オーストラリアカナダは、どちらも日本人に人気の留学先です。

英語圏で、自然が豊かで、働きながら滞在しやすい。

でも共通点が多いからこそ、「どちらを選べばよいのか」で悩みやすいです。

私はオーストラリアのブリスベンと、カナダのバンクーバーに滞在した経験があります。

そこでこの記事では、国ごとの違いとオススメの選び方を紹介します。

どちらに留学するか迷っている人は、ぜひ参考にしてください。

※ビザについては2026年時点の傾向としてまとめます。渡航前は必ず公式情報を確認してください。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • オーストラリアとカナダは多文化・自然・就労機会など共通点が多いが、気候やビザ制度は大きく異なる。
  • オーストラリアは陽気で開放的な雰囲気と温暖な気候が特徴で、カナダは礼儀正しく落ち着いた雰囲気と癖の少ない英語が特徴。
  • 留学先は「目的」または「フィーリング」で選び、気候や就労ビザのルールは後から必ず確認するのが後悔しないコツ。

両国の留学の特徴、共通点

両国の留学の特徴、共通点

まず最初に、両国の留学の特徴と共通点をまとめます。

多文化共生社会

オーストラリアもカナダも、移民を長く受け入れてきた多民族社会です。

街を歩けば、さまざまな国出身の人と自然に出会えます。

レストランも多国籍で、アジア、中東、ヨーロッパ、中南米の料理を日常的に楽しめます。

暮らしていて強く感じるのは、「見た目で国籍を判断できない」ことです。

アジア系に見えても現地で生まれ育った人は珍しくありません。

留学生として浮くというより、自分もその多様さの一部に入っていく感覚に近いです。

大自然に圧倒される

両国とも、都市のすぐ近くに大きな自然があります。

山、海、川、国立公園。ハイキング、カヤッキング、キャンプなど、体を動かす選択肢が多いです。

自然が好きな人には、どちらも向いている留学環境です。

週末の過ごし方が「室内」だけで終わらないのは、両国に共通する魅力だと思います。

英語や専門スキルを学ぶのに良い環境

語学学校、大学、カレッジ、専門課程の選択肢が多いのも共通点です。

留学生の受け入れ実績もあり、英語を伸ばしたい人も、専門スキルを身につけたい人も学校が見つけやすいです。

「英語圏で学びたい」という目的だけなら、どちらでも環境は整っています。

就労の機会に恵まれている

ワーキングホリデーや学生ビザ、就労につながるビザの種類が比較的多い点も共通しています。

国によって条件は違いますが、他の英語圏と比べると「学びながら働く」「働きながら滞在する」選択肢が見つけやすいのが魅力です。

ただし、取りやすさは年度によって変わります。

2026年時点でも、カナダのワーホリビザは定員と抽選の影響が大きく、オーストラリアでも審査のペースに変化が見られました。

共通しているのは「働ける道がある」ことであり、「今すぐ誰でも簡単」ではありません。

オーストラリアとカナダ留学で異なる点

オーストラリアとカナダ留学で異なる点

次に、オーストラリアとカナダ留学で異なる点を見ていきましょう。

気候

都市によって差はありますが、大枠ではオーストラリアは温暖、カナダは涼しい国です。

筆者が滞在したブリスベンは、年中温暖で外に出るのが快適でした。

冬でも日本の厳しい寒さとは違い、外出のハードルが低いです。

バンクーバーはカナダの中では温暖な部類ですが、夏は日本の夏より涼しく過ごしやすい一方、冬は曇りや雨(時々、雪)が続きます。

日照時間が短く、気分まで沈みやすく感じる人もいて、冬になるとビタミンDのサプリを摂取する人をたくさん見ました。

寒さより暗さに弱い人は、カナダの冬を甘く見ないほうがよいです。

逆に、日本の蒸し暑い夏が苦手な人には、バンクーバーの夏は楽に感じやすいです。

ビザのルール

ビザのルールは当然ながら違います。ここでは2026年時点の傾向だけを簡潔にまとめます。

カナダ

通常のワーキングホリデーに加えて、RO(Recognized Organization)を通じたワーキングホリデーの枠があります。

通常のワーホリは定員があり抽選の要素が強い一方、ROは別ルートで滞在を延ばしたい人が検討しやすい制度(倍率は高い)。

また、カレッジなどのプログラムに実習が組み込まれたCo-opがあり、学びと就労をセットにしやすいのが大きな特徴です。

語学学校だけの学生ビザでは働けないことが多い点には留意が必要です。

オーストラリア

日本人がよく使うのは、学生ビザとワーキングホリデービザです。

2026年時点では、ワーホリは原則1年で、同一雇用主のもとでの就労に期間制限があり、就学も最長4ヶ月程度まで、という整理が一般的でした。

指定の地方労働などの条件を満たすと、2年目・3年目につながる仕組みがある点はオーストラリアらしい特徴です。

学生ビザでは、学期中の就労時間に上限がある一方、休暇中は働きやすい運用が見られます。

卒業後に一定期間働けるビザや、雇用主スポンサーの就労ビザなど、学びの先につながる道もあります。

どちらが取りやすい?

どちらがビザを取りやすいかは、その年の定員、審査速度、自分の年齢や目的で変わります。

制度名で決めるより、「今の自分の目的に、今のルールが合うか」で見たほうが安全です。

人の雰囲気

どちらもフレンドリーですが、個人的には「心地よい距離感」に違いを感じました。

オーストラリア

陽気でおおらか。初対面でも一気に距離が縮まるフレンドリーさがあります。

「メイト」と呼び合うような気さくな文化があり、週末はビーチやBBQなどアウトドアを楽しむ人が多めです。

自分の意見をストレートに伝える人が多く、日本の「空気を読む」文化から離れて伸び伸び過ごせる快適さがあります。

仕事よりもプライベートや個人の時間を大切にする空気が根付いているのも特徴です。

カナダ

礼儀正しく落ち着いた穏やかさがあります。

多様性に慣れている街が多く、相手の背景を尊重しながら丁寧に関わってくれる印象です。

日本人のように“sorry”を自然に口にするような気遣いがあり、適度なプライベートの距離感を保ちながら付き合えます。

オーストラリアほどの賑やかさはありませんが、自分のペースを崩さずに人と付き合いたい人にはとても過ごしやすい環境です。

賑やかさや開放感を求めるならオーストラリア、丁寧で適度な距離感を求めるならカナダが合いやすいと思います。

話される英語

オーストラリアは、特に地方に行くほどオージーなまりの強い英語が話されます。

独特の発音や省略が多く、最初は聞き取りに時間がかかる人もいます。

都市部でも「教科書の英語」とは違う響きを感じやすいかもしれません。

カナダは、癖の少ない英語を話す人が多いです。

アメリカ英語に近く、日本で学んできた発音に寄せやすいので、最初の数週間で耳が慣れやすい、というのが私の感想です。

英語を伸ばすこと自体はどちらでもできます。

差は「最初に聞き取れるかどうか」に出やすいです。

オススメの留学先の選び方

オススメの留学先の選び方

ここではオススメの留学先の選び方を紹介しますが、正解は一つではありません。

いずれにしても、決め方を先に決めると、迷いが減ります。

留学の目的に合わせて選ぶ

大切なのは、自分が何を達成したいかです。

英語を伸ばしたいのか、専門科目を学びたいのか、稼ぎたいのか、憧れの都市で暮らしたいのか。

目的がぼんやりしていると、両国の共通点ばかりが目について決められません。

達成したいことを先にはっきりさせてから、それが実現しやすい国や都市を選ぶほうがよいです。

例えば学びを仕事につなげたいならカナダのCo-opは検討しやすいですし、暖かい場所で動き回りたいならオーストラリアの都市が合うかもしれません。

「好きか嫌いか」感覚で選んでもOK

細かく考えるのが苦手なら、フィーリングで決めるのも一つの方法です。

動画やSNS、留学体験談をつい何度も見返してしまうのは、自分の興味の表れです。

論理で正解を出すより、住んでみたい気持ちが続く街を選んだほうが、現地でも動きやすいことがあります。

ただし、雰囲気だけで決めたあとも、気候とビザだけは後から確認したほうがよいです。

好きな街でも、冬の暗さや就労ルールが自分に合わないと、毎日がつらくなります。

虫が苦手ならカナダ、寒さが苦手ならオーストラリア

よく言われることですが、オーストラリアは温暖なぶん虫が多いです。

近年はハエが話題になることもあり、ゴキブリやクモも日常的に見ます。

カナダにも虫はいますが、寒い時期はあまり見なくなるので、虫が苦手な人はカナダのほうが気が楽かもしれません。

都市や住居の状態でも差は出ます。それでも「暖かい国は虫も多い」という感覚は、オーストラリアではあながち間違いではありません。

寒さが苦手な人、冬に外へ出られなくなるのが不安な人には、温暖なオーストラリアの都市が向いています。

カナダでもバンクーバーは温暖なほうですが、長い雨と日照不足は寒さとは別の負担になります。

まとめ

オーストラリアとカナダは、多文化な環境や豊かな自然、学んで働ける選択肢など、留学先としての魅力を多く分け合っています。

だからこそ迷ったときは、気候や人の雰囲気、就労ビザのルールといった「日々のリアルな暮らしに関わる違い」に目を向けるのが近道です。

目的からロジカルに決めるのも、直感で「ここに行きたい」と感じた街を選ぶのも、どちらも立派な決め手になります。

自分が心地よく過ごせる空気感や、どうしても譲れない条件を手がかりに、後悔のない一歩を踏み出してくださいね。

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Megumi 英語学習ライター / English Learning Writer
TOEIC950点・英検準1級・IELTS6.5を独学で取得。留学経験や講師・英文事務の実務経験を活かし、英語学習や資格対策に関する情報を発信している。