英検3級の一次試験に合格すると、次に待っているのが面接です。

面接は3級から始まるため、お子さんにとっては初めての経験になるご家庭も多いのではないでしょうか。筆記やリスニングと違って、面接はその場で英語を聞き、声に出して答える試験です。そのため、「うちの子、緊張して話せなくならないかな」と心配になるのも無理のないことです。

わが家には現在中学生の息子がいます。彼が英検に挑戦したのは小学生高学年のとき。

英検一次の対策はなんとなくイメージできても、面接は何をどう練習すればいいのか、正直、よくわかりませんでした。長い文で答えられたほうがいいのかな、発音がきれいでないとだめなのかな、と親のほうがいろいろ気になっていたのを覚えています。

そこで今回は、小学生が英検3級の面接に落ち着いてのぞむために、家庭でできる練習をご紹介します。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 英検3級の面接は初めての形式で緊張しやすく、流れを事前に知っておくだけでも不安は大きく軽減される
  • 家庭では「入室の練習」「短くても声に出す練習」「聞き返しフレーズ」を押さえることで、本番で黙らず対応できる力がつく
  • 大切なのは完璧な英語ではなく、自分の言葉で何か返せる安心感を持って本番に臨むことで、それが結果にもつながる。

英検3級の面接で、小学生が緊張しやすいのはどんなところ?

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英検3級の面接と聞くと、「どんなことをするの?」「何を聞かれるの?」と不安になりますよね。

でも、あらかじめ流れを知っておくだけでも、気持ちはずいぶん楽になります。

ここでは、まず面接の流れを確認したうえで、小学生が緊張しやすいポイントを見ていきましょう。

まずは英検3級面接の流れを確認しよう

面接では短い英文とイラストが描かれた問題カードを使って行われます。

流れは以下のとおりです。

  1. ドアをノックして部屋に入り、面接委員にあいさつをする
  2. 面接カードを渡す
  3. 座って、氏名や受験級の確認を受ける
  4. 問題カードを受け取る
  5. 20秒で英文を黙読する
  6. 英文を音読する
  7. 質問に答える
  8. 問題カードを返却し、あいさつをして退室する

二次試験でたずねられる質問は全部で5つあります。

  • No.1:問題カードのパッセージについての質問
  • No.2・No.3:問題カードのイラストについての質問
  • No.4・No.5:自分のことや意見についての質問

No.1からNo.3までは問題カードに関する質問ですが、No.4とNo.5は自分に関する質問です。No.3のあとには、問題カードを裏返すように言われます。

自分のことに関する質問とは、たとえば「好きな食べ物は?」「日曜日は何をして過ごす?」「家でお手伝いをする?」など。文章やイラストを見ながら答えるのではなく、自分のことを自分の言葉で答える必要があるため、ここで戸惑う子も多いようです。

小学生が特に緊張しやすいポイント

小学生が緊張しやすいのは、質問そのものよりも、知らない大人と1対1で英語を話すことではないでしょうか。

特に緊張しやすいのは、最初にドアを開けて入るときや、あいさつをするとき。大人でも、初めての面接では部屋に入る瞬間に緊張しますよね。小学生ならなおさらです。

わが家でも、最初に練習したときは、質問の前に緊張してしまい、息子がしばらく何も言えずに固まってしまったことがありました。
答えられるかどうかよりも、まず面接の雰囲気にのまれてしまわないかが心配でした。
家では言えていても、本番になると緊張して言葉が出にくくなることがありますし、知らない人の前で英語を話すことに、少し照れがある子もいると思います。

親としては、長く答えられるか、きれいに発音できるかが気になりがちです。ですが、まず大事なのは、黙ってしまわずに何か返せることだと感じます。

家庭でやっておきたい英検3級面接の練習

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わが家では、難しい答えをたくさん覚えるよりも、面接の基本の流れに慣れておくことを意識しました。

特にやってよかったのは、次の3つです。

入室からあいさつまでを練習する

最初におすすめしたいのは、入室からあいさつまでの流れを練習することです。

わが家の息子は、そもそもドアをノックして部屋に入る、という経験がほとんどありませんでした。初めての英語の面接に、慣れないふるまいまで重なると、それだけで緊張が強くなりそうだと感じ、家でも入室の流れから練習しました。

「入室する」「あいさつする」「座る」という流れを、家で何度かやってみるだけでも十分です。親が面接委員役になって、入るところからまねしてみると、本番のイメージがつかみやすくなります。

完璧にできなくても大丈夫です。「こんなふうに始まるんだ」とわかっているだけで、不安はかなりやわらぐと思います。

質問には、短くてもいいので声に出して答える

家庭での練習では、長い答えを目指すより、まずは短くても声に出して返すことを大切にしました。

親としては、「もう少し長く言えたほうがいいかな」「一文で答えたほうがいいかな」と思ってしまいますよね。けれど、面接でいちばん避けたいのは、何も言えずに黙ってしまうことです。

少しつかえても、短くても、自分の声で返せるだけで十分。

特にNo.4やNo.5のように、自分のことを聞かれる質問は、家庭でも練習しやすい部分です。

「好きな食べ物は?」「放課後に何をする?」「週末はどう過ごす?」など、答えやすい質問で一問一答をしておくと、英語で自分のことを話すことへの抵抗が少しずつ減っていきます。

ただ、こうした質問は、英語だから答えにくいというより、そもそも自分のことを話すのが少し苦手なお子さんもいると思います。わが家の息子も、日本語でもすぐには答えにくそうだったので、まずは日本語でやり取りしながら、自分のことを話すこと自体に慣れるようにしていました。

聞き取れなかったときの返し方も練習しておく

面接では、「質問が聞き取れなかったらどうしよう」と不安になりますよね。

でも、聞き取れなかったときの返し方を知っておくだけで、気持ちはかなり楽になります。

英検では、質問が聞き取れなかったときに、自然な流れの中で英語で聞き返すことは減点の対象にはならないとされています。反対に、不自然な聞き返しや、何度もくり返して聞き返すことは減点対象になるため、「困ったときに一度だけ落ち着いて聞き返す」くらいの感覚で考えておくと安心です。

たとえば、

Pardon?

Could you say that again?”

Could you repeat that, please?”

のような表現を、ひとつかふたつ覚えておくだけでも、「一回で全部聞き取らなければいけない」というプレッシャーがやわらぎます。

こうした言い方を知らないままだと、聞き取れなかったときにどう返せばいいかわからず、黙ってしまうこともあります。だからこそ、いざというときに自然に口から出るよう、あらかじめ練習しておくことが大切です。
わが家でも、家でのやり取りの中で時々口にしながら、少しずつ慣れるようにしていました。

まとめ

英検3級の面接では、難しい英語をたくさん覚えることよりも、まずは流れを知り、落ち着いて声に出せるようにしておくことが大切です。特に小学生は、質問の内容そのものよりも、知らない大人と1対1で向き合うことや、初めての面接の雰囲気に緊張しやすいものです。

家庭では「入室からあいさつまでを練習する」「自分のことを短くても声に出して答える」「聞き取れなかったときの返し方を知っておく」といった準備が役立ちます。完璧な答えを目指すよりも、「本番でも何か返せそう」と思えることが、いちばんの面接対策になるのかもしれません。

親としては、つい「ちゃんと答えられるかな」「緊張してしまわないかな」と心配になりますよね。でも、少しずつ練習を重ねてきたことは、きっとお子さまの安心につながっているはずです。うまく話そうとしすぎず、「やってみよう」と思える状態で本番を迎えられるといいですね。その経験は、次の学びにもつながっていくはずです。

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tsuru 英語教材開発者・英語教育ライター / English Curriculum Developer & Writer
英会話スクールで20年以上にわたり教材開発と指導に従事。TOEIC880点を保持し、子ども向け英語教育やカリキュラム設計の経験を活かして、学習者目線の英語学習情報を発信している。