オンライン英会話は手軽にお手頃価格で英会話レッスンを受けられることから、とても人気の高いサービスです。
最近では、英会話レッスンのコースの中でも、色々な国籍の講師を選べるベーシックなコースから、少し価格を上げて「ネイティブ講師によるレッスン」にこだわったコースを設けているスクールもあります。
それでは、オンライン英会話で英語のネイティブスピーカーを講師に選ぶメリットについて、もう一度考えてみませんか?
この記事では、ネイティブスピーカーの講師にこだわることで得られるメリットから、逆に非ネイティブ講師を選ぶことで得られる意外なメリット、それぞれの講師のレッスン活用法も分かるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
どちらがおすすめ?ネイティブと非ネイティブ講師
せっかくオンライン英会話を受講するのであれば、英語を母国語として話すネイティブスピーカーと話したいという人も多いのではないでしょうか?
確かに実際に母国語として英語を話している分、生きた自然な英語を学べる点でネイティブ講師は大きなメリットがあるでしょう。
ただし、英語を母国語としない「非ネイティブスピーカー」を英語の講師にすることにも、実は同じくらいメリットがあるのをご存知でしょうか?
ネイティブ講師のメリット
オンライン英会話の講師として、ネイティブスピーカーを選ぶメリットは主に以下の要素が挙げられます。
- 英語圏で実際に話される、生きた英語を学べる
- 英語を母国語の目線で、感覚的に学べる
1.英語圏で実際に話される、生きた英語を学べる
オンライン英会話の講師にネイティブスピーカーを選ぶと、英語圏で実際に話されるリアルな生きた英語を学べます。
英会話を学びたい人の多くが、英語圏で日常的に話されている生きた英語を話せるようになりたいという願望を持っていることでしょう。
スラングや一部の口語表現などがそうですね。
特にアメリカ英語では、流行り言葉や若者言葉が次々と移り変わります。
今風の英語をカジュアルに格好良く話したい人は、ネイティブスピーカーから、「英語圏で話されている、生きた英語」を学べるメリットが大きいでしょう。
2.英語を母国語の目線で、体感的に学べる
オンライン英会話の講師にネイティブスピーカーを選ぶことで、英語を「母国語の目線で、体感的に」学ぶことを期待できます。
日本で英語を「外国語として」学ぶと、どうしても理屈っぽく学ぶ環境が整いがちです。
例えば、「この動詞はこの名詞と相性が良い」とか、「これは他動詞なので、前置詞を取らずに直接名詞を置く」とか、英単語を学ぶにしても英文法を学ぶにしても”理屈”で説明されがちです。
対してネイティブスピーカーは日常的に話す言葉が英語なのですから、英語についてあまり理屈っぽく考えていません。(私たちも日本語を「ここは格助詞だから…」などとは考えていませんよね?それと同じです。)
なので英語を教える際も、「私たちはこんな感覚で、この表現を使っているのよね」といった感じで体感的な目線を交えてくれます。
こうした「ネイティブスピーカーだからこそわかる、英語の体感的な部分」は、ネイティブ講師だからこそ持つ大きなメリットだと言えるでしょう。
非ネイティブ講師のメリット
オンライン英会話で非ネイティブスピーカーを講師に選ぶメリットは、主に以下のとおりです。
- 「学習者目線」で教えてくれる
- 講師の幅が広い
- 価格が安いことが多い
1.「学習者目線」で教えてくれる
非ネイティブスピーカーは、「英語学習者」の目線で英語を教えてくれます。
ネイティブスピーカーは「英語を話せて当たり前」ですから、日本人の私たちが「どこでつまづいているのか」を掴みづらいことが多いです。
対して非ネイティブ講師は、講師自身も英語を学んできた経験がありますから、受講生であるあなたがつまづいているポイントをピンポイントで突いて疑問を解決することを期待できます。
以上のことから、「学習者目線」で教えてくれる非ネイティブ講師は、ネイティブ講師にはないメリットを持っていると言えます。
2.講師の幅が広い
非ネイティブスピーカーは、講師の幅が広いです。
あらゆる国の優秀な英会話講師を選べるわけですから、ネイティブスピーカーよりも数が多い分、幅広く選べます。
ネイティブ講師にこだわってレッスンを取るよりも、非ネイティブ講師の方が幅広い分予約を取りやすいことも多いでしょう。
3.価格が安いことが多い
非ネイティブ講師は、ネイティブ講師と比べて低価格でレッスンを受講できることが多いです。
というのも、前述した「講師の幅」が関係してきます。
オンライン英会話を主催する会社も、英語のネイティブスピーカーの中から、さらに英語を「教える」ことに長けた優秀な人材を得るには、相応の時間やお金をかけています。
だからこそ、「ネイティブ講師のレッスン」を特別なプランとして価格設定する会社も多いわけです。
対して非ネイティブ講師は、講師の幅も広く、講師自身も英語を「学んできた」関係上、「英語を教えられる人材」も確保しやすく、結果としてネイティブ講師よりも低価格でレッスンを受けやすいというわけです。
オンライン英会話スクールがフィリピン人講師を推す理由は?
近年オンライン英会話スクールが増えてきている中で、英会話講師としてフィリピン人講師のコースを提供するスクールが増えています。
英会話講師としてフィリピン人を採用することは、スクール側だけでなく受講生である私たちにもメリットが多いからです。
その根拠は以下の通りです。
- 英語力の水準が高い
- 教育水準が高い
- 低価格で受講しやすい
順番にお伝えしますね。
1.英語力の水準が高い
フィリピン人は英語力の水準が高いです。
フィリピン人は一時期、フィリピンがアメリカによって統治されていた歴史があり、アメリカ英語を話す人が多いです。
またフィリピン人の中で英語を話す人口の割合は高く、アメリカやイギリスなどの代表的な英語圏に次ぎます。
以上の点ことから、フィリピン人の英語力水準が非常に高いことが伺えます。
2.教育水準が高い
フィリピン人の中でも、英語を使った仕事(英会話講師やコールセンター)をする人は大学を卒業している人が多いです。
フィリピンでは日本ほど大学進学をする人が少ないので、大学卒業者はフィリピン人の中でも非常に教育水準が高いと言えます。
そうした高い教育を修めた人の中から厳選して講師が選ばれて、さらに日本人向け英会話教育研修を受けるわけですから、非常に質の高い講師を得やすいというわけですね。
3.低価格で受講しやすい
フィリピン人の英会話講師は低価格でレッスンを受講しやすいです。
これはフィリピン現地の人件費で講師の賃金が払われていることが理由です。
フィリピン人講師にはオンラインで現地からレッスンをしてもらっているので、オンライン英会話だからこそ実現できる価格で受講できるというわけです。
以上の3点から、近年オンライン英会話スクールでフィリピン人講師のレッスンが増え、私たち受講生にもメリットが大きいと言えます。
ネイティブ講師のレッスンの活用法
ネイティブ講師と非ネイティブ講師を比較して、それぞれのメリットを紹介してきましたが、メリットを踏まえた上で、各講師のレッスンの活用法を紹介していきます。
まずは、ネイティブ講師のレッスンの活用法について、3つのケースに分けて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
1.英語中級者以上の場合
英語中級者以上の場合、ネイティブ講師による英語のみのレッスンでも、講師の話していることを全体的に理解できるので、具体的に学びたい専門分野やトピックを決めてレッスンを受けると、英語が上達しやすいです。
Kimini英会話のニューストークやビジネス英会話やトピックスピーキング等のコースから、自分のニーズとレベルに合ったコースを選んで、ネイティブ講師のレッスンを受けるのも効果的だと考えられます。
たとえば、ニューストークのレッスンでは、ニュースサイトの記事を基に、政治・経済、ビジネス、カルチャーなどあらゆる角度から、世界各地の情勢やトレンドについて自分の意見や経験を英語で話すトレーニングができます。
ニューストークやトピックスピーキングのレッスンは、英検の二次試験対策にも役に立ちそうです。
2.子供に英語耳を身につけさせたい場合
幼児のうちにネイティブの英語を聴いて英会話の練習すると、英語耳が身につくとよく言われています。
子供が英語耳を身につけられる時期については、さまざまな学説がありますが、一般的に幼児期(7~9歳)までだとされています。幼児期に英語耳を身につけさせたい場合、ネイティブ講師の英語レッスンを活用されてみるのはいかがでしょうか。
日本人が英語の聞き取りが苦手な理由はいくつかありますが、そのうちの1つが日本語と英語の音の数の違いです。日本語の音の数が110程度なのに対して、英語の音は2000近くあるとされています。
幼児期に英会話に触れることがなく、中高生になって英会話を勉強し始めた子供が、英語の音を聞き分けられないのも不思議ではないですね。
英語の準ネイティブといわれているフィリピン人の英語レッスンも、子供に英語耳を身につける目的で活用することができます。
3.リスニングテスト対策
日本の小学校の英語教育は、私立か公立かによっても大きく異なりますが、英語教育に熱心な私立の小学校でも、小学生のうちは英語のテストはあまりありません。
ところが、中学生になると、大半の中学校で英語の試験にリスニングテストも入ってくるため、リスニングテスト対策にネイティブ講師のレッスンを活用してみてはいかがでしょうか。
学校の英語リスニングテストだけでなく、TOEICや英検のリスニングテストも、ネイティブによる英会話を聞いて答える問題ばかりです。
コロナ禍や円安の加速のため、海外留学が厳しくなっていますが、ネイティブ講師の英会話レッスンをうまく活用すれば、リスニングテスト対策になります。
非ネイティブ講師のレッスンの活用法
次に、非ネイティブ講師のレッスンに活用法について、2つのケースに分けて紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
1.英検・TOEIC対策
英検の一次試験やTOEICテストには、非ネイティブ講師のレッスンがおすすめです。
なぜかというと、英検やTOEICテストは日本の財団法人が主催するテストで、そのテストの傾向と対策については、非ネイティブである日本人講師などの方が精通しているからです。
とはいえ、英会話スクールで英検・TOEIC対策として教材をきちんと準備し、自社の講師をその試験対策向けにトレーニングしている場合は、ネイティブ講師か非ネイティブ講師かにあまりこだわらなくても大丈夫です。
英検対策コースの場合、何級合格コースなのかと使用教材を明記しているスクールの方が信頼できます。学研のKimini英会話の英検(R)合格コースの場合、級別にコースが分かれていて、自社の教材に沿って、「話す・聴く・書く・読む」の4技能を総合的に身につくカリキュラムが組まれています。
2.英語を学び直したい大人向け
幼児のうちに英語ネイティブの発音を聴くと、英語耳が身につくという話をしましたが、幼児期にネイティブの英語レッスンを受け損ねて、英語耳が身についていない人は大勢います。
ビジネスがグローバル化する中、自動翻訳・通訳ソフトが普及してきたとはいえ、仕事で英語を話さざるを得なくなった方も大勢いるでしょう。
そういった方々はネイティブ講師による英語のみのレッスンを受けても、聞き取れず、何を言っているのか分からず、成果が出づらいと考えられるので、非ネイティブ講師によるレッスンをおすすめします。
非ネイティブ講師のレッスンの場合、単語の使い方や正しい文法などを日本語で分かりやすく説明してくれるので、きっと成果が出るでしょう。
まとめ
この記事では、オンライン英会話でネイティブ講師を選ぶメリット、非ネイティブ講師を選ぶメリットとそれぞれの講師のレッスンの活用法についてお伝えしました。
また、近年オンライン英会話スクールでフィリピン人講師によるレッスンコースが増えている理由と、それによる受講生へのメリットについてもお伝えしました。
この記事でお伝えしたことが、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。