子どもが小さいうちは、親が手をかけるのが当たり前でした。
学習する教材を用意したり、時間になったら声をかけたり、分からないことがあればすぐに教えたり。
英語学習でも、親が一緒に取り組むことで、子どもが進めやすいようにしてきました。
ところが、子どもが成長してくると、いつまでも同じ関わり方ではいられません。
自分で考えたり、失敗したり、困ったときに助けを求めたりする経験も必要になってきます。
そこでわが家では、低学年の頃と高学年になってからで、英語の進め方や親の関わり方を少しずつ変えてきました。
今回は、その中でも特に大きかった3つの変化を、実際の失敗や子どもの言葉とともに振り返ります。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 「一緒にやる」から「任せてみる」への変化では、学習をスマートフォンごと任せてもうまくいかず、任せることと放っておくことは違うと気づいた。
- 「できるようにする」から「フォローする」への変化では、自分で立てた計画が崩れても親からは口を出さず、本人が助けを求めるまで待つようにした。
- 「すぐに教える」から「待ってみる」への変化では、英検対策で答えをすぐ教えず考える時間を作ったことで、長女が自分で考えを組み立てて答えを絞れるようになった。
「一緒にやる」から「任せてみる」へ

長女が小学2年生くらいまでは、本当に何でもかんでも私が準備していました。
学校の宿題も、通信教材も、長期休みの学習も、まず私が「今日はこれ」と決める。
いつも勉強していたダイニングテーブルを整えて、教材を出して、
「そろそろやるよ」
「これ出して」
「次はこれね」
と何度も声をかける。
私自身は、子どもの勉強をしっかり見ているつもりでした。
それが小学3、4年生頃になると、長女から少しずつ変化が出てきました。
「自分でやっとくから」
「2階でやってこようかな」
そう言われると、「もう私が全部準備しなくてもいいのかも…」と思うようになりました。
「音楽を聴きながらやりたい、流しておくだけだから」
家族で使っているスマートフォンを長女に渡し、思い切って学習のことを丸ごと任せてみました。
ところが、1時間以上経っても2階から降りてきません。
様子を見に部屋へ行ってみると、流行りの動画を見たり、なんとなく音楽アプリをスクロールしたりしています。
もちろん、学習はほとんど進んでいませんでした。
「自分でやる」と言ったから任せたのに、スマートフォンに夢中になっていただけ。
想定内といえば想定内ですが、やはり思っていたようにはいきませんでした。
私は、「やっぱりまだ無理なのかな」とも思いました。
でも同時に、10歳前後の子どもに、いきなり大人と同じような自己管理を求めるのも違うのかもしれない、と考えるようになりました。
任せることと、放っておくことは同じではありません。
一人でやってみる機会をつくりながら、少しずつ自分で進めてもらうことにしました。
「できるようにする」から「フォローする」へ

次に変えたのは、できるようになるまで親が整えるのではなく、できなかったときにフォローするという考え方です。
特にそれを実感したのが、長女が小学4年生の夏休みでした。
以前は、私と一緒に「この日はこれをする」と予定を立てていました。
ところが4年生になった頃、長女から、
「計画くらい自分でできるし」
「スケジュールアプリを使いたい」
と言われました。
本人がそう言うなら、一度任せてみようと思い、夏休みの学習計画を自分で作ってもらうことにしました。
アプリなら予定の変更も簡単です。
何より、自分から「できる」と言っているのだから、今度こそ自分で管理できるかもしれないと期待していました。
ところが、8月上旬になる頃には、予定通りに進まなくなりました。
やるはずだったことが残り、計画が崩れ、だんだんアプリも触らなくなっていきました。
目の前で予定が崩れていくので、私は何度も口を出したくなりました。
「これ、やったほうがいいんじゃない?」
「予定、変えたら?」
一言言ってしまえば早いですが、今回は、長女から助けを求めてくるまで、できるだけ待ってみることにしました。
正直、かなりもどかしかったです。
「もう言ってしまおう」と思うこともありました。
それでも、すぐには手を出さずにいました。
しばらくして、長女から、
「実は全然できてない」
「ママ一緒に考えて」
と言われました。
そのときは、少しほっとしました。
自分で計画を立ててみたけれど、うまくいかなかった。
そこで初めて、助けを求めてきたのです。
この経験から、子どもが「できる」と言ったときに、親が思うような結果まで求めなくてもいいのだと思うようになりました。
親が最初から「こうすればできるよ」と整えてしまえば、失敗することはありません。
でも、それでは「できなかったとき、どうすればいいか」を考える機会もなくなってしまいます。
だから今は、「できるようにする」ことだけを目指すのではなく、「できなかったらフォローする」という関わり方も大切にしています。
「すぐに教える」から「待ってみる」へ

3つ目は、英検4級の勉強をしていたときに強く感じたことです。
英検4級では、中学2年生程度の文法も出てきます。
小学5年生だった長女にとっては、少し難しい内容もありました。
最初は分からなくて当然です。
間違えることもあります。
そんなとき、親が答えを教えれば、その問題はすぐに終わります。
「これはこうだよ」と説明すれば、長女も先に進めます。
でも、それで本当に身につくのだろうか。
もし同じような問題が試験中に出てきたら、私は隣にいません。
自分で考えて答えを出す必要があります。
そこで、すぐに答えを教えず、考える時間をつくるようにしました。
「全然わかんない!」
「いいから教えてよ!」
「なんで答え言ってくれないの?」
「ほんとに冷たいよね」
何度言われたかわかりません。
それでも、待ちました。
8か月ほど4級対策を続け、過去問に取り組むようになった頃のことです。
長女が、わからない問題を前にして、こんなふうに話し始めました。
「これ、わからなかった」
「ママは絶対教えてくれないからさー、自分で考えてみたんだけど」
「これとこれに絞ってみた、これが過去の話だから」
「この2つは消去法で無しで…多分こっちな気がする」
「でもなぜなのかわからない…合ってる?」
その時点で、私はもう100点満点だと思いました。
「そうそう、正解かどうかよりも、そこが大事!」
「ここまで自分で考えたの、素晴らしいよ」
そう伝えてから、一緒に答えを確認しました。
正解しているときもあれば、間違っているときもありました。
それでも、自分で考えて答えを絞ろうとする姿は、それまでとは違っていました。
以前なら、「わからない」と言われた瞬間に説明していたと思います。
「答えを教えない」というだけでは、ただ突き放しているようにも見えます。
だからこそ、考えている間は少し距離を持ちつつそばにいて、困ったときに助ける。
今は、そんな関わり方を意識しています。
低学年では、まだ一緒に取り組む
一方で、小学2年生の次女には、まだ同じようにはできません。
わからないことがあると、すぐに、
「わかんない!」
「ママ来て!」
と呼びます。
考える前に呼んでくることも少なくありません。
そんな次女に、「まず自分で考えて」と言って、いきなり一人でやらせる必要はないと思っています。
長女も、低学年の頃は私が準備をして、声をかけて、一緒に取り組んでいました。
そこから少しずつ、「自分でやってみる」時期が来ました。
姉妹で同じように英語を続けていても、年齢によってできることは違います。
その時期の子どもに合わせて、親の関わり方も変えていくようになりました。
まとめ|どこまで任せるか、親も迷いながら
高学年になると、「もうこれくらい、自分でできるでしょ」と思うことがあります。
私も何度も思いました。
でも、実際に任せてみると、うまくいかないこともあります。
だからといって、すべて親がやり続けるのでもありません。
少しずつ任せて、困ったときにはフォローする。
「ここは任せて大丈夫かな」「もう少し手を出したほうがいいかな」と迷いながら、子どもの様子を見ています。
子どもの成長に合わせて、親の関わり方も変えていく。
そのちょうどいい距離を、私自身もまだ探している途中です。
「親が手を離す」ことをゴールにするのではなく、その時々の子どもに合わせて、手を添えたり離したりする。
そんな関わり方を、これからも試していきたいと思います。
