To不定詞には色んな意味や使い方がありますが、しっかりと復習すれば使いこなすのは簡単です。

学校の英文法の時間に学ぶ不定詞ですが、思い返すとどんな使い方や意味があったのかあやふやになっている人も多いでしょう。

そのため、To不定詞が出てくるたびに「どんな意味、使い方があったんだっけ?」と、英語を読むのがストップしてしまう人も多いです。

この記事では、そんなTo不定詞の使い方や意味の違いについて例文付きで振り返っていきます。

例文付きで振り返ることで、実際の使い方を見て、体感的に使えるようになるのが期待できるからです。

この記事を読み終わる頃には、忘れてしまったりあやふやになってしまったTo不定詞を使いこなして、英語を読むのがグッと楽になるのでぜひ最後まで読んでください。

to不定詞の3つの用法

to不定詞の3つの用法

To不定詞には大きく分けて以下の3つの用法があります。↓

  1. 名詞用法
  2. 形容詞用法
  3. 副詞用法

順番に見ていきましょう。

1.To不定詞の名詞用法

To不定詞の用法の一つに「名詞用法」があります。

不定詞の「名詞用法」の名前の通り、「名詞」の働きをすることができます。

例えば、文章の主役になる「主語」は「名詞」だけがなることができますよね。

動詞が主語になると、↓の例文のようにおかしな文章になってしまいますよね。

  • Play baseball is fun.
    野球をするは楽しい。

そこで、動詞にあたる「Play」の部分をTo不定詞にすることで、↓のような自然な英語にすることができます。

  • To play baseball is fun.
    野球をすることは楽しい。

これは動詞の「Play」を、To不定詞によって「名詞の役割」に変化させることで自然な英文になっています。

他にも↓のように

  • I like play baseball.
    私は野球をするが好きだ。

という不自然な文章も、To不定詞の名詞用法を使うことで

  • I like to play baseball.
    私は野球をすることが好きだ。

という自然な英文にすることができます。

2.To不定詞の形容詞用法

To不定詞の用法の一つに「形容詞用法」があります。

「形容詞用法」の名前の通り、To不定詞が「形容詞」の働きをするわけですね。

「形容詞」の働きをするので、To不定詞が「名詞」を修飾します。

例文↓

  • Could you bring me something to drink?
    何か飲み物を持ってきていただけますか?

↑の例文では、名詞の「Something(何か)」を、「To drink(飲むための〜)」を修飾しています。

これはTo drinkが形容詞の形として使われているからというわけですね。

訳文では「飲み物を持ってきてください」となっていますが、直訳では「飲むための何かを持ってきてください」となるわけですね。

他にも

  • We are surprised at her dream to become a YouTuber.
    彼女のYouTuberになりたいという夢は、私たちを驚かせた。

↑の例文では「Dream(夢)」という名詞を「To become(〜になるという)」が修飾しています。

To becomeが形容詞の働きを働きをしているので、名詞であるDreamを修飾できているわけですね。

3.To不定詞の副詞用法

To不定詞の用法の一つに「副詞用法」があります。

「副詞用法」の名前の通り、To不定詞が「副詞」の働きをするわけですね。

副詞は主に動詞や形容詞を修飾します。(例:She is very fashionable.彼女はとてもオシャレだ。)

また、副詞は文章の骨格にはならないので、副詞だけ省いても文章が成立するのも特徴ですね。

  • She is very fashionable.←副詞のVeryを抜いても「She is fashionable.」で文章が成立する。
  • She is very fashionable.←形容詞のFashionableを抜くと「She is very.」となり「彼女はとても……何やねん!」となってしまう。

↑の例のように、骨格になる文章に「付け加える」形の、「副詞の役割」になるのが「To不定詞の副詞用法です」

例文を見てみましょう。

  • He has practiced the piano hard to win the concert.
    彼はコンサートで優勝するために、ピアノを一生懸命練習してきた。

↑の例文は、To不定詞の「To win」が「He has practiced the piano」という文章を修飾しています。

文章自体は「He has practiced the piano hard.(彼はピアノを一生懸命練習した。)」で完成していますから、後から「To win〜」がくっついて詳しく説明しているのがわかりますよね。

このように、文章の骨格とは関係なく意味を付け加える副詞の役割を、To不定詞で行うのが「副詞用法」です。

先ほどの「He has practiced the piano hard to win the concert.」の例文では「〜するために」の意味で使われましたが、副詞用法の不定詞には他にも、主に以下のような意味で使われます。

  • I’m happy to see you.
    お会いできて嬉しいです。(感情の原因。嬉しいのは、お会いできたから。)
  • He grew up to be a mechanisian.
    彼は成長して技術者になった。(結果。成長した結果技術者になった。)
  • He must be a genius to write such a wonderful story.
    そんなに素晴らしい物語を書くとは、彼は天才に違いない。(判断の根拠。彼を天才だと思うのは、素晴らしい物語を書いたからだ。)
  • He will be surprised to hear the news.
    その知らせを聞いたら、彼は驚くだろう。(条件。彼が驚くのは、その知らせを聞くという条件を満たしたとき。)

副詞は文章を幅広く修飾することから、副詞用法の訳文も多くなりがちですが、色んな文章を読むうちに適切な用法を自然に選んで読めるようになりますよ。

To不定詞を理解すれば、英語を読むのが楽になる?

To不定詞を理解すれば、英語を読むのが楽になる?

前項まででTo不定詞の使い方をお伝えしてきました。

To不定詞の使われた例文を見て、「色んな使われ方で、色んな意味で使われている」ことがお分かりいただけたでしょう。

To不定詞は実際の英会話や英語の文章でもたくさん使われていますから、その度に「ん?」と意味を考えるのは大変です。

しかし逆を言えば、To不定詞を理解してしまえば、ひと目見て難しそうだったり、長くて読むのが大変そうな英語でもすんなりと読めてしまう場合も多いんです。

英語を読んだり聞いたりするときに、必ずと言って良いほど使われているTo不定詞なので、これから英語を勉強するときに、この記事でお伝えしたTo不定詞の意味や使い方をぜひ活用してみてください。

きっと英語を読むのがだんだん楽になり、楽しくなるでしょう。

まとめ

この記事では、To不定詞の使い方や意味の違いについて例文付きで振り返ってきました。

ここまでお読みのあなたは、忘れてしまったり、あやふやになってしまったTo不定詞を使いこなして、英語を読むのがグッと楽になっているでしょう。

この記事でお伝えした内容が、あなたの英語学習をより充実したものにできれば幸いです。