英語の本を気軽に読んで勉強したい方には、英語の絵本がおすすめです。絵本であれば、難しい単語も少ないのでいちいち辞書を引く必要もなく、簡単に読み進められます。また、教科書には出てこないような単語や言い回しに出会えることもあり、英語を読む楽しさを得られるのです。絵本と言っても、おもしろいストーリーで、英語学習に役立つ文字数やページ数のある絵本を5冊を紹介していきます。
The Cat in the Hat by Dr. Seuss
世界的絵本作家であり、現代のマザーグースとも称されるDr. Seussの代表作である「The Cat in the Hat」は、英語圏の子供たちによって昔から読み継がれています。Dr. Seussの絵本は、ストーリーが思いもよらない方向にどんどん進んでいくのが醍醐味です。この物語は、Dr.Seussの絵本の中で最も人気の高い1冊となっています。
他にも、「The Cat in the Hat Comes Back」「Green Eggs and Ham」「Oh, the Thinks You Can Think!」「How the Grinch Stole Christmas!」「Oh, The Places You’ll Go!」「One Fish, Two Fish, Red Fish, Blue Fish」などの作品が子どもたちに人気です。
読者の対象年齢は、ネイティブの幼稚園生から小学校低学年向けです。
The Tale of Peter Rabbit by Beatrix Potter
1893年に刊行されたピーターラビットシリーズの初めての物語です。世界中の子どもたちに愛されてきた、全部で24作品からなる物語で、それぞれ主人公が変わっていきます。日本では、キャラクターとして認知度の高いピーターラビットですが、元となった絵本の内容も秀逸です。イギリスの女性絵本作家のBeatrix Potterが家庭教師をしていた頃の教え子の息子宛に送った絵手紙によって生まれた絵本です。また、優しいタッチの絵が印象的な作品となっています。読者の対象年齢は、ネイティブの小学校低学年から高学年向けです。
A Bad Case of Stripes by David Shannon
アメリカの現代作家であり子供向けのイラストレーターでもDavid Shannonによって、2004年に刊行された本です。この本に描かれている絵は、登場人物の表情が豊かで、まるでアニメを思わせるようなイラストが印象的です。全米教育協会で、教師用子供向けのトップ100に選ばれています。この他にも、「No David!」「David Gets in Trouble」「Duck on a Bike」が人気です。読者の対象年齢は、ネイティブの小学校中学年向けです。
ストーリーは子どもだけでなく、大人も色々と考えさせられるテーマとなっています。「人と同じであることばかりでなく、自分を持つことが大切である」というメッセージを持つこの本は、絵本の域を超えて何度も読み返したくなります。
Curious George by H.A. Rey & Margret Rey
日本でも「おさるのジョージ」や「ひとまねこざる」として広く知られ、英語でも読んでおきたい人気の絵本シリーズです。Hans Augusto Rey と Margret Rey夫妻の作品です。初版は1939年で、1940年~1960年代にかけて全7作があり、「Curious George Takes a Job」「Curious George Rides a Bike」「Curious George Goes to the Hospital」などがあります。読者の対象年齢は、ネイティブの幼稚園生向けです。
Make Way for Ducklings by Robert McCloskey
1941年にRobert McCloskeyが発刊以来、80年近くにわたって愛されてきた名作の絵本です。1942年には、児童図書館協会によるコールデコット賞の金メダルを受賞しています。2色刷りのイラストは、シンプルながらボストンの街の風景が情感たっぷりに描かれています。読者の対象年齢は、ネイティブの小学中学年~高学年向けです。
子供だけでなく、大人も楽しめて英語の勉強に役立つ絵本をたくさん読もう
これまで紹介した5冊の絵本は、英語が読みやすいだけでなく、大人も楽しめるストーリーを中心に紹介しました。絵本はスラスラ読めるので、英語を読む達成感を味わうこともできます。また、1回だけ読んで終わりにせず、本に出てきたさまざまな言い回しや単語をすべて覚えられるように、何度も読み込んでみましょう。なかにはCDやネットで読み聞かせもあるので、聞きながら読むことでリスニング力と単語力を一緒に伸ばせます。