「今日はやりたくない」
子どもの英語学習を続けていると、こんな言葉が出てくることがあります。

でも、「今日はやりたくない」と感じること自体は、特別なことではありません。

大人でも、仕事や家事などに気が進まない日があります。
子どもなら、学校で疲れていたり、ほかにやりたいことがあったり、その日の気分によって学習に向かう気持ちが変わるのは自然なことです。

わが家でも、「今日はやりたくない」は珍しい言葉ではありません。

「そろそろレッスンやったら?」
「今日はやりたくない」
こんなやり取りは、毎日のようにあります。

では、そんなふうに言われたとき、わが家ではどうしているのか。
今回は、「今日はやりたくない」と言われた日の実際のやり取りを、会話を交えながら紹介します。

この記事の3行まとめ(AI要約)

  • 「今日はやりたくない」と言われたら、まず「そうだよね」と受け止め、理由を少しずつ聞いていくことを大切にしている。話だけでなく、実際の教材や宿題を目の前で確認するようにしている。
  • 「英語が嫌」という言葉も、具体的に何が嫌なのかを掘り下げて確認する。教材を変えたり量を調整したりすることで、取り組めるようになることもある。
  • 毎日同じ量をこなす必要はないと考え、数日単位で調整している。姉妹どちらかがやりたくない日も、もう一方が動くことで自然と取り組めることもある。

まずは「そうだよね」と受け止める

まずは「そうだよね」と受け止める

「今日はやりたくない」と言われたとき、最初から「でもやらないと」と説得することはしません。

まずは、
「そうだよね~」
「やりたくないよね~」
と返します。

そこで終わりではありません。

「どうした?学校疲れた?」
「うん」

「何が疲れた?」
「委員会」

「何かあった?」
「テーマが全然決まらなかった」
というように、少しずつ理由を聞いていきます。

「今日、宿題が多いから最悪」

という日もあります。

そんなときは、
「どのくらいあるの?」
「いっぱい」

「いっぱいって、どれくらい?見せて?」
「これと、これと……」
と、実際の宿題を見せてもらいます。

ノートを開いたり、学校から出ている課題を確認したり、ときにはChromebookを一緒に見たりします。

「これが今日の分?」
「そう、でもまとめが難しい」

「じゃあ、一旦ここまでやったらどう?」
「うーん、やってみる」

「終わったら、また見せて?」
「うん」

こんなふうに、話だけで終わらせず、実際に目の前にあるものを確認するようにしています。

「英語が嫌」の中身を見てみる

英語そのものを理由に、「今日は英語やりたくない」と言われることもあります。

そんなときも、まずは「英語の何が嫌なの?」と聞きます。

「難しいから嫌」
「どこが難しいの?」
「これ。この問題」

理由が分かったら、実際にその問題を一緒に見てみます。

「ここが難しいんだね」
「うん」
「じゃあ、一緒にやってみる?」

このように、「英語が嫌」という言葉だけで終わらせず、何が嫌なのかを具体的に確認するようにしています。

オンライン英会話なら、タブレットを開いて、その日の教材を確認します。

「この教材が嫌なの?」
「うん」

「やったことあったっけ?」
「いや、覚えてない」

「じゃあ、こっちは?」
「こっちならできそう」

このように、教材を変えることで取り組めることもあります。

もちろん、毎回こんなに簡単に話がまとまるわけではありません。
「全部嫌」「なんか嫌」と言われることも多々あります。

そんなときは、

「全部かあ〜、じゃあその中でもどこが一番嫌?」
「文章読むのが嫌?」
「レベルを1つ前に戻してみる?」
「レッスンの代わりにドリルにする?」
などと、もう少し聞いていきます。

「英語が嫌」と言っていても、実際には「読むのが嫌」「この問題が難しい」「今日は話す気分ではない」など、理由はさまざまです。

そのため、「英語が嫌」という言葉だけで判断せず、本人の「嫌」を少しずつ分けていくようにしています。

「どのくらいならできる?」と聞く

「どのくらいならできる?」と聞く

理由がわかったら、次に考えるのが「では、どのくらいならできるか」です。

「今日はやりたくない」と言われたからといって、「じゃあ、やるかやらないか自分で決めていいよ」と、すべてを本人に任せるわけではありません。

わが家では、基本的に「やること」を前提にしています。
そのうえで、「じゃあ、どのくらいならできる?」と聞きます。
ここは、本人に丸投げするというより、こちらがいくつか選択肢を出しながら探していきます。

「今日はここまでにする?」
「それとも、こっちを先にやる?」
「今やって、あとで好きなことする?」
「明日少し大変になるけど、今日は少なくする?」
というように、その日の状態に合わせて一緒に考えます。

本人に任せているように見えて、実際にはこちらもかなり介入しています。
少し大げさかもしれませんが、私の場合は、営業担当者のような感覚になることもあります。

「何が嫌なのか」
「どこならできるのか」
「これならどうか」
と、条件を変えながら、なんとか納得できるところを探していくのです。

寄り添うだけでは終わらせない

子どもが「やりたくない」と言ったとき、気持ちに寄り添うことは大切だと思います。
ただ、わが家では「嫌だったね」で終わらせることはあまりありません。

実際の教材を開いて、問題を見る。
宿題を広げて、量を確認する。
オンライン英会話なら、その日の教材を一緒に見る。
そうすると、本人が「思っていたよりできそう」と気づくことがあります。

反対に、本当に量が多かったり、今の状態では難しかったりすることもあります。
その場合は、やる量を減らしたり、別の日に回したりします。

大切なのは、気持ちだけで判断しないことです。
「嫌」という言葉が出たら、その中身を実際に確認してみる。
それだけでも、次にどうするかが考えやすくなります。

「今日はそこそこできそう」という日もある

毎日同じ量をこなす必要もないと思っています。

「今日は本当に疲れている」という日もあれば、「今日はそこそこできそう」という日もあります。
そこで、できそうな日に少し多めに進めることもあります。

たとえば、数日分の学習量が決まっている場合、「全部同じ量にしなくてもいいんじゃない?」と考えます。

今日は少し余裕があるから多めにやる。
明日は予定があるから少なめにする。
そんなふうに、数日単位で調整します。

「毎日必ず同じ量」という形にすると、たまたま疲れている日にも「いつも通り」を求めることになります。
それよりも、その日の状態を見ながら全体を調整したほうが、続けやすいと感じています。

片方がやりたくないとき、もう片方が動く

片方がやりたくないとき、もう片方が動く

姉妹で英語をやっていると、たいていどちらかが「今日はやりたくない」と言います。

ただ、二人とも「今日はやりたくない」となる日は、意外と少ないです。
一人が嫌がっていても、もう一人はいつも通りに始めることがあります。

「今日はやりたくない」
そんな声が聞こえてきても、

「いいから、さっさとやっちゃいなよ」
と、もう片方から容赦なく言われることがあります。

姉妹なので、お互い遠慮がありません。

「じゃあ、お先に~」と、やりたくないと言っている片方を置いて、先にレッスンを始めてしまうこともあります。

すると、さっきまで「やりたくない」と言っていたほうが、「じゃあ、私もやる」と動き出すことがあります。

毎回こうなるわけではありませんし、二人ともやりたくない日もあります。
それでも、親としては、こうしたやり取りに意外と助けられています。

以前は、私が二人に「英語やろう」と声をかけ、それぞれの学習を一人で見ていました。
親が全部管理しなくても、子ども同士でこのようなやり取りが生まれているのは、少し面白い変化でした。

まとめ|「やりたくない」も、わが家の日常

英語学習を続けていると、毎日気持ちよく取り組めるわけではありません。

「今日はやりたくない」と言う日もあれば、何も言わずに始める日もあります。
学校で疲れている日、ほかにやりたいことがある日、なんとなく気分が乗らない日。
子どもにも、その日の状態があります。

以前なら、「どうしたら嫌がらずに毎日できるようになるのだろう」と悩んでしまっていました。
でも今は、「やりたくない」と言うこと自体を、そこまで特別なことだとは思わなくなりました。

毎日同じ量、同じ気持ちで取り組めなくても、また次の日に戻ってこられれば、それも続いているということだと思います。

「今日はやりたくない」と言いながら、結局いつも通り取り組む日もあります。
少しだけにして終わる日もあります。

そんなやり取りを繰り返しながら、今日もわが家の英語学習は続いています。

投稿者アバター
KatoTomomi 英語教育ライター / English Education Writer
英語教育を専門的に学び、言語習得理論に基づいた学習法を研究。塾講師として受験英語や英検対策の指導経験を持つ。現在は小学生2人の母として家庭での英語教育を実践しながら、Kimini英会話で子ども向け英語学習や家庭学習のノウハウを発信している。