わが家の長女はこの春、4級を受験予定で、今はまさに対策の真っ最中です。
過去問では8割ほど取れるようになってきましたが、それでもまだ、どこか仕上げきれていない感覚があります。

実際に問題集や模擬試験に取り組んでみるとわかるのが、5級とはまったくの別物だということ。

英検4級は中学2年生レベルの文法。
小学生にとっては、なんとなくでは乗り切れない最初の大きな壁です。

長女も、「わかっているのに選べない」という状態に何度もぶつかりました。

今回は、そんなわが家の体験をもとに、4級のつまずきやすいポイントと、その乗り越え方をお伝えします。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 英検4級は「なんとなく」から「理由をもって選ぶ」理解型へ移行する段階で、小学生にとって最初の大きな壁になりやすい。
  • 不定詞・ing形・熟語などのつまずきは、身近な例・国語知識・反復・絞った復習で少しずつ整理できるようになる。
  • 4級は完成を急ぐより、土台を作る時期と捉え、続けることを優先することが合格への近道になる。

4級は「感覚」から「理解」への切り替え

4級は「感覚」から「理解」への切り替え

英検5級までは、

  • 見たことがある
  • なんとなく聞いたことがある

それだけで正解できてしまう場面もありました。

でも4級では、

  • 文の構造が分かっているか
  • 正しく組み立てられるか

つまり、なんとなくではなく、「理由をもって選べるかどうか」が問われます。。
長女もここで、「意味はわかるのに選べない」という壁にぶつかりました。

つまずき① 不定詞

つまずき① 不定詞

多くの子が最初につまずくのが、不定詞です。
私自身、塾講師をしていたときも、ここで止まる子はとても多くいました。

不定詞は、

  • 〜したい
  • 〜するために
  • 〜すること

と、ひとつの形で役割が変わります。

そんな不定詞のつまずきに対して、わが家で実際にやってみて「これは効果があった」と感じた工夫を紹介します。

身近な例文にする

I want to eat ice cream.(アイス食べたい。)
I want to watch YouTube.(YouTube観たい。)

テキストの例文は理解できても、記憶に残りにくいもの。
でも自分のことに置き換えると、「言いたいこと」と英語が結びつきます。

長女も、自分で例文を作るようになってから、迷いが減っていきました。

I want to play games!(ゲームしたい!)
I want to sleep all day!(ずっと寝ていたい!)

上記のような例文を何度も言って笑っていることもありました。

こういうやり取りを重ねるうちに、不定詞は問題として解くものではなく、「自分の気持ちを表すために使うもの」として定着していきました。
結果的に、問題でも迷いが減り、正答率が安定してきたと感じています。

国語の知識を使う

長女は現在小6で、国語の品詞をある程度理解していることもあり、その知識をそのまま英語に応用してみました。

I want to play soccer. 

to play soccer に下線を引き、「ここは何のかたまり?」と問いかける形で確認しました。

「〜すること」と考えると目的語になる、と気づいたとき、一気に理解が進んだ様子でした。
ここで私が意識したのは、「教える」というよりも、すでに知っている知識とつなげることでした。

さらに、

I like to play soccer.
I went to the park to play soccer.

といった別の文でも同じように下線を引いていくと、「これはサッカーするためにっぽい」と、違いにも目が向くようになっていきました。

この「かたまりで見る」という視点が入ったことで、それまでバラバラに見えていた単語が、ひとつの意味として理解できるようになり、なんとなくではなく、「ここだからこれ」と説明できる場面が増えていきました。

英語だけで考えるのではなく、国語の知識とつなげることで、「知っていることの応用」として理解できたのだと思います。

絵で覚える

長女はもともと絵本が好きで、自分で物語を作るのも好きなタイプです。
その影響もあってか、例文に合わせてノートにイラストを描くことがよくありました。
正直、最初は「また落書きしているな…」と思っていました。

でもあるとき、復習で同じ問題に戻ったときに気づきました。
「あ、この絵のやつだ」
と、ノートを見た瞬間に、すぐ答えを思い出していたんです。

大人はどうしても、「正しく書く」「きれいにまとめる」ことに目が向きがちですが、
子どもにとっては、こうした自分なりの表現のほうが、記憶に残りやすいのかもしれません。

自分で作ったイメージは、強い記憶になる。
これは、わが家にとって大きな発見でしたし、「その子なりの理解の仕方を大切にする」という意味でも、印象に残っているエピソードです。

つまずき② 現在進行形と動名詞

これは、正直に言うと…今もなお、苦戦中の文法です。
原因は、ingを「形だけ」で覚えてしまったこと。

  • 〜している(進行形)
  • 〜すること(動名詞)

英検では、意味が同じで形だけ違う選択肢が多く、文法で判断できないと正解できません。

こうした「わかっているのに間違える」状態に対して、わが家ではどのように向き合っているのか。
今まさに試行錯誤しながら続けている対策を、具体的に紹介します。

一度しっかりやり直す

進行形と動名詞の混乱に関しては、テクニックで乗り切るというよりも、一度きちんと立ち止まることを選びました。

具体的には、

  • 参考書に戻る
  • 例文をもう一度読み直す
  • 解説を一緒に確認する

という、いわば「基本に戻る」やり方です。

一見遠回りですが、曖昧なまま進むと同じところでまたつまずきます。

正直、時間はかかりますが、でもその分、どこで迷っているのか、何があいまいなのか、がはっきり見えるようになりました。

また、解説を「読むだけ」で終わらせず、「なぜこれが正解か」を一問ずつ確認することで、理解が少しずつ整理されていきました。

苦手だけを抽出

模試や問題集、一問一答集などを解いたあと、間違えた問題には必ずチェックを入れておきます。
そしてその中から、進行形と動名詞に関する問題だけを拾い出して、まとめて解き直します。

同じミスが見えることで、弱点がはっきりし、効率よく復習できるようになりました。
全部をまんべんなくやろうとすると時間もかかりますし、本人の負担も大きくなりがちですが、「今日はここだけやろう」と範囲を限定することで、取り組みやすさもぐっと上がりました。

声かけは軽く

苦手だからこそ、こちらの声かけは意識的に軽くしています。

「ここマスターできたら、満点狙えるね」
「まだ本番じゃないから、何回間違えても大丈夫」
と、あえて前向きで少し余白のある言い方を選ぶようにしています。

というのも、子ども自身が一番「できていないこと」をわかっているんですよね。
だからこそ、そこを強く指摘されると、一気に気持ちが下がってしまうこともあります。

実際、長女も気分が乗らない日は無理に引き上げようとせず、

  • 簡単な問題だけやる
  • できるところだけ確認する

と、ハードルをぐっと下げ、「やめないこと」を大切にしています。

つまずき③ 熟語・フレーズの暗記

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ここは避けて通れない、暗記の部分です。
熟語は「知っているかどうか」で決まる問題が多く、覚えていないと選べません。

とにかく暗記と割り切る

娘にははっきり、「これはもう、暗記しかない」と伝えています。

  • 読む
  • 声に出す
  • 意味を言う

この繰り返しです。

最初は「全部覚えるの?」と驚いていましたが、ここは避けられない部分だと伝えています。

これまでの文法と同じように「理解してから」と進めようとすると、どうしても時間がかかってしまいます。
そこで、発想を変えて、「わかる」より先に「見たことがある」を増やすイメージに切り替えました。

覚えていくと見えてくるもの

ただの丸暗記に見えるこの作業も、続けていくと変化が出てきます。

「あ、これ前にやったやつと似てる」
「この部分だけ変えたら同じ意味になる?」
と、少しずつつながりが見えてくるようになります。

正直に言うと、この覚えていく作業の段階がいちばんしんどいです。

それでも続けていくと、

  • 解ける問題が増える
  • スピードが上がる
  • 自信がつく

という変化が少しずつ見えてきます。

そして何より、その後の英語が一気に楽になると感じています。

まとめ:4級は「土台をつくる時期」

英検4級は、文法の理解とフレーズの蓄積、その両方が求められる段階です。

つまずくのは当たり前。時間がかかるのも自然なことです。

長女も、不定詞や進行形、熟語で立ち止まりながら、少しずつ「分かる」から「使える」へと進んでいます。

今大変だと感じているなら、それはきちんと向き合っている証拠です。
この積み重ねが、これからの英語学習の土台になっていきます。

わが家もこれからも、「無理なく続けられる形」を大切にしながら、英語学習を積み重ねていきたいと思います。

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KatoTomomi 英語教育ライター / English Education Writer
英語教育を専門的に学び、言語習得理論に基づいた学習法を研究。塾講師として受験英語や英検対策の指導経験を持つ。現在は小学生2人の母として家庭での英語教育を実践しながら、Kimini英会話で子ども向け英語学習や家庭学習のノウハウを発信している。