訪日外国人の間で人気が高まっている「そば打ち体験」。自分の手で粉からそばを作るという貴重な体験は、日本の食文化への理解を深める機会として注目されています。
その一方で、「そば粉と小麦粉の違いは?」「どのくらいの時間で完成する?」といった質問に英語で対応する場面も増えています。こうした質問に英語で答えられると、外国人のお客様に安心して楽しんでもらえるだけでなく、日本文化の魅力もしっかり伝えられるでしょう。
この記事では、そば打ち体験スタッフが現場で使える英単語・英語フレーズ、そして実践的な英会話ロールプレイをシーン別にご紹介します。
英語が苦手な方でも使いやすい表現を集めていますので、ぜひ参考にしてください。
そば打ち体験で役立つ英単語

ここでは、そば打ち体験の接客で使う単語をカテゴリ別にご紹介します。
英語で説明する場面をイメージしながら、少しずつ覚えていきましょう。
そば作りに関する単語
- buckwheat flour(バックウィート・フラワー):そば粉
- wheat flour(ウィート・フラワー):小麦粉
- knead(ニード):こねる
- roll out(ロール・アウト):生地を延ばす
- cut into strips(カット・イントゥ・ストリップス):細く切る
- dough(ドウ):生地
【ピックアップ単語】
knead
to press and stretch dough, wet clay, etc. with your hands to make it ready to use
生地や粘土などを、手で押したり伸ばしたりして使える状態にすること。
体験・施設に関する単語
- apron(エイプロン):エプロン
- workspace(ワークスペース):作業台
- instructor(インストラクター):指導者
- safety instructions(セーフティ・インストラクションズ):安全指導
- restroom(レストルーム):お手洗い
【ピックアップ単語】
apron
a piece of clothing worn over the front of the body, from the chest or the waist down, and tied around the waist. Aprons are worn over other clothes to keep them clean, for example when cooking.
胸や腰から下にかけて身につける、腰に結ぶ布製の衣類。他の服を汚さないように、料理中などに着用される。
食べ方・文化に関する単語
- dipping sauce(ディッピング・ソース):つゆ
- cold soba(コールド・ソバ):冷たいそば
- hot soba(ホット・ソバ):温かいそば
- aroma(アロマ):香り
- texture(テクスチャー):食感
- tradition(トラディション):伝統
【ピックアップ単語】
texture
the way a surface, substance or piece of cloth feels when you touch it, for example how rough, smooth, hard or soft it is
表面や物質、布などに触れたときに感じる感触のこと。たとえば、ざらざら・なめらか・かたい・やわらかいなど。
そば打ち体験で使える英語フレーズ
ここでは、そば打ち体験でよく使う表現をシーン別にご紹介します。
どれも短く実用的なフレーズばかりなので、ぜひ声に出して練習してみてください。
受付・準備のフレーズ
Welcome to our soba-making experience!
(そば打ち体験へようこそ!)
Please wear an apron and wash your hands.
(エプロンを着けて、手を洗ってください。)
The session will start in a few minutes.
(まもなく体験が始まります。)
そば打ち工程の説明フレーズ
We mix buckwheat flour and water to make the dough.
(そば粉と水を混ぜて生地を作ります。)
Knead the dough firmly for about ten minutes.
(生地をしっかりと10分ほどこねます。)
Next, we roll it out into a flat shape.
(次に、生地を平らに延ばします。)
食べ方や文化の説明フレーズ
Cold soba is served with dipping sauce.
(冷たいそばは、つゆにつけて食べます。)
Hot soba is served in a warm broth.
(温かいそばは、だし汁に入れて提供します。)
Soba is a traditional Japanese food with a long history.
(そばは歴史のある日本の伝統料理です。)
そば打ち体験での実践的な英会話ロールプレイ

ここでは、そば打ち体験中によくある場面を想定した会話例を5パターンご紹介します。
実際に外国人のお客様を接客することをイメージして、ぜひ練習してみてください。
パターン1:受付でのやり取り
Welcome! Are you here for the soba-making class?
いらっしゃいませ!そば打ち体験にご参加ですか?
Yes, we are.
はい、そうです。
Great! Please come this way.
ありがとうございます。こちらへどうぞ。
パターン2:材料の説明
What’s the difference between buckwheat and wheat flour?
そば粉と小麦粉の違いは何ですか?
Buckwheat flour has a stronger aroma and a nuttier taste. It’s also darker in color and contains no gluten.
そば粉は香りが強く、ナッツのような風味があります。色も濃く、グルテンを含んでいません。
That’s good to know. Does it affect the texture?
参考になります。食感にも違いがありますか?
Yes. Soba noodles made with buckwheat are usually firmer and more brittle than wheat noodles.
はい。そば粉で作った麺は、小麦の麺に比べてやや固く、切れやすい傾向があります。
I see. I’m excited to try making it myself!
なるほど。自分で作ってみるのが楽しみです!
パターン3:工程の指導
Is this how I knead it?
このようにこねればいいですか?
Yes, press it with your palms like this.
はい、このように手のひらで押してください。
Got it, thank you!
わかりました、ありがとうございます!
パターン4:食べ方の案内
How should I eat this soba?
このそばはどうやって食べるんですか?
Dip it into the sauce and then eat it.
つゆに浸してから食べてください。
It’s delicious!
おいしいですね!
パターン5:終了後のやりとり
Did you enjoy making soba?
そば打ち体験はいかがでしたか?
Yes, it was amazing!
はい、とても楽しかったです!
We’re glad to hear that. Thank you for joining us.
それはよかったです。ご参加ありがとうございました。
まとめ
今回は、そば打ち体験スタッフとして役立つ英単語や英語フレーズ、ロールプレイをシーン別にご紹介しました。
外国人のお客様との円滑なコミュニケーションは、そば打ち体験の満足度を大きく左右します。今回の表現を参考に、英語での接客に自信を持って対応できるよう練習してみましょう。
Kimini英会話では、観光・食文化の現場で使える実践的な英語をやさしく学べるレッスンをご用意しています。そば打ち体験に関わる方、日本文化を発信したい方は、ぜひご活用ください。

