“be able to”は、中学校の「助動詞」の単元で習う表現です。
中学校では、”be able to”を”can”の言い換え表現として習いましたよね。同じように”will”も”be going to”の言い換え表現として習ったはずです。
しかし”be able to”や”can”には「できる」以外にどんな意味があるのか、”be able to”と”can”にはどんな違いがあるのか、はっきりとは分からない方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事では、”be able to”と”can”それぞれの意味や違いについて徹底解説します。
記事を最後までチェックすれば、”be able to”と”can”に関する知識が一通り手に入りますよ。
少しでも興味がある方は、ぜひ記事を最後までチェックしてみてください。
“be able to”と”can”の違いに加えて”will”と”be going to”の違いも知りたいという方は、以下の記事も一緒に確認してみてください。
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目次
“be able to”の意味とは?
“be able to”には「〜できる」という意味があります。一般的な能力や一時的な能力を表す際に使用される表現です。
You will be able to speak English fluently, after taking online lessons for 1000times.
訳)1000回オンラインレッスンを受けたら、英語を流暢に話すことができるようになる。
“can”の意味とは?
“be able to”の意味は1つだけであったのに対し、”can”には以下のように3つの意味があります。
- 可能性
- 許可
- 能力
つまり英文内に”can”が登場した場合には、3つのうちどの訳し方で訳すのか、考えなければなりません。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
可能性
“can”の1つ目の意味は可能性です。例文としては、以下の通りです。
Aさん
I can see the Tokyo Tower from the office window.
訳)オフィスの窓から東京タワーが見えます。
上記の文章では、窓を除けば東京タワーが見れる、つまり東京タワーを見れる可能性がある状態であることを表しています。
許可
“can”の2つ目の意味は、許可です。「〜してもよいですよ」と訳します。例文は以下の通りです。
Aさん
You can use this desk.
訳)あなたはこの机を使ってもいいですよ。
“can”は「〜できる」と訳すのが最も一般的です。上記の”You can use this desk.”の英文も、「あなたはこの机を使うことができます。」と訳すこともできます。
ただし「あなたはこの机を使うことができます。」よりも「あなたはこの机を使ってもいいですよ。」の方が自然です。
能力
“can”の3つ目の意味は、能力です。最もオーソドックスな形で「〜できる」と訳します。その人や物に備わった能力を示す際に使用される表現です。例文は以下の通りです。
Aさん
I can speak three different languages.
訳)私は異なる3つの言語を話すことができます。
上記の例文では「3つの言語を話すことができる」という状態が「私」という人物に備わっています。
“be able to”と”can”との違い
“be able to”と”can”の違いは、以下のように全部で3つあります。
- “be able to”は人・生き物を主語に取り”can”はモノやコトを主語に取る
- “can”には現在形と過去形しかない
- “be able to”は一時的な能力を表すのに対し”can”は備わった能力を表す
これらの違いを理解できれば、”be able to”と”can”を適切な場面で使い分けられるようになります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
“be able to”は人・生き物を主語に取り”can”はモノやコトを主語に取る
“be able to”は人や生き物だけを主語に取ります。一方”can”の場合は人・生き物・モノと全てを主語に取ることができます。
よって”be able to”を使った英文では、必ず人や生き物が主語となり、モノが主語になることはありません。
“can”には現在形と過去形しかない
“can”には現在形と過去形しか存在しません。一方”be able to”は様々な形で英文の中で使用することができます。
“can”の過去形は”could”です。”can”も”could”も助動詞なので、他の助動詞と組み合わせて使用することはできません。
一方”be able to”であれば、他の助動詞の後ろにつけて使うこともできます。例えば以下の例文のような形です。
Aさん
You will be able to see the Tokyo Tower from the new office.
訳)新しいオフィスから東京タワーが見えるでしょうね。
助動詞の後には必ず動詞の原形が来るため、”will”の後に”can”を持ってくることはできません。ただし”be able to”であれば”be”が動詞の原形ですので、”will”の後に問題なく持ってくることができます。
これは”will”に対する”be going to”の言い換え、”must”に対する”have to”にも同じことが言えます。
“will”と”be going to”の違いについても知りたい方は以下の記事をご確認ください。
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また”must”と”have to”の違いについて知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
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この機会に、
- “can”と”be able to”の違い
- “will”と”be going to”の違い
- “must”と”have to”の違い
を3つとも覚えてしまいましょう。
“be able to”は一時的な能力を表すのに対し”can”は備わった能力を表す
“be able to”と”can”には、どちらも能力を表す「〜できる」という訳し方があります。一見どちらも同じように感じられますが、訳し方は微妙に異なります。
まず”be able to”は一時的にできることを表現するために使われます。一方”can”は、すでに備わっている能力、一時的ではなく常にできることを表現するために使われます。
両者には明確な違いがあります。これらの違いを意識せずに使用しても通じますが、両者を使い分けられるようになると英会話のレベルが1つアップします。
まとめ
“be able to”と”can”それぞれの意味や違いについて解説しました。
“be able to”や”can”に関する分からなかったことは解消されましたでしょうか?
頭で英語を理解できたら、あとはそれを実際の英会話で使ってみるだけです。“be able to”や”can”を使う機会があったら、積極的に使ってみてください。
また今回のように、少しでも分からない表現があったら、できるだけすぐに参考書でもネットでも構わないので調べるようにしましょう。そうすることで、英語力は少しずつ伸びていきます。
“be able to”と”can”の違いと似ている”will”と”be going to”の違いについても気になる方は、ぜひ以下の記事をチェックしてみてください。
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Webライター/ブロガー 高校時代の海外旅行がきっかけで英語に興味を持つ。大学時代には10ヵ国を旅し、TOEIC870点を取得。6年間の英語講師経験あり。現在は英語特化型のWebライターとして活動中。自身でもWebメディア「#オンライン英会話のある生活」の運営を行っている。