英語の教材を買うとき、誰もが「これなら子どものためになりそう」と思って選ぶのではないでしょうか。

口コミを調べたり、今の学習状況を考えたり、これから必要になりそうな内容を見たり。
私も娘たちの英語学習のために、これまでいくつもの教材を選んできました。

もちろん、買ってよかったと思えるものもあります。
一方で、思ったように活用できなかったものもあります。

買ったときには「これならきっと」と期待していたのに、実際にはほとんど手をつけなかったり、途中で使わなくなったり。

「何回同じ失敗をするのだろう」と思うくらい、教材選びでは見事に外してきました。
今回は、そんなわが家の英語教材選びを振り返ります。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 口コミを信じて独断で購入した教材は、子どもにはほとんど響かなかった。評判のよさと、わが子に合うかどうかは別物だと痛感した。
  • 本人が「好きではない」と伝えていた予習用教材も、親の期待だけで購入すると使われなかった。子どもの言葉より自分の考えを優先してしまったことが原因だった。
  • 中学校の教科書は教材としてはほぼ使われなかったが、子どもが中学英語に興味を持つきっかけになった。使われなくても、意味のある買い物になることもあると気づいた。

口コミを信じて選んだ教材

口コミを信じて選んだ教材

最初の失敗は、ネットの口コミを見て購入した教材です。
当時は、子どもの英語学習について調べることに熱心でした。
どんな教材があるのか、何歳くらいから使えるのか、どんな力が身につくのか。

ネットで調べていると、実際に使った人の感想もたくさん出てきます。

「子どもが楽しんで取り組んでいる」
「毎日続けられている」
「これを使って英語が好きになった」

そんな口コミを読んでいるうちに、私も「これはよさそう」と思うようになりました。

教材の内容も、その頃の娘の学習に合いそうなものでした。
ですから、購入したこと自体に理由がなかったわけではありません。

ただ、一つ大きな問題がありました。

娘に相談せず、私が独断で注文したことです。
私の中では、「子どものために選んでいる」という感覚でした。

口コミもよい。
内容もよさそう。
年齢にも合っている。

それなら、きっと使ってくれるだろう。
そう思って注文しました。

届くまでの間も、「これなら続けてくれるかも」と、かなり期待していたと思います。

ところが、実際に娘に見せてみると、
「あー、うん。」
返ってきたのは、それくらいの薄い反応でした。

そのまま教材を開くこともなく、こちらから声をかけても、なかなか取り組もうとはしませんでした。
私があれだけ口コミを読んで、「これはよさそう」と期待していたのに、娘の反応は驚くほどあっさり。

「……あれ?」
そのとき、少し拍子抜けしたのを覚えています。

口コミでは、子どもが楽しそうに使っていたはずなのに。
わが家では、そもそも開かれない。

この違いを目の当たりにして、「評判のよい教材だからといって、わが子にも合うとは限らない」と痛感しました。

考えてみれば、当然のことです。
口コミを書いた家庭とわが家では、子どもの性格も生活リズムも、これまで英語に触れてきた経験も違います。

それなのに、購入するときには、よい口コミを見ているうちに「きっとわが家でも」と思ってしまいました。

もちろん、教材そのものが悪かったわけではありません。
口コミも、その家庭では本当にそうだったのでしょう。

ただ、私が娘に合うかどうかを確かめる前に、「これはきっと合う」と決めてしまった。
それが、このときの最初のずれでした。

「好きじゃない」と言われていた予習教材

「好きじゃない」と言われていた予習教材

二つ目は、今振り返っても「なぜ買ったのだろう」と思ってしまう教材です。
予習用にと買った教材でした。

長女は以前から、英語に限らず予習があまり好きではありません。

学校でまだ習っていないことを先に勉強するより、授業で習ったことを何回も復習するほうが取り組みやすい。
本人からも、予習はあまり好きではないと言われていました。

それなのに私は、予習用の教材を買ってきました。

もちろん、これにも理由があります。

英語は積み重ねが大切です。
学校で習う前に少し触れておけば、授業がわかりやすくなるかもしれない。
中学校に入ってから困らないように、今のうちに準備しておいたほうがよいかもしれない。

今思えば、娘の「予習は好きではない」という言葉より、私の「先にやっておいたほうがいい」「やってほしい」という気持ちを優先していました。

そして、当然のように、あまり使いませんでした。

「やらないの?」と聞くと、
「だから、予習あんまりやりたくないって言ったじゃん」
と。

それもそのはず。
娘からすれば、そもそも予習が好きではなく、私にも伝えてくれていたのです。

それなのに、私は「これなら使ってくれるかもしれない」と思って買ってしまいました。
最終的には、ほぼ手つかずの状態で保管されています。

中学校の教科書は、まさかのインテリアに

中学校の教科書は、まさかのインテリアに

三つ目は、中学校の教科書です。
来年中学生になる長女のために、夏休みに入るタイミングで購入しました。

来年は新版になるかもしれませんが、今のうちに現行版を見ておこうと思い、学校と提携している書店で購入しました。

これまで二つの教材選びで外してきたことを考えると、よく言えば「三度目の正直」。
自分でも、なかなか懲りないなと思います。
それでも、このときも私の中では、かなり筋の通った選択でした。

中学校で実際に使われている教科書なので、これから学ぶ内容を先に知ることができます。
どんなことを学ぶのかを先に知っておけば、中学英語への準備にもなるかもしれません。

そう考えると、持っていて損はないように思えました。

ところが、買いに行くことを長女に伝えると、

「また?ママ、ほんとに好きだよねぇ」
と、半ばあきれたような反応でした。

これまでの教材選びを見てきた長女からすると、「また何か買うの?」という気持ちだったのかもしれません。
私自身も、これまでのことがあるので、今回は少し弱気でした。

「ダメもとで見せてみよう」
そんな気持ちで教科書を開いてみると、意外な反応が返ってきました。

「え!ちょっと見たいかも!」
「これ、今の中1がやってるの?」
「へ〜、〇〇ちゃんと一緒?」
と、思っていた以上に興味を示したのです。

教科書を使って勉強したいというより、「中学生になると、こんな英語をやるんだ」ということが気になったようでした。
中学校ではどんな英語を学ぶのか、少し具体的にイメージするきっかけにはなったのかもしれません。

さらに、想定外の反応を見せたのが次女です。

長女が教科書を見ていると、
「何?面白そう!見せて!」
と、次女も興味津々でした。

中学校の教科書というだけで、何が書いてあるのか気になったようです。

「今回は、もしかしたら使うかも」
そんな期待が少し膨らみました。

しかし、実際にはそうなりませんでした。
教科書を使って勉強することはほとんどなく、暇つぶしにパラパラめくったり、ぼーっとしたいときに何となく目を通したりする程度です。

気づけば、テーブルやソファの上に置かれています。
片づけても、また別の場所で置物になっているだけ。
もはや、インテリアになりかけています。

三つ目までくると、「私、何回同じことをしているんだろう」と、自分でも笑ってしまいます。
ただ、この教科書には、三つの中で唯一、買ってよかったと思えた部分もありました。
それは、長女が中学校の英語に興味を持つきっかけになったことです。

「中学生になると、こういうことをやるんだ」と知ることで、これからの学習を少し身近に感じられたのではないかと思います。

教材としては、ほとんど眠っています。
それでも、中学校の英語を知るための「つかみ」としては、買ってよかったのかもしれません。

まとめ|失敗して気づいた、教材選びで大切なこと

こうして三つを振り返ると、どの教材も、買ったときには「これなら役に立つ」と思って選んでいました。

口コミを調べたり、これからの学習を考えたり、その時々で自分なりに考えて選んでいたつもりです。
それでも、実際に使うのは私ではなく娘たち。

親が「よさそう」と思った教材と、子どもが「やってみたい」と思う教材は、必ずしも同じではありませんでした。

今回の失敗を通して、教材は「買ったら使い切るもの」ではなく、英語に触れるための一つの手段なのだと考えるようになりました。
「せっかく買ったから」と無理に使わせるのではなく、「今のこの子に合っているかな」と立ち止まる。そんな余白も大切なのだと感じています。

これからも教材選びで失敗するかもしれません。
それでも、子どもの反応を見ながら、そのときに合った使い方を考えていきたいと思っています。

投稿者アバター
KatoTomomi 英語教育ライター / English Education Writer
英語教育を専門的に学び、言語習得理論に基づいた学習法を研究。塾講師として受験英語や英検対策の指導経験を持つ。現在は小学生2人の母として家庭での英語教育を実践しながら、Kimini英会話で子ども向け英語学習や家庭学習のノウハウを発信している。