オンライン英会話の講師は、フィリピン人講師、日本人講師、ネイティブ講師、非ネイティブ講師の4パターンに分類されます。
スクールによってどの講師が在籍しているかが異なるため「どのタイプの講師が在籍するスクールがベストなんだろう?」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、オンライン英会話で日本人講師、日本語が分かる講師のレッスンを受けるメリット・デメリットについて解説します。
記事を最後までチェックすれば、あなたが日本人講師のオンライン英会話レッスンを受けるべきなのか、それとも他の国籍を持つ講師のオンライン英会話レッスンでも構わないのかが明確になりますよ。
なお、ネイティブ講師・非ネイティブ講師・フィリピン人講師のレッスンを受講するメリットについては、以下の記事でも詳しくまとめています。併せてご覧ください。
オンライン英会話で日本人講師、日本語が分かる講師のレッスンを受けるメリット
まずオンライン英会話で日本人講師、日本語が分かる講師のレッスンを受けるメリットは以下の3つです。
- 英語初心者でも気軽にレッスンを受けられる
- 文法など複雑な解説が受けられる
- TOEICや英検の対策もできる
それぞれ詳しく見てみましょう。
英語初心者でも気軽にレッスンを受けられる
「オンライン英会話を受講したいが、いきなり外国人と話すのはちょっと……」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。
オンライン、そして外国人とマンツーマンの状況で、一切英語が話せずに沈黙してしまったらと思うと、怖いですよね。
そういった方でも、日本人講師や日本語が通じる相手であれば、気軽にレッスンを受けられるのではないでしょうか。「いざというときは日本語が通じる」という安心感が、オンライン英会話レッスンを受講するハードルを下げてくれます。
オンライン英会話は、とにかく受講を継続して、慣れることが重要です。まずは日本人講師のレッスンを受けてみて、慣れてきたら外国人講師のレッスンにチャレンジしてみるのもいいかもしれません。
文法など複雑な解説が受けられる
オンライン英会話では、レッスン中に講師から間違いを訂正してもらえます。しかしあなたの英語が初心者レベルで、講師も英語しか分からない場合は、簡単な訂正と解説しか受けられません。
講師が英語を使って複雑な解説をしても、受講生がそれを理解できなければ意味がありませんからね。よって外国人講師とのレッスンでは、こちらが分かるまで質問しなければ、「結局なぜ間違えていたのか分からない」といったままになってしまうことも多々あります。
一方で日本人講師や日本語が分かる講師のレッスンでは、「通常のレッスンは英語で行い、複雑な解説だけ日本語で行う」といったレッスンが可能です。
特に社会人になると、学校の授業のように文法事項などを日本語で解説してもらう機会はなかなかありません。自力で文法書を読んで理解するのが難しい方は、日本人講師や日本語が分かる講師に1つずつ丁寧に解説してもらうのもいいでしょう。
TOEICや英検の対策もできる
オンライン英会話の使い道は、「英会話」だけではありません。使い方によっては、TOEICや英検のような英語資格の対策も可能です。
オンライン英会話スクールに在籍する日本人講師も、もともとはあなたと同じようにゼロから日本で英語を学んできた人たちです。よって日本人講師の多くは、TOEICで高得点を取得していたり、英検で難関級を取得していたりします。
基本は参考書を使って独学をすべきですが、どうしても理解できない問題や、勉強法、心構えなどについて日本人講師から学ぶのもいいでしょう。
フィリピン人講師、ネイティブ講師、非ネイティブ講師の大半は、TOEICや英検を受験したことすらありません。「英語資格の対策」は、日本人講師とのレッスンだからこそできることです。
オンライン英会話で日本人講師、日本語が分かる講師のレッスンを受けるデメリット
続いてオンライン英会話で日本人講師、日本語が分かる講師のレッスンを受けるデメリットは以下の3つです。
- 日本語に便りすぎるといつまで経っても英語が上達しない
- レッスン中に「海外感」を感じられない
- 受講料はフィリピン人講師のレッスンと比べると2倍以上になる
それぞれ詳しく見てみましょう。
日本語に便りすぎるといつまで経っても英語が上達しない
オンライン英会話を受講する最大のメリットは、「日本にいながら格安で英語漬けの環境に身をおけること」ではないでしょうか。
日常生活で一切英語を使う機会がない日本であっても、オンライン英会話レッスンを受講中の25分は、英語しか話せない環境に身を置けます。
しかしその25分でさえも「いざというときは日本語が通じる」という安心感のもとでレッスンを受けるのであれば、いつまで経っても英語は上達しません。
オンライン英会話を受講する理由は「英語力を上達させるため」であるはずです。それであれば、多少大変であったり緊張をしたりしても、外国人講師とのレッスンを受けるべきです。
その場合は、無理をして毎日レッスンを受講するのではなく、週に1回などレッスン回数を抑えて負担を減らすのが良いでしょう。
レッスン中に「海外感」を感じられない
オンライン英会話では、受講生と同様に、講師も在宅でレッスンを行います。(一部講師がオフィス出社してレッスンを行うスクールもあります)
講師が在宅でレッスンを行うため、レッスン中に「今海外にいる人と話しているんだな」という感覚を得られ、それが英語学習のモチベーションにつながります。
例えばフィリピン人講師のレッスンを受ける際は、にわとりや犬の鳴き声が入ることが多いです。またアメリカ人講師のレッスンを受ける際は、「ドラマや映画でありそうな海外風の部屋」が見えたりします。
こういった非日常感は、日本で英語学習を継続するのに良い影響を及ぼします。
一方で日本人講師とのレッスンだと、仕事でミーティングをしているような感覚で、海外感は一切感じられません。
受講料はフィリピン人講師のレッスンと比べると2倍以上になる
オンライン英会話レッスンの受講料は、どの国の講師のレッスンを受講するかによって異なります。なぜなら国によって物価が異なるからです。
まず最もお得に受講できるのは、フィリピン人講師のレッスンです。スクールにもよりますが、1レッスン 500円以下で受講できます。
また非ネイティブ講師も、フィリピン人講師と同じくらいの価格でレッスンを受講可能です。(非ネイティブ講師は東欧やアフリカの方が多いです)
日本人講師とネイティブ講師のレッスンは、オンライン英会話の中で最も受講料がかかります。具体的には1レッスンあたり1000円程度かかります。
日本人講師とフィリピン人講師のレッスン受講料の差は、2倍以上です。
「TOEICの解説をしてほしい」など何か明確な目的があるのであれば話は別ですが、そうでなければ、少しでもお得にレッスンを受けた方が良いでしょう。
まとめ
オンライン英会話で日本人講師、日本語が分かる講師のレッスンを受けるメリット・デメリットについて解説しました。
- 「日本人講師でなければ不安で受講を続けられない」
- 「文法事項や資格試験の解説を受けたい」
上記のいずれにも当てはまらないのであれば、日本人講師や日本語が話せる講師のオンライン英会話レッスンはおすすめできません。
外国人講師とのレッスンを受けて、1日25分、日本では体験できない「日本語が通じない」という環境に身を置きましょう。