語を話せなくても家庭でできる関わり方について、わが家の体験を交えながらお伝えします。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 親が英語を教える必要はなく、子どもの話をじっくり聞く関わり方の方が大切。「教える側」に回ると子どもは話しづらくなることがある。
- 子どもは相手によって話し方を変える。答えを確認してくる相手には身構え、楽しそうに聞いてくれる相手には自分から進んで話したくなる。
- 大切なのは英語が得意かどうかではなく、子どもが安心して話せる相手でいること。成長を一緒に喜ぶ姿勢が、子どものやる気につながる。
教えるより大切なこと

子どもの英語学習を見守る中で、「親も何か教えたほうがいいのでは」と思うことはありませんか。
私自身も、学習を始めた頃はそう考えていました。
ただ、今振り返ると、子どもに必要だったのは「しっかり教えてくれる親」ではなく、「じっくりと話を聞いてくれる親」だったのだと思います。
つい先生になっていた
子どもと一緒に英語を楽しもうと思って始めたはずなのに、気づけば私は「教える側」になっていました。
レッスンが終わると、
「今日習った単語は覚えている?」
「その発音はこうだよ」
「先生は何て言っていたの?」
そんなふうに、つい確認したり、教えたりしてしまっていたのです。
最初は子どもと同じ目線で、一緒に英語を楽しむつもりでした。
しかし、学習が進むにつれて、「せっかくならもっと知ってほしい」「ここは今のうちに直してあげたほうがいいかもしれない」という気持ちが少しずつ強くなっていきました。
間違いに気づくと直したくなる。知らない単語があれば教えたくなる。
親としては自然なことですが、そのたびに「この関わり方でいいのだろうか」と迷いもありました。
「教えること」と「話を聞くこと」のバランスを、どう取ればいいのか。
それが当時の私の悩みでした。
関わり方を変えた
そんな毎日を繰り返すうちに、ふと考えました。
「もし自分が毎回こんなふうに答え合わせをされたら、英語は楽しいだろうか」
きっと私なら、「また間違えたらどうしよう」と思い、だんだん話したくなくなってしまいます。
子どもには英語を好きになってほしいと思っているのに、私の関わり方がその気持ちを遠ざけているかもしれない。
そう考えると、このままではよくないと感じました。
そこで、「私ならどうしてもらえたらうれしいだろう」「娘は今、何を求めているのだろう」と考えながら、日頃の関わり方を少し見直してみることにしました。
英語について話してくれたときは、すぐに教えたり正したりするのではなく、
「今日はどんなことをしたの?」
「何について話したの?」
と、まず娘の話を聞くことを意識するようにしました。
すると、英語に関する出来事を以前より楽しそうに話してくれるようになりました。
子どもが話したくなる関わり方

子どもの話を聞くことを意識するようになってから、娘の様子を改めて見ていると、あることに気づきました。
英語について話をするとき、相手によって娘の表情や話し方が変わっていたのです。
ママには「教えて!」
娘は英語でわからないことがあると、私のところへやってきます。
「この単語ってどういう意味?」
「これで合ってる?」
「なんて読むの?」
そんなふうに、答えが知りたいときは私を頼ってくれることが多くあります。
ただ、そのやり取りの中で、娘からよく言われる言葉があります。
「ママって、時々すごい冷たいよね」
もちろん、冷たく接しているつもりはありません。
「どうしてそう思ったの?」
「もう少し考えてみよう」
「ヒントはここにあるよ」
娘が自分で考えられるように、そんな声かけを意識しているつもりでした。
ところが、そんな私の返事に対して、娘からは
「はー、そうじゃないんだけど」
「すぐそうやって言うよね」
と、少しあきれたように返されることがあります。
その一言を聞くたびに、「ああ、また先生みたいになってしまった」と反省します。
英語を教えたい、考える力も育てたいという思いが強くなるほど、私は無意識のうちに答えへ導こうとしてしまいます。
でも、娘が求めていたのは、いつも答えやヒントではなかったのかもしれません。
ただ「今日ね」と話を聞いてほしいだけのときもある。
そのことに気づいてからは、すぐに答えを返すのではなく、娘が何を伝えたいのかを考えるようになりました。
パパには「聞いて!」
一方で、夫とのやり取りを見ていると、会話の雰囲気は、私とのやり取りとは少し違っていました。
夫は英語が得意ではありません。
実は、娘と同じオンライン英会話を受講しています。
わからないことを一緒に考えたり、夫が知っていることを伝えたりする場面もあります。
ただ、私のように「正しく言えているか」「覚えられているか」と確認することはありません。
その代わり、
「へぇ、そうなんだ」
「すごいね!さすが!」
「えー!知らなかった!」
と、娘の話をそのまま楽しそうに聞いています。
すると娘も、
「今日ね、英語の授業でね…」
「クリスティーナ先生に褒められた!」
「パパ、この意味知ってる?」
と、うれしそうに次々と話し始めます。
「知ってる?」と聞きながらも、どこか得意げで、「教えてあげたい」という気持ちが伝わってきます。
ときには「どっちが英単語をたくさん知っているか勝負しよう!」と、単語対決や発音対決が始まることもあります。
不思議なことに、こうしたやり取りは私とはほとんどしません。
私には「教えて!」と答えを求める一方で、夫とは、親子でありながら、一緒に楽しむ仲間のような感覚で英語に触れているように見えるのです。
その姿を見ていると、英語が得意かどうかよりも、「一緒に楽しめる相手」であることのほうが大切なのではないかと思うようになりました。
英語が得意ではないからこそ、「教えなければ」と構えすぎず、子どもの発見や成長を素直に楽しめる。
そんな関わり方が、娘にとっては「もっと話したい」と思える安心感につながっているのかもしれません。
親にできること

こうした経験を重ねる中で、親だからこそできることが少しずつ見えてきました。
それは、親が英語を教えられるかどうかよりも、子どもが安心して話せる相手でいられるかどうかのほうが大切だということです。
英語学習をしていると、「ちゃんと覚えているかな」「間違っていたら教えたほうがいいかな」と思う場面はたくさんあります。
私も以前は、その気持ちが強く、つい教えることを優先していました。
でも今は、教えることよりも、子どもが自分から話したくなる時間を大切にしたいと思っています。
「今日はどんなことがあったの?」
「それでどうなったの?」
「すごいね!やったね!」
そんな何気ない会話の積み重ねが、子どもにとって英語を楽しむきっかけになっているように感じます。
また、「できたね」「頑張ったね」と、小さな成長を一緒に喜ぶことも大切にしています。
以前は結果ばかりに目が向きがちでしたが、今は英語について楽しそうに話してくれることや、「聞いて!」と声をかけてくれること自体が成長なのだと感じるようになりました。
親は英語の先生である必要はありません。
教えることよりも、子どもが「話したい」「聞いてほしい」と思える相手でいること。そして、その成長を一緒に喜ぶこと。
わが家での経験を通して、それこそが家庭だからこそできる英語学習のサポートなのだと感じています。
まとめ|親は先生じゃなくていい
親は、英語を教えられなくても大丈夫です。
子どもにとって大切なのは、わからないことを教えてくれる人であることだけではありません。
「聞いて!」という声に耳を傾け、一緒に笑ったり、成長を喜んだりすることも、家庭だからこそできる大切なサポートです。
英語が苦手だからといって、「何もしてあげられない」と気負う必要はないのです。
すべてを教えようとしなくても、子どもが安心して話せる相手でいることは、どの家庭でも今日から始められます。
親らしい関わり方で、お子さんの小さな変化や成長を一緒に喜んであげてください。
その積み重ねが、子どもにとって英語を前向きに楽しむ力になっていくのかもしれません。
