夏と言えば、夏祭りに花火など、日本ならではのイベントが盛りだくさんです。きっと、英会話でも日本の夏を話題にすればとても盛り上がるでしょう。
しかし、いざ日本の夏について語ろうとすると、「潮干狩りは英語でなんて言う?」など単語で躓いてしまったり、上手く説明できなかったりといった経験のある方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、日常会話の中で日本の夏について語る際に使える表現をご紹介します。
この記事を参考にあなたにぴったりのフレーズをピックアップして、ぜひ日本の夏について英語で語ってみてください。
日本の夏:○○しました!→○○を楽しんだ!
“How was your weekend/holiday? ” などと聞かれた時、「花火をした」や「夏祭りに行った」など、日本の夏ならではのイベントについて語る際は、どのように伝えたらよいのでしょうか。
夏のイベントなどについて、日本語の「○○をしに行った」や「○○しました」と伝えたい時、英語の “went” や「did」が頭に浮かぶかもしれません。
しかし、英語ではこういった場合、”enjoyed ○○/○○ing” のように「○○を/○○することを楽しんだ」という表現がよく使われます。
また、日本ならではの言い回し「~狩り」などを英語にしようとすると、考え込んでしまいます。そこで英語にする際は、「実際にした行動や動作」を思い浮かべながら、英語で話すと簡単な表現で伝えることができます。
それでは、実際の「○○しました」→「○○を楽しんだ」という例文を見ていきましょう。
- 川辺でホタル狩りをしました
We enjoyed seeing fireflies at the riverside.
-「ホタル狩り」がホタル観賞の場合はseeing、実際にホタルと捕まえた場合はcatching/huntingとなります。「ホタル」という名詞は使いますが、それをどうするのかによって、動詞の部分を変えます。 - 潮干狩りに行き、たくさんのアサリを捕りました
We enjoyed clam digging and got a lot of clams.
-潮干狩りはclam digging の他に、clammingとも言います。”clam”は「(アサリやはまぐりなどの)二枚貝」の意味ですが、「潮干狩りをする」という動詞でも使えますよ。 - 庭で花火をしました
We enjoyed toy fireworks at the backyard.
-手で持つ花火をtoy fireworks、その中でも特に線香花火は”sparkler”と言います。 - 夏フェスに行ってきました
I attended/enjoyed a summer music festival.
-「フェス」は”festival”や”concert”と表すことができます。日本語では「夏フェス」と言っていますが、それを英語で “summer music festival”と言えたら、とてもかっこいいですね! - 浴衣を着て花火を見に行きました
I enjoyed viewing fireworks in Yukata.
– Yukata is a very casual version of cotton Kimono. It’s also called summer kimono.( 浴衣はとてもカジュアルな綿の着物です。夏の着物とも呼ばれます。)と加えると、浴衣がどんなものか想像してもらいやすいですね。 - 海水浴に行きました
I enjoyed swimming in the ocean. / I enjoyed lying on the beach.
-日本語の「海水浴」を英語にすると、swimming in the oceanが近いと思いますが、泳ぎはしなかったという場合は、lying on the beachを使って「ビーチで横になることを楽しんだ」と言うことができます
- 公園でBBQをしました
We enjoyed a barbecue at the park.
-バーベキューは英語で書くとBBQとなっていることが多いですが、発音する時は、「B・B・Q」ではなく普通にバーベキューと言います。 - 大自然の中でグランピングをしました We enjoyed glamping in great nature this summer. -「グランピング」はここ数年、日本で流行ってきています。グランピングとは、グラマラス(glamorous)とキャンピング(camping)を掛け合わせた造語で、手ぶらで豪華な施設を訪れ、大自然の中でキャンプ気分が味わると、ファミリーや友達同士の間で好評です。グランピングの施設は、都心にはないですが、茨城や瀬戸内海国立公園などにあります。”What is glamping?”と外国人から聞かれたら、”The term was coined by combining the words “glamorous” and “camping.”「その言葉は、グラマラスとキャンピングを掛け合わせた造語です」と説明しましょう。
- 〈番外編〉暑くて家でゴロゴロしていました
I enjoyed staying [at] home and doing nothing because outside is too hot.
-家にいてはstaying [at] home、ゴロゴロ→特に何もしないはdoing nothingと表現することができます
日本の夏を英語で説明してみよう!
何をしたかを伝えた後、日本の夏ならではのイベントなどは、ちょっとした説明が必要になるかと思います。そこで、英語で日本の夏について説明する時によく使う、3つの表現をご紹介します。また、英語で何かを説明する際は、大きい事柄から小さい事柄へと意識して話すと伝わりやすいです。
- called~「~という/と呼ばれる」
元は(which is) called~ですが、省略されることが多いです。日本語での言い方も一緒に説明する場合や、名称を伝えるときに用います
-We perform a dance called “bon-odori” at summer festivals. (私たちは夏祭りで、 “盆踊り” というダンスを踊ります)
-We like to eat cold noodles called “Hiyashi-chuka” in the summer. (私たちは夏に、 “冷やし中華” という冷麺を食べるのが好きです) - mean(s) ~「~という意味です」
日本語の○○とはこういう意味ですと紹介する際などによく使われます
-Fireworks are called “Hanabi” in Japanese, and it literally means flowery fire in Japanese. (花火は日本語で “はなび” と呼ばれており、それは文字通り花のような火と言う意味です)
– “Fes” is the abbreviated version of “Festival” in Japanese, and it usually means “music festivals.” (“フェス” とは日本語で “フェスティバル” の省略形で、通常「音楽祭」を意味します) - related to~「~に関連した」
関連性や由縁について簡単に触れたい時の表現です
-Obon or Bon holiday is Japanese summer holiday related to Buddhist custom. (お盆または盆休みは、仏教の習慣に関連した日本の夏の休日です)
-There are so many summer festivals related to local traditions in Japan. (日本にはたくさんの地域の風習に関連した夏祭りがあります)
日本の主な夏祭り
外国人から日本の夏祭りについて聞かれることもあるかもしれません。夏祭りについて外国人から聞かれたら英語で答えられるように、日本の主な夏祭りをおさえておきましょう。
青森ねぶた祭 Aomori Nebuta Festival
青森ねぶた祭りは、日本で最も有名な夏祭りのひとつです。8月1日~8月7日まで開催されます。その祭りの最大の見どころは、幅9メートル、奥行き7メートル、高さ5メートルの「ねぶた」と呼ばれる大きくてカラフルでドラマチックな人型の山車で、そのほとんどが古代の武将や歴史上の人物、歌舞伎の登場人物を模して造られています。
Aomori Nebuta Festival is one of the most famous summer festivals in Japan. It’s held from August 1 to August 7. The main attraction is large, colorful and dramatic human-shaped floats called Nebuta, 9 meters wide, 7 meters deep and 5 meters high, most of them resembling ancient warlords, historical characters and kabuki characters in early days.
祇園祭 Gion Festival
祇園祭は八坂神社の祭礼で、その祭事は、7月1日の「吉符入」に始まり7月31日の「疫神社夏越祭」まで、およそ1か月にわたって行われます。日本で1か月にもわたり行われる祭りは珍しく、さまざまな見どころがあります。
Gion Festival is a festival held at Yasaka Shrine, and its festivities last approximately one month, beginning with “Kichibu-iri” on July 1 and ending with “Natsukoshi Festival” at Eki Shrine on July 31. The festival that lasts for a month in Japan is rare and it offers a wide variety of attractions.
山形花笠祭り Yamagata Hanagasa Festival
山形県は冬の寒さが厳しいエリアですが、8月初頭に短い夏を祝い喜ぶ祭りが行われます。山形花笠祭りは、美しく花で飾られた笠(花笠)を手に、踊り手が「花笠音頭」に合わせて踊るお祭りです。
Yamagata Prefecture is an area with severe cold winter, but a festival is held in early August to celebrate and rejoice the short summer. The Yamagata Hanagasa Festival is a festival in which dancers dance to the tune of “Hanagasa Ondo” while holding hats (hanagasa) beautifully decorated with flowers.
まとめ
いかがでしたでしょうか。日本の夏を英語で語る表現をご紹介しました。
夏は日本ならではの夏の風物詩やイベントがたくさんあります。一見、日本の夏について英語で説明するのは難しそうですが、実は簡単な言い回しで表現できることも多いです。
日本を訪れる外国人観光客はますます増えてきていますが、ぜひこの記事を参考に、ご自身の経験談と合わせて、外国の方に日本の夏について紹介してみてください。Every summer has a story! (全ての夏には物語がある!)