皆さんは英語で「無断転載禁止」を表現できますか?

また、著作権や二次配布に関してはどうでしょう。

こちらの記事では、無断転載禁止の英語解説はもちろん、そのまま使える例文も紹介していきます。

デザインや音楽などを海外向けに発信している方は、ぜひ本記事にあるコピーライト文をお使いください。

「無断転載禁止」は英語で何て言う?

「無断転載禁止」は英語で何て言う?

「無断転載禁止」とは、著作権法に基づき、著作物を許可なく第三者によって複製・公衆送信などすることを禁止することを言います。

これを英語で訳そうとすると、とんでもない長文になりそうで怖いですよね。しかし、英語では意外とシンプルに「無断転載禁止」を表現することができます

まずは、一般的に使われている「無断転載禁止」の文章を3つ見ていきましょう。それぞれ少しだけニュアンスが異なるようです。

「無断転載禁止」は英語で”No unauthorized reproduction”と表現する

“No unauthorized reproduction”は、「無許可の複製を禁止する」という意味です。3つの単語で構成されており、それぞれ意味があるので、確認していきましょう。

  1. No: 否定する
  2. unauthorized: 許可されていない
  3. reproduction: 複製

Noには、「Noの後に来る行為を禁止する。」という意味があります。例えば、”No smoking”と言ったら、「禁煙です。」と言った意味になるイメージです。

同じ要領で今回は、”unauthorized reproduction(無許可の複製)”を「禁止」しているという事になるので、「無断転載禁止」の意味を説明できます。

「無断転載禁止」は”Unauthorized reproduction prohibited”ともいえる

“Unauthorized reproduction prohibited”は、「無許可の複製は禁止されています」という意味です。こちらも先に紹介した、”No unauthorized reproduction”とニュアンスは近しい言葉となります。

  1. unauthorized: 許可されていない
  2. reproduction: 複製
  3. prohibited: 禁止されている

“No unauthorized reproduction”の”No”には、「禁止する」と言った意味がありました。今回は、その「禁止」を別の単語”prohibited”で表しています。

山本さん
一見難しそうに見える単語でも、1つ1つしっかりと確認していけば、問題なく理解できるのです。

“Copyrighted material. Do not reproduce without permission.”という言い方もある

“Copyrighted material. Do not reproduce without permission.”は、著作権で保護された素材です。許可なく複製しないでください。」という意味です。

今回は、”Copyrighted material”と”Do not reproduce without permission”の2つに分かれています。それぞれ詳しく確認していきましょう。

“Copyrighted material”

  1. Copyrighted: 著作権で保護された
  2. material: 素材

“Copyrighted material”は、「著作権で保護された素材」という意味を持ちます。

日本語でも「コピーライト」という言葉を聴いたことがある方も意外と多いのではないでしょうか。”Copyright”の”right”は、「権利」という意味を持つ名詞表現です。

正し、“Copyright”は一つの単語なので、「著作権」として覚えておきましょう

“Do not reproduce without permission”

  1. Do not: ~しないでください
  2. reproduce: 複製
  3. without: ~なしで
  4. permission: 許可

“Do not reproduce without permission”は、「許可なく複製しないでください」という意味を持ちます。

要するに、これまで紹介してきた、“No unauthorized reproduction”“Unauthorized reproduction prohibited”と意味合いは同じです。

「無断転載禁止」の関連語|関連表現

「無断転載禁止」の関連語|関連表現

「無断転載禁止」の言い方は、3つの表現方法が一般的でした。しかし、「無断転載禁止」以外にも、自分のコンテンツを守る為の権利表記は色々存在します。

そこで本項目では、無断転載禁止に近しい関連表現を複数確認していきましょう。

“Redistribution”: 二次配布

「再配布」や「再分配」という意味を持つ英単語です。具体的には、ある人が所有する物品や情報などを、他の人に配布することを指します。

例えば、自分が描いた絵をTwitterにアップロードしたとしましょう。この絵をフォロワーが勝手に保存し、友達にも配布した場合、これを「二次配布」と言います。

「二次配布」自体は悪い言葉ではなく、あくまでも「再配布」を意味する為、無断転載と混同しないように気を付けましょう。

“Authorized reproduction allowed”: 転載可能

“Authorized reproduction allowed”は、「許可された複製が許可される」という意味の英語表現です。日本語にすると一見分かりにくいですが、要は「著作権者から許可を受けた場合に限り、著作物を複製しても大丈夫。」という意味になります。

本記事の主題であった「無断転載禁止」の対義語に当たる為、自分がコンテンツを提供する側なのであれば、使い分けができる方が好ましいでしょう。

しかし、詳しい単語の内容は理解する必要ありません。転載可能の場合は、”Authorized reproduction allowed”無断転載禁止の場合は、”Unauthorized reproduction prohibited”とすればいいだけなので、シンプルに覚えるのが良いでしょう。

“All rights reserved”: 全ての権利を留保している

“All rights reserved”とは、「全著作権所有」という意味の英語表現です。著作物の著作者は、自分の作品について著作権を有しており、他人がそれを利用する場合には、著作権者から許可を得る必要があります

要するに、自分の作品は著作権があるので転載不可という事です。もっとわかりやすく言うと、「無断転載禁止」という事になります。

もしこの文章を無視しても、無断転載を行われた場合は、弁護士に相談し、適切な対処をしていきましょう。

まとめ

こちらの記事では「無断転載禁止」の英語に関して紹介してきました。「無断転載禁止」は、英語にすると以下のようになります。

  • “No unauthorized reproduction”
  • “Unauthorized reproduction prohibited”
  • “Copyrighted material. Do not reproduce without permission.”

どれも一見難しそうに見えますが、結局は「無断・転載・禁止」をそれぞれ説明した英単語が組み合わさっているだけです。

本記事で学んだことを通じて、ぜひ著作権の保護をしてみてください。ここまで読んでいただき、ありがとうございました。