英語のテストというと、単語や文法、長文読解など、「読む」「書く」問題を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
最近では学校の授業でも英語を話す機会が増え、スピーキングテストが行われることもあります。
わが家には、中学生と高校生の息子がいます。二人とも、英語を読んだり書いたりすることに比べると、話すことには少し苦手意識があるようです。
とくに、何を聞かれるのか分からない場面では、知っている英語でもすぐに言葉が出てこないことがありました。
今回は、学校のスピーキングテストに向けて、わが家で意識してきたことや、家庭でも取り入れやすい練習についてお伝えします。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- 教科書の音読が基本の練習になる。すでに習った単語や文法を使うため、新しい教材がなくても家庭で始めやすい。
- 身近な質問への一文回答から始めるのが効果的。「今日何をした?」など簡単な質問を通じて、聞かれたことに答える力を少しずつ養える。
- 正しさより「伝えようとする姿勢」が大切。録音での確認やオンライン英会話も取り入れ、間違いを恐れず話す経験を積むことがテスト対策につながる。
スピーキングでは「やり取り」と「発表」の力が求められる

文部科学省の中学校学習指導要領では、英語について、次の5つの領域に分けて目標が設定されています。
- 聞くこと
- 読むこと
- 話すこと[やり取り]
- 話すこと[発表]
- 書くこと
この中で注目したいのが、「話すこと」が「やり取り」と「発表」の2つに分けられていることです。
「やり取り」は、相手の話を聞いて質問に答えたり、自分から質問したりすること。
「発表」は、自分の考えや気持ち、身近な出来事などについて、ある程度まとまった内容を話すことです。
学校によってスピーキングテストの方法は異なりますが、教科書の英文を読むだけでなく、質問されたことに答えたり、自分の考えを英語で伝えたりすることも求められます。
そのため、英文を覚えるだけではなく、「聞かれたことに合わせて、自分の知っている英語で答える」練習も必要です。
とはいえ、家庭でスピーキングの練習をしようと思っても、何から始めればよいのか迷うことも。
そこで、スピーキングテストの対策として、わが家で取り入れてきたことをご紹介します。
まずは教科書の英文を声に出して読む
家庭で取り入れやすいのが、教科書の音読です。
黙って読んでいると分かっているつもりでも、実際に声に出してみると、読みづらい単語や、途中で止まってしまう文章が見つかることがあります。
わが家でも、英語のテスト勉強というと、以前は単語を書いて覚えたり、問題集を解いたりすることが中心でした。
ただ、スピーキングでは、頭の中で分かっていても、声に出せなければ相手には伝わりません。
教科書の本文なら、学校ですでに習った単語や文法が使われています。新しい教材を用意しなくても始められるので、家庭でも取り入れやすいと思います。
教科書のQRコードなどから音声を聞ける場合は、まず英語を聞き、そのあとにまねして読むのがおすすめ。
文字を見ながら読むだけでなく、実際の音を確認してから声に出すことで、より練習しやすくなります。
身近なことを英語で表現してみる
次男は、英語で話をする場面になると、「何を聞かれるのか分からない」「すぐに答えられないかもしれない」と身構えてしまい、知っている表現でもなかなか口から出てこないことがよくありました。
そこでわが家では、「今日何をした?」「週末はどこへ行った?」など、普段の出来事について英語で質問するようにしていました。
難しい答えが必要なわけではありません。
家族で外食した日なら、
“I went to a restaurant with my family.”
くらいのシンプルな英文で十分。
慣れてきたら、「何を食べた?」「楽しかった?」と質問を一つ増やしてみます。
最初から長く話そうとするのではなく、まず一文を口に出す。
そこから少しずつやり取りを続けていくことで、聞かれたことに合わせて答える練習にもなると感じています。
正しい英語より「伝えようとする」ことを大切にする

次男は兄の悪事を私にこっそり告げ口するとき、英語で伝えようとすることがあります。
次男の英語の告げ口はたとえば、こんな感じです。
“He always watched YouTube today and didn’t study at all.”
習慣を表す“always”は、“today”とは一緒に使わないので、実はこの文、英語としては少し不自然。
でも、意味は十分伝わります。
長男は一日中YouTubeばかりで、まったく勉強しなかったのですね……。
もちろん、兄のほうが英語ができるので、実際には告げ口はバレているのですが、それでも次男は、自分が知っている単語や表現をつなげながら、何とか伝えようとしていました。
こうした姿を見ていると、最初から正しい英文を話そうとするより、「これを英語で伝えてみよう」と思って口に出すことも大切なのだと感じます。
スピーキングテストでは、分からない単語が出てくることもあるでしょう。
そんなときに、知っている単語に置き換えたり、短い文をいくつかつないだりして伝える練習はきっと役に立つはずです。
自分の英語を録音して聞いてみる
スマートフォンなどで、自分が話している英語を録音してみるのも一つの方法です。
次男が英会話教室に通っていたころ、レッスンで行われる単語テストをさぼってしまうことが続いた時期がありました。
そこで先生から課されたのが、その日に習った新出単語を自宅で発音し、録音したものを毎回送ること。
当時は、録音するように次男に声をかけたり、きちんとできているか確認したりする必要があり、親としては正直なところ少し面倒に感じていました。
ただ、今振り返ると、毎回必ず録音して送らなければならなかったからこそ、嫌でも英単語を声に出す機会ができていました。
単語の意味やつづりを覚えるだけでなく、実際に発音する練習にもなっていたのかもしれません。
自分の声を録音すると、話しているときには気づかなかった発音や、途中で止まってしまうところにも気づきやすくなります。
スピーキングテストの前には、質問への答えを録音して聞いてみるのもよさそうです。
「思ったより声が小さい」「途中で言葉に詰まっている」など、自分では気づきにくい部分を確認するきっかけになるでしょう。
オンライン英会話で実際にやり取りしてみる

家庭でも簡単な英語のやり取りはできますが、相手が何を聞いてくるか分からない状況で話す機会は、なかなかつくりにくいもの。
親子で練習していると、子どもの答えをある程度予想できますし、言葉に詰まるとつい助けたくなってしまいます。
その点、オンライン英会話では、相手が何を聞いてくるのか完全には分かりません。
相手の英語を聞いて、自分で考えて答える必要があります。
テストのためだけではなく、「英語で聞かれても、戸惑わずに何か返してみる」という経験を積む場としても使いやすいと感じています。
うまく話せない日があっても、実際に英語を使ってやり取りした経験は、スピーキングテストにもつながっていくのではないでしょうか。
まとめ
スピーキングテストがあると聞くと、発音や文法を間違えず、すらすら話さなければならないように感じてしまいます。
わが家でも、子どもが英語で答えられずに黙ってしまうと、「もっと練習しないと」と思うことがありました。
でも、英語を話す力は、問題集を解くだけではなかなか身につきません。
教科書を音読したり、身近な質問に一文で答えたり、知っている英語で何とか伝えてみたりする。自分の声を録音して聞くのも一つの方法です。
そんな小さな練習でも、英語を声に出す機会は増やせます。
学校のスピーキングテストをきっかけに、家庭でも「間違えずに話すこと」より、「まず英語で伝えてみること」を大切にしていきたいと思っています。
毎日の生活の中で、無理なく英語を口に出す機会をつくっていくことが、少しずつ自信にもつながるのではないでしょうか。
