大人になってから英語のやり直し学習を始め、子ども英会話講師という夢を叶えたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
「今の英語力で足りるだろうか」「どのようなステップを踏めば講師になれるのか」と不安を感じることもありますよね。
私自身、社会人になって初めて受けたTOEIC L&Rは400点台からのスタートでしたが、段階的に学習を重ね、実際に子ども英会話講師として働くことができました。
この記事では、私が子ども英会話講師として採用されるまでのプロセスや実体験に基づく学習ポイント、よくある質問への回答を詳しく紹介します。
この記事の3行まとめ(AI要約)
- TOEIC L&R400点台から講師採用までの道のり:英会話学校への通学、講師養成講座、TOEIC L&Rの継続受験、短期留学を経て、800点台のスコアで子ども英会話講師に採用されました。
- フォニックスと文法を説明する力が重要:正しい発音とフォニックスの習得は必須で、文法を生徒の年齢に合わせて噛み砕いて説明する力も求められます。
- 採用要件ギリギリではなくハイスコアを目指す:英語力の高い生徒も増えているため、英検準1級以上やTOEIC L&R900点以上を目指しておくと、余裕を持って指導できます。
子ども英会話講師になるまでの流れ

私が社会人から子ども英会話講師として採用されるまでにたどった手順について順を追って説明します。
英会話学校に通う
最初に、英会話学校に通いました。約2年間、週に1回50分の授業で、基礎的なスピーキング力やリスニング力を磨きました。
また、並行して短期集中講座の「子ども英会話講師養成講座」も受講。
講座では、レッスン中に使う指示英語(Classroom English)をはじめ、正しい発音やフォニックスの基礎、子どもたちの興味を惹きつけるゲームやアクティビティの手法を習得しました。
模擬授業の実践を繰り返したことで、指導の現場を具体的にイメージできるようになったのがよかったです。
TOEIC L&R受験を開始する
英会話学校に通い始めたのとほぼ同時に、TOEIC L&Rの受験をスタートさせました。
最初の結果は400点ちょっとというスコアでした。
しかし、そこから約2年間のうちに合計6回ほど継続して受験を重ねました。
日々の学習と通学の効果もあり、講師の求人に応募する段階では800点台までスコアを引き上げることができました。
短期語学留学をする
子どもたちに英語を教える立場として、一度は海外での生活や文化を経験しておきたいと考え、留学を決意しました。
私にとってこれが初めての英語圏への渡航でした。
英会話学校への通学とTOEIC L&Rの勉強を継続しつつ、TOEIC L&R680点前後のタイミングで約2ヶ月間の短期留学へ出発しました。
現地では集中英語講座を受講しながら、街や滞在先で地域の人々と積極的に交流し、実践的なコミュニケーション力を深めました。
求人に応募し、採用される
800点台のTOEIC L&Rスコアを履歴書に記載し、対面授業を行っているスクール2社へ応募しました。
講師養成講座での模擬授業経験や、留学を通じて培った実践力を面接で伝えることができ、結果として応募したスクールの一つから採用をいただくことができました。
英会話講師を目指す上での英語学習のポイント
実際に子どもたちに指導する立場になってみて実感した、事前におさえておくべき学習のポイントを解説します。
フォニックスはマストで学ぶこと
子ども向けの英会話レッスンでは、発音と文字の関係性を学ぶ「フォニックス」の指導が重視される傾向にあります。
また、スクールには非ネイティブである日本人講師が在籍することも多いですが、日本人講師であっても発音の美しさや正確さを求められます。
そのため、正しい発音とフォニックスの仕組みを自分自身がマスターしておくことが欠かせません。
できれば講師養成講座を受けるといい
多くのスクールでは採用後に研修期間が用意されているため、未経験からスタートしても業務自体は覚えられます。
しかし、応募前に講師養成講座で基礎を学んでおくことには大きなメリットがあります。
面接時に「即戦力としての基礎がある」と強くアピールできるだけでなく、自分自身の安心感にもつながります。
特に、レッスンで使えるアクティビティのストックを増やしておくと、生徒を飽きさせない充実した授業を作りやすくなるのでオススメです。
文法の仕組みを深く理解し、わかりやすく説明する力が必要
小学校高学年頃になると、会話中心のレッスンから文法の指導へステップアップする生徒が増えてきます。
講師として正しい文法知識を持っていることは前提ですが、重要なのは「生徒の年齢に合わせて噛み砕いて説明できるか」という点です。
例えば小学生に対して「主語」「目的語」といった専門用語を使うのではなく、感覚的に理解できる言葉選びや工夫が求められます。
採用要件ギリギリのスコアではなくハイスコアを目指すこと
子ども向けスクールであっても、英検2級やTOEIC L&R700点程度のスコアでは余裕を持って指導するのが難しい場面があります。
最近では幼少期から英検の高い級を目指す生徒や、帰国子女の生徒が英語力を保持するために通うケースも珍しくありません。
そこで採用基準ギリギリの語学力で働き始めると、プレッシャーを感じやすくなり、業務の合間に常に追われるように勉強を続けなければならなくなります。
余裕を持って指導に臨むためにも、最初から英検準1級や1級、TOEIC L&R900点以上といった高い水準を目指して学習しておくことを推奨します。
英会話講師を目指す人のよくある質問

最後に、子ども英会話講師や英会話講師を目指す人から寄せられる代表的な疑問にお答えします。
未経験でも講師になれるか?
未経験から講師になるケースは十分にあります。
不安を感じる場合は、採用後の研修制度が充実しているスクールを選択するとよいでしょう。
特に大手の英会話スクールは、マニュアルや研修体制が整っている傾向があります。
向いている人/向いていない人の特徴は?
向いている人の特徴
- 子どもの扱いが得意で、接するのが好きな人
- 授業の進行と生徒の観察を同時にこなせるマルチタスクが得意な人
- 英語を教えることに対して強い熱意を持てる人
- 体力に自信がある人(子ども相手の場合は全身を使って指導するため)
向いているとは言えない人の特徴
- 「英語だけ」を教えたいと考えている人:
年齢によっては生活指導や、保護者・生徒からの進路相談に対応することもあります - 一つの作業にしか集中できない人:
授業を進めつつ、全員の理解度や様子を把握する必要があります - 営業活動に苦手意識がある人:
生徒の学習進度に合わせて、追加コースや教材の提案を行う場面があります(スクールによる)
どれくらいの英語力を求められるか?
求人情報では、TOEIC L&R700点前後、英検準1級〜2級程度を目安としているものが多く見られます。
ただし前述のとおり、実際の現場ではこれ以上の余裕を持った英語力を備えておくのが望ましいです。
英語指導者の資格は必須か、あると有利か?
応募要項に必須条件として記載されていない限り、資格が絶対に必要というわけではありません。
また、単に資格を保有しているだけでは選考で評価されにくい場合もあります。
「その資格を得る過程で何を学び、それをレッスンの場でどう活かせるのか」を自分自身の言葉で具体的に説明できるように準備しておくことが大切です。
1日の流れは?
実際の勤務スケジュールの一例をご紹介します。
- 午前~昼過ぎ:
ベビーや幼児を対象としたクラスを担当。レッスン以外の時間には、生徒の進捗記録の記入、教材の予習、単語カードなどのレッスン資材の作成を行います。 - 16:00以降:
小学生や中高生がやってくる時間帯となり、徐々に忙しさがピークに達します。中高生のクラスでは会話だけでなく、学習塾のように日本語を用いて文法や英検などの資格対策を指導することもあります。 - 21:00頃:
全てのレッスンが終了。生徒ごとの進捗を記録し、保護者への電話連絡やメール対応、片付けを行って退勤となります。
反省点、これから目指す人へのアドバイスは?
私自身の経験から感じた反省点とアドバイスは以下の2点です。
英語学習者だった頃の躓きを記録しておくこと
自分が学習者だった時に「どこで理解に苦しんだか」「どう克服したか」をメモに残しておけばよかったと感じています。
生徒も同じ部分で躓くことが多いため、克服の経験談はそのまま効果的な指導法になります。
これから学習を進める方は、ぜひノートに残しておいてください。
資格試験をこまめに継続して受けておくこと
講師になると資格対策を指導する機会も多くなります。
試験の傾向や難易度の肌感覚が新しいほうが、具体的で親身なアドバイスを提供できるでしょう。
定期的に試験にチャレンジし、難しかった問題や学習上の工夫を記録しておくことをオススメします。
よくある質問

未経験でも子ども英会話講師になれますか?
未経験から講師になるケースは十分にあります。不安な場合は、マニュアルや研修体制が整っている大手スクールなど、採用後の研修制度が充実しているスクールを選ぶとよいでしょう。
子ども英会話講師には、どれくらいの英語力が求められますか?
求人ではTOEIC L&R700点前後、英検準1級〜2級程度を目安とするものが多く見られます。ただし、余裕を持って指導するには、英検準1級以上やTOEIC L&R900点以上を目指すのが望ましいです。
英語指導者の資格は必要ですか?
応募要項に必須と記載されていない限り、絶対に必要というわけではありません。資格を得る過程で何を学び、レッスンでどう活かせるのかを具体的に説明できるようにしておくことが大切です。
まとめ
TOEIC L&R400点台からのスタートであっても、順序立てて学習を積み重ね、実践的な指導力を養うことで、子ども英会話講師としての道を開くことができます。
生徒たちに英語の楽しさを伝える仕事は、とてもやりがいがあります。
自分自身の学習体験や躓いた経験こそが、講師になった時に生徒の気持ちに寄り添う大きな強みになります。
まずはできる一歩から学習を始めてみてください。
